実習、受けてええことあったか?
あるとも。
今の仕事にも活きているだろうなあ。
どうも!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。実習をうけたのは10年以上前で、いまでは実習生を指導することもあります。
実習、みなさまはどんなお気持ちでのぞまれるでしょうか?
「緊張する」
「不安・・・」
「バイトができなくて困る!」
「国家資格とるためには受けないといけない」
いろんな思いがあると思います。
じっさい、実習生は実習先の環境に慣れるだけでいっぱいいっぱいです。知らない現場、知らない人、知らない病気、知らない制度etc。情報があふれかえった中で日々を過ごすことになります。
あまりに辛くて、実習にネガティブな思いしかもてない方もいるでしょう。
しかし、「実習は大変」「早く実習を終えたい」という思いだけで実習にのぞむことは損です。実習には良いこともあります。
「実習で何を得られるのか?」
これを知ることは、実習の時間をムダにしないためにも、モチベーションを保つためにも重要なことです。
そこで、実習のメリット3つをお話しします。じつは、私にとっては実習から10年経った今でも活きていることなので、将来のあなた様も同じ心境になるかもしれません。
ではまいりましょう!
社会福祉士&精神保健福祉士実習のメリット3つ【10年後も活きる】
就職先の選択材料になる
どこに就職するか、考えやすくなるってこと?
そうそう
「福祉の仕事はしたいけど、分野はまだ迷っている」という方はけっこうおられると思います。
福祉の仕事をするといっても、色んな分野があります。どの分野、どの機関で働きたいかは、お一人お一人で違いがあるものです。そうした方が、どの分野、どの機関で働きたいか希望を選ぶときに、実習先が選択材料になるのです。
例えば、実習先が病院だったなら「就職先も病院がいいな」とか「就職先はやっぱり病院以外がいいな」といった感じで、進路選択の材料になります。
もちろん中には、実習先の希望段階から就職先の希望を固めている方がいるかもしれません。
でも、実習をうけて気が変わることだってあると思います。
私自身、実習経験は就職先を考えるときに大いに参考になりました。
就職後、他機関と連携しやすくなる
実習経験によって、他機関と連携しやすくなります。
例えば、医療機関で実習をうけた場合。就職後も、病院や診療所・クリニックの立場や考えを想像しやすくなるので、医療機関と連携しやすくなります。これはとっても重要なことです。
じつは、福祉の業界では、機関同士のもめごとは日常茶飯事です。「これはアナタのところがやるべきでしょう?」「このケースはうちでは受けられません」のように、ケース(利用者・患者さんの支援)のなすりつけあいは良くあることです・・・。
なので、「相手機関の立場や考えが理解できる」というのは、すっごく活きるんです。
「このケースを受けてくれない理由はなんだろう?」
「あの人が言いたいことはこういうことかな・・・」
と、立場や考えを想像しやすくなり、よけいなもめごとを回避できるからです。
実習先はどの機関であっても活きるでしょう。病院、地域、行政、どこでもOKです。どこで実習をうけても、就職後に活かす道があるのです。
現場との比較材料になる
実習先と現場をくらべる?
うん。比較すると打開策を考えやすくなる。
実習先は、現場との比較材料になります。現場で働きだしてから、実習先を思い返して比べることで、改善のヒントや打開策を見つけることができます。
不思議なことに、就職した後というのはその現場だけで考えたり、支援したり、日々を送りがちです。しだいに発想がこりかたまったり、新たな考えや方法が選べなっていく人は多いです。
そんなとき、実習経験が活きるのです。
例えば、うまくいかないときや引っかかりを覚えたとき。福祉の現場では、いわゆる困難ケースだとか、困難な施設運営・状況に直面する場合があります。
そうした時に、「実習先では実現できていたことが、なぜ今の現場ではできていないのか?」と考えたり、比べることができます。結果、現場を改善するヒントやひらめきが得られるのです。
何かうまくいかないことがあっても、「あの実習先で実現できていたのだから、この現場でもできるはず!」と希望をもてるようになるのです。
やり方次第で状況が変わると信じられることは、とっても大切です。これが信じられないと、諦め感となり、学習できなくなったり、努力できなくなったりします。何をやったって状況がかわらないなら、何もしたくないってなりますよね。
実習先には、良いところもあれば、悪いところもあるのがフツウです。しかし、良いところも悪いところも、比較材料にできますし、現場改善のヒントとなるのです。
さいごに
福祉の現場は、それぞれがオリジナルです。同じ型で、チェーン店のように展開とはいかないものです。
福祉の現場は、仕事範囲があいまいだったり、どの職種がやっても良い業務が多かったりします。明確ではないこと、グレーゾーンが多いんです。いいかえると、自由度が高く、色んな答え、支援のあり方が存在します。
さらに、そこにいる利用者・患者さんもそれぞれ違いますし、その現場の人たちの考え方・働き方も違います。
つまり、10職場10色ということです。実習先もそのうちの1色です。
そのような福祉現場ですから、教科書をみていても現場はわかりません。1つ1つの現場を直接目でみて、経験してようやくわかるんですね。経験がえられる実習はすごく有意義ってことです。
実習、がんばってくださいね。
以上、社会福祉士&精神保健福祉士実習のメリット3つ【10年後も活きる】という話題でした。
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あらためて「実習の心構え」というテーマで、本音で書いた記事です。本音すぎて講義など公式の場で話すことはできないですが、ほんとうの意味で心構えとなる、役立つ内容を語っております。
精神保健福祉士の実習も辛い!受ける方はご参考に。
精神保健福祉士の実習、とりわけ精神科病院での実習は世界観を変えるレベルの体験でした。
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