
日本社会福祉士会と日本精神保健福祉士協会って、なにが違うの?
こうした疑問のある方へ。
結論は次のとおりです。
- 社会福祉士の職能団体
- 社会福祉士有資格者が加入できる
- 連合体組織
- 精神保健福祉士の職能団体
- 精神保健福祉士有資格者が正会員になれる(賛助会員・学生会員あり)
- 会員組織

こんにちは、私は社会福祉士兼精神保健福祉士ブロガーです。今日は、日本社会福祉士会と日本精神保健福祉士協会の違いについて、わかりやすくお話しします。
社会福祉士と精神保健福祉士は、どちらも人の悩みや困りごとを支援する仕事です。
でも、それぞれに専門的な知識や技術が必要です。だから、それぞれの職業を守ったり、向上させたりするために、職能団体があります。
職能団体とは、同じ資格や技術を持つ人たちが集まって、自分たちの仕事の価値や利益を高めたり、社会に役立ったりするための組織です。
社会福祉士の職能団体は、日本社会福祉士会です。
精神保健福祉士の職能団体は、日本精神保健福祉士協会です。
この二つの組織は、どう違うのでしょうか?
ざっくり言うと、以下の3つの違いがあります。
違い3つ
- 入会資格
- どんな組織構造になっているか
- 入会システム
それぞれ詳しく見ていきましょう!
日本社会福祉士会と日本精神保健福祉士協会の違い3つ|職能団体とは
違い① 入会資格
これは簡単です。名前の通りです。
社会福祉士の職能団体
精神保健福祉士の職能団体
日本社会福祉士会は、社会福祉士だけが入れます。
日本精神保健福祉士協会は、精神保健福祉士だけが正会員になれます。また、精神保健福祉士でない人は、賛助会員や学生会員になることができます。
違い② どんな組織構造になっているか
日本社会福祉士会は連合体組織です。
連合体組織とは、各都道府県の社会福祉士会が集まって作った大きな組織です。
日本社会福祉士会は2012年度より、社会福祉士個人の会員組織から47都道府県社会福祉士会を会員とする連合体組織へ移行しました。皆さんが入会をご希望される場合はご自宅、またはご勤務先のある都道府県社会福祉士会へご入会いただくこととなります。
引用元:公益社団法人日本社会福祉士会
これ対して、日本精神保健福祉士協会は会員組織です。
会員組織とは、個人が直接入会して作っている組織です。
日本社会福祉士会と日本精神保健福祉士協会の違いは、この組織構造によっても現れます。
違い③ 入会システム
日本社会福祉士会と日本精神保健福祉士協会は、組織構造が違うので、入会の仕方も違います。
少しややこしいので、表にしますね。
日本社会福祉士会 | 日本精神保健福祉士協会 | |
入会システム | 自分が住んでいるか働いている都道府県の社会福祉士会に入れば、自動的に日本社会福祉士会にも入会できる。 | 日本精神保健福祉士協会と都道府県精神保健福祉士は、別々に入らないといけない。 |
年会費 | 13,000円~17,000円くらい | 15,000円(日本) + 3,000円~8,000円(都道府県) |
つまり、社会福祉士は1つ入れば2つの組織に所属できますが、
精神保健福祉士は1つずつ入らなければ、2つの組織に所属できません。
これによって、年会費の支払いが違うことになります。
日本社会福祉士会は、都道府県の社会福祉士会に年会費を払えば、日本社会福祉士会にも払ったことになります。つまり、一回の支払いで済みます。
年会費は地域によって違いますが、だいたい13,000円~17,000円くらいです。
≫参考:社会福祉士会 年会費一覧
日本精神保健福祉士協会は、都道府県の精神保健福祉士協会と日本精神保健福祉士協会とに別々に年会費を払わなければなりません。
つまり、二回の支払いが必要です。
年会費は、日本精神保健福祉士協会が15,000円、都道府県の精神保健福祉士協会が3,000円~8,000円くらいです。
このように、社会福祉士は年会費の負担が軽くなりますが、精神保健福祉士は重くなります。
また、都道府県の精神保健福祉士協会には、独自の入会条件があります。
例えば、都道府県の精神保健福祉士協会の正会員になる条件には、次のようなパターンがあります。
正会員の条件例
- 精神保健福祉士登録済み
- 日本精神保健福祉士協会員
- 都道府県内に勤務 or 居住 かつ 精神保健福祉士登録済み
- 都道府県内に勤務 or 居住 かつ 精神保健福祉士登録済みかつ日本精神保健福祉士協会の会員
ユルかったり、厳しかったりで、様々ですね。公式HPの無い都道府県精神保健福祉士協会も多いです。
最後に
以上が、日本社会福祉士会と日本精神保健福祉士協会の違い3つでした。
各職能団体について、もっと詳しく知りたい方は、下記記事にて解説しています。よければチェックしてみてくださいね!
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