社会福祉士の実習に役立つ心構えをホンネで語る【実習現場より】

しゃふく・PSWの実習
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実習うけるんやけど、心構え教えて?

よし。

実習現場からリアルじゃ言えないホンネを話そう。

こんにちは!社会福祉・精神保健福祉士のぱーぱすです。

私の現場では、社会福祉士の実習をうけいれており、指導を担当することもあります。

先日、大学から学生向けに「実習生の心構え」というテーマで講義の依頼をもらうことがありました。どんなことを伝えようか迷いましたが、実際の講義では「所属機関にとって都合の悪いことは言えない」という制約があったりします。組織の人間ですから、キレイなことしか話せないわけです。

でも、ほんらいは都合の悪い話も盛り込んでこそ、実習生に役立つ心構えが話せるはず。それで今回、「実習生に役立つ心構えをホンネで話そう」と思って書くことにしました。

実習生をうけいれる現場には、色んな職員がいます。私が社会福祉士の実習を受けたのは10年以上前ですが、利用者・患者との関わり以上に、現場の職員との関係に困ったり、しんどく感じました

実習生は厳しい環境下で約1か月の実習をやりきることになります。支援だけでなく、人間関係で悩むこともあるでしょう。

この記事は、実習現場の職員を3つのパターンに分けて、実習先での人間関係の対策に焦点をあてた内容となっています。実習先のリアルが想像し辛い、社会経験の少ない学生の方にとって、具体的なイメージや対応がわかるように工夫しました。

なのでこの記事は、社会福祉士の実習をうける予定の方に特に役立つ内容となっております。福祉現場という意味では、精神保健福祉士実習においても役立つでしょう。実習は大変なことですが、この知識があればやりきる助力になるはずです!それではまいりましょう!

社会福祉士実習をやりきるホンネの心構え

この心構えがあれば、実習をタフにやりきる力になるでしょう。

実習担当者の立場・思いとは

まず、実習担当者の思いとか立場について。実習担当者は基本的には成長させたいって思ってますし、学んでもらいたいと思ってます。

ただ、実習指導というのは普段の業務の+アルファ、追加分なんです。普段の業務をやっているところに、「実習指導もお願いします」って追加で仕事がやってきてる。

例えば学校でいうと、普段の講義・授業があるんだけれど、同時にテスト勉強もやらないといけないみたいな。実習担当をするのは、そういう状態になるってことです。ひらたくいうと、実習指導はけっこうしんどいことです。

だから、実習担当者が指導するには熱意・気合が必要です。実習担当者が実習生の指導にどれだけ時間・労力をさけるかは、実習担当者の熱意と業務量・余裕にかかっています。

毎日、振り返りの話をしてくれたり、実習生の感想や意見などをきいてくれる実習担当者ならラッキーです。ギモンなども率直に伝えていくと成長の糧になるでしょう。

実習担当者以外の思いは3パターンあり

次に、実習担当者以外はどんな思いで実習生を迎えるのかお話します。3パターンがありまして、

  1. 応援派
  2. 無関心派
  3. 厳しめ派

応援派

まずは応援派の人たち。温かい目で見守ってくれているし、頑張れよって思ってくれています。好意的です。困ったことがないか、声をかけてきてくれるかもしれません。実習担当者ではないけれど、育てる視点で関わってくれることもあるでしょう。わからないことをよく聞くと良い方々です。

無関心派

次は、無関心の人たち。誰もが実習生に関心があるかというとそうでもないのが実際です。淡々と自分の普段の業務をやり続ける方はいます。実習生について関心がないので、良くも悪くも関わってきません。自らの業務にいっぱいいっぱいで余裕がない方も、無関心派に含めることができます。

厳しめ派

最後に、厳しめ派の人たち。どれくらいの割合でおられるのかは、現場によって違います。また、厳しい理由もさまざま。実習生を育てるために厳しいのかもしれないし、管理上厳しいのかもしれないし、シンプルに「ちゃんとやってるのか?」というあら探し的な見方をしてる人もいます。

応援派も無関心派も味方みたいなもんです。特に対策はいりませんし、疑問や相談を気軽にできるでしょう。でも、厳しめ派の方々には同じようにはいかないです。無事実習をやりきるには、厳しめ派への心構えがあると良いです。

実習生への厳しい目線【チェックポイント】

ということで、ここからは厳しめ派の方々がどういったポイントに目を向けているのかを具体的にお話し、必要な対策をお伝えします。

礼儀(特にあいさつ)

一つ目が礼儀です。丁寧な言葉ではなせること、「ありがとうございます」や「すみませんでした」が言えるのは大切です。

礼儀のなかでも特に際立つのがあいさつです。アルバイトなどの経験のある方は知っていると思いますが、職場ではあいさつをするのがフツウです。元気な声であいさつやっちゃいましょう!

職場では実習生は目立ってます。実習生の立場からは知らない人だらけの環境ですが、実習先の方々にとっては、普段の職場に知らない人間が入ってきているので目立つのです。

あいさつしなかった場合の減点ポイントはけっこう大きいです。あいさつをしないって、悪い実習態度としてわかりやすいので、減点されやすいです。実習先の方にとってみても、あいさつしたのに返事が返ってこなかったら不愉快ですよね。なので、実習生のいない裏側で「あの実習生はあいさつすらしない」と悪評がたつことになってしまうのです・・・。

ところで、あいさつは誰からした方が良いかご存知でしょうか。基本的に、目下からあいさつするのが常識です。つまり、実習生の方々からあいさつするのが原則です。上下関係に厳しい方であれば、実習生からあいさつされるのを待っている場合もあるでしょう。そうした方にとってみれば、実習生からあいさつしないと「あいさつを待っていたのに実習生からあいさつされなかった」となります。知らない間にそんな風に思われるなんて、怖いですね。「あいさつされたらあいさつする」という受け身ではなく、自分からあいさつするのが大切です。

ただ、大きな病院等では職員が多すぎるので、あいさつしきれません。そうした場合は、関わることになる部署の方々に、必ずあいさつするようにしましょう。そして、実習先の方々にも、実際のところどうしているか確認しておくと良いです。「郷に入りては郷に従え」というところです。

身だしなみ

メイクや服装、髪型といった身だしなみについては、学校の実習指導の先生方がよくご指導されることと思いますので、よく聞かれるのをオススメします。

学校にとってみると、実習先には毎年実習生をおくりだしている場合が多いでしょう。なので、今までの実習生がどんな服装で実習に取りくんでいたかといった情報は先生・教授がしっているかもしれません。

ただ、身だしなみというと「華美にならないように」とか「学生らしく」と言われても、あいまいでわかりにくいという方もおられるでしょう。実際にどういった身だしなみなら良いかの答えは「現場の職員の身だしなみに合わせよ」ってことにつきます。

福祉現場では、一般的にはスーツを着るような場面でも、ラフな格好でOKってこともよくあります。例えば介護施設などでは、動きやすい服装が重視されるでしょう。ビジネスシューズではなく、スニーカーを履くことになったりします。制服貸与の現場もあるでしょう。つまり、実習先によって適切な身だしなみは違うのです。

通常であれば、実習の始まる前に、実習先でオリエンテーションをうけることになるはずです。なので、オリエンテーションの時に職員の方々の身だしなみをよく見ることと、どんな身だしなみが良いか質問しておくとOKです。

積極性

よく、受け身な実習生がいます。指示待ちで、立っているか座っている。でも、お膳立てしてもらうのが当たり前と思ってまずいです。「何も言われてないから、何もしなくて良い」と考えていると、評価が落ちるでしょう。

実習先ではお客様じゃないので、自ら動くことが求められます。だから、手が空いたなら「何かすることありますか?」っていう言葉を使ってください。どう動いたらいいんだろうって思った時とかはぜひこの言葉を使ってみてください。そうした実習生は社会性ややる気があるとして、好まれます。

実習日誌の文字量と丁寧さ

実習日誌は、毎日書くことになります。

この実習日誌、実習生のなかには文字が少なかったり、雑になってる方がいます。これは印象が悪いし、評価が落ちます。

実習日誌の文字は埋めた方が良いです。強く推奨します。文字量はやる気のわかりやすい指標です。やる気の分かりやすい尺度になってしまうんです。「字が少ない=やる気あんのか?」っていう話になるので要注意です。怖い話、文字量の少ない実習生の日誌は、裏側で回し読みされたりして、ウワサになってしまうことがあります。

あと、丁寧さもある方が良いです。字をみれば、丁寧に書こうとしたかどうかはわかるものです。文字の丁寧さは、読み手である実習担当者等への配慮のバロメーターと受け取られやすいです。読んでもらいやすいように、丁寧にかくのがマナーです。雑に書いているのは、読み手に対して失礼なことになりますから、要注意です。

そして、訂正をくりかえしすぎているのも、見辛いし、慎重に書いていない(丁寧さがない)という解釈をされやすいので、気をつけた方が良いです。

もちろん、実習日誌で書く内容は大切ですし、良いにこしたことはない。でも、たとえ内容がイマイチだったとしても、丁寧に書いていて、文字がしっかり埋まっている実習日誌なら、やる気があるので好感をもたれやすいです。なので、実習日誌は丁寧かつ文字を埋めることを意識して書くようにすると良いでしょう。

利用者・患者との関わり方

あと見られてるのは、利用者や患者との関わり方です。

よくあるのが、利用者に関わりにいかない実習生さん。黙って座っているだけという様子ですと「あの実習生やる気あるのか?」という風に言われるようになります。実習で学ぶことが目的なので、利用者に声をかけにいくようにした方が良いです。(ただ、はりきって声をかけすぎるのも異様ですし、そうした関わりを望まない方もいます。このあたり、適度なあんばいが大切です。)

他には、異性の利用者との距離感。実習生の方々は20代の方が多いと思いますが、若い男性・女性が実習にきたということで、普段よりも気分が高揚したり、様子のかわる方々が多いものです。

仕事・職業として利用者と関わっていく場合は、異性関係ではなく、支援として必要な関係をつくることになります。なので、実習場面であっても、異性関係のような関わり・雰囲気になっていると厳しくチェックされます。

利用者のなかには個人的な連絡先をきいてくる方もおられるでしょう。最近では、ゲームアカウントの情報を交換して、後日ネット上で一緒にゲームできるように・・・といったつながり方もあるようです。こういった場合の対応については、多くの現場では断るように、あるいは職員に相談するように事前指導があると思います。

出身大学・若い世代への偏見

どの学校からの実習生かで、現場の目線がかわります。これは現場で直接いわれることはないでしょう。現場の裏話です。

例えば、「〇〇大学の実習生はやる気がある」とか、「〇〇大学の実習生は態度が悪い」といった感じの目線があるんです。実習先というのは、例年その大学や専門学校から実習生をうけいれていることが多いです。なので、各大学の実習生のこれまでの傾向から、そういった偏見ができあがっていくのです。

良い成績をおさめている学校なら、期待が高くてプレッシャーかもしれません。逆に、悪い成績になっている学校なら、現場サイドとしては期待よりも心配があるわけで。良くも悪くもたくさんの目線が向けられるかもしれません。

また、若い世代、今どきの世代として、ひとくくりに捉えている方もいます。いつの時代も「最近の若者は・・・」とネガティブに捉える人がいるものです。実習生の立場としてはどうしようもないわけですが・・・。

自分自身が「学校・世代という色メガネで見られてるかも」という心構えはあって良いでしょう。

実習生に求めるレベルが高すぎる

実習生にどのレベルの動き、考えを求めるか。このラインって、人によって違うんです。「職員間で見解・対応が違う」というのは、どの福祉現場でもよくあることですから、その心構えは必要です。(今回は実習についての話ですが、支援についても意見がぶつかることは福祉現場のあるあるです。)

実習生に求めるレベルは、職員自身が受けた実習がスタンダード・基準になっていると感じます。厳しい実習を受けた人は厳しい目線を実習生に送るようです。「私が実習を受けた時は、ろくに睡眠とる時間もなかったのに。」といった具合に、自らの実習体験を基準にして、同じくらいの要求をする傾向があります。

そうした中、残念ながら現場的には非常識な言動を実習生の方々はとってしまうことがあります。その時の実習生の方々の言動には、そうなる自然な理由があるものだと思います。しかしこれも悲しいかな。現場で経験のある実習指導者や職員ほど、「なんだあの実習生は!?」「実習生がこんなことをしていたんだが・・・」といった不満的な反応をしてしまうのです。

だから、中には過大な要求をする方も。傍から見ていて、「そんなの実習生にはまだ無理だよ」っていうレベルを求めるような方もいます

でも、実習生が職員から過剰な要求をされていても、同じ職場の人間は手助けしにくい。福祉の現場には複雑な人間関係がありますから、「あの人の言うことは気にしなくて良いよ」などと優しい声をかけることは、別の嵐を呼ぶことになってしまうので、できないのです。

適切なアドバイスや指導はしっかり聴いた方が良いのですが、学校の先生のように、育てる視点がある人ばかりではないんです。実習生のためを思った言葉ではない言葉をかける人だっています。だからその心づもりが必要です。教科書のようにキレイな現場ではないのが福祉現場のリアルです。

なので、あまりに無理なことは気にしなくて良いです。でも、実習生の立場としては、無理なことなのか、真っ当な指導なのかを振り分けるのは難しいでしょう。なので、言われたことは記憶にとどめつつ、実習担当者や実習巡回の先生に相談するのをオススメします。(悲しいことに、実習担当者が過剰なレベルを求めてしまうこともあるので、相談先は多い方が良いです)

まとめ

けっこうネガティブな情報をたくさん書きました・・・(笑)でも、ネガティブ情報だからこそ、リアルでは言うことができない内容でもあります。実習生の方々にとっては、実習先の現実を知る意味で、ほんとうに役立つ心構えをもってもらえたかと思います。

とにもかくにも、社会福祉士実習はやりきることが最重要です。社会福祉士の国家試験受験資格を得るためにはやり切らないといけませんからね。これは私の現場の話ですが、例え実習評価が悪くても、よほどの大モンダイを起こさない限り不合格になることはないです。基本的に、現場サイドは学生に実習を無事終えさせたいと思っていますから。「不合格になったらどうしよう!?」とご心配な方は、そうそう不合格にはならないので安心して取り組んでもらうと良いと思います。

今回の心構えをもって、福祉現場の人間関係の荒波(?)をのりきり、実習を無事終えられることを祈願します。

以上、社会福祉士の実習に役立つ心構えをホンネで語る【実習現場より】という話題でした。

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