
社会福祉士の実習きつい!つらい!もうやめたい!実習日誌も書けないよ・・・

うまくいってないんだね。ほんとつらいよなぁ・・・。でも、大丈夫だよ。
- 実習で緊張しっぱなしだ・・・
- 余裕がない!
- 実習担当がうるさい!うっとうしい!
- コミュニケーションをとるよう言われるがキツイ
- 実習日誌を書くのが大変。
- 実習日誌に何を書けば良い?
- 実習先が遠くて寝不足だ・・・
- 実習に落ちたと思う・・・
こういった思いの方へ。

私は某自治体で働く社会福祉士・精神保健福祉士です。現場経験はおよそ13年です。
あなたは社会福祉士実習を、今後に控えている方でしょうか?
あるいは今まさに、社会福祉士実習の真っただ中でしょうか?
わたしの経験では、実習生のつらさは職員以上です。
実習生は、
- 初めての場所
- 初めての人
- 初めての情報
こうした環境に、1人だけで囲まれます。
慣れている職員とは、条件が違うんですよね。
しかも実習期間は約1か月。長いですね・・・。
実習がつらくて
- あと数日で終わるけど、もうやめたい
- もう社会福祉士は諦めようかな・・・
- 実習に落ちたに違いない・・・
と思う方もいるはず。
きっと、人間関係でつらい思いをしている人が多いのではないでしょうか?
ぶっちゃけ、福祉現場にはクセ者がゴロゴロです。そうした心構えがいるので、こちらの記事で解説もしております。
「福祉の仕事をする人は優しい人」と思っていたら、ド肝を抜かれたのではないでしょうか・・・?
実習はつらいです。大丈夫。私も経験しました。
今から社会福祉士実習のよくある話と対策を、ご紹介していきます。
一息ついていってくださいね!
- 社会福祉士実習のつらさ【あるある事例TOP3と対策】
- 【大前提】実習生は職員よりつらい
- 実習あるある① コミュニケーションがつらい
- 実習あるある② 職員・実習担当との関係がつらい
- 実習あるある③ 実習日誌へのダメ出しがつらい
社会福祉士実習がつらい!きつい!あるある事例TOP3と対策を解説
【大前提】実習生は職員よりつらいしきつい!
職員より実習生の方がつらいです。マジで。
職員の方が実はラクです。
だって、職員は慣れた環境・人・情報の中にいるから。
それに「職員」という役割があるので、患者さんや利用者さんに、支援のためとして関わる糸口があります。
話すネタがあるんですよ。関わりの羅針盤があるイメージですね。
では、実習生の立場はどうでしょう?
知らない場所、知らない人間関係で、知らない知識を吸収しないといけません。
もうこれだけで疲れ切ってしまうわけですけど・・・
実習指導者からは

もっと関わるように。話さないと実習になりませんよ。
など、ダメ出しされることもあるでしょう。

ボクも言われた・・・ どうしたら良いの?関わるのって苦手で緊張する・・・。
具体的な対処法はあとでお伝えしますけど、実はこれ、すごく無茶なオーダーなんですよね・・・。
だって、実習生は自分の学びのために関わらないといけません。
支援じゃないから、目的地も無い。
誰と何をどんな意図で話すのか?
何をするにも立場が中途ハンパ。
答えを見出しにくいんです。
自然に話すネタが無いんで、相手のことを聴いたり、自分の話をしたり、一緒に何かをしたり・・・とやるしかないんですよね。
そうした特殊環境。うまくいかなくて当たり前なんです。
社会福祉士をめざして「頑張るぞ!」って飛びこんできたけど
いざやってみるとなかなかうまくいかなくて、しかも注意されたりとかして、
不安になったり自信を失くしたり・・・
極めつけには、他にも実習生が来ていて、
しかもそいつがうまく関わっているように見えたりして・・・
自分と比べてしまって、「私はできないんだ・・・」と劣等感を抱いてしまう人もいます。
でも大丈夫。気にしなくて良いんですよ!
実習現場では、社交的っぽいヤツが優秀そうに見えるのがあるあるなんですけど
それは幻想。錯覚です。仕事として支援をするようになった時、メッキがはがれます。
実は興味本位で関わっているだけ、ということが多いです。それじゃ支援じゃないんですよね。
なので、
「コミュニケーションがうまくできない」
「何を話したら良いかわからない」
と悩んでいる方、ぜんぜん大丈夫ですよ!
私が確信していることがあって、
「悩める」は社会福祉士に必要な素質です。
社会福祉士として優れた支援者へと成長し続けられるのは、『内省力』のある人です。
むしろ、将来的な可能性を秘めているのは、そうした繊細な方です。
人の気持ちに無頓着なまま過度に動き回ってしまう人は、マイナス作用が大きくなりがちです。
これまで人材育成をしてきた経験上、確信していることです。

ボク、陰キャだしコミュ障だしよく悩むんだけど・・・

大丈夫!ぶっちゃけ、私もそういうタイプです。
なんとなく社交的な人、外交的なだけの人、おしゃべりがうまい人じゃないと、社会福祉士としてやっていけないのか?
そんなことはありません!
「コミュ障だけど社会福祉士としてやっていけるのか不安・・・」という方も、すぐに諦めてはほしくないです。私もそうなんですよ。
確かに、いずれは乗り越えなきゃいけない壁ではあるし、自信を失くしやすいポイントではあるでしょう。でも、伸びしろがあるのです。
「人が苦手」「話すのが苦手」という方は、こちらの記事も読んでもらうと安心かもしれません。キャリアガーデンさんへ寄稿した記事です。
社会福祉士実習あるある|コミュニケーションが辛い!
社会福祉士実習では、たくさんの人と話すことを求められます。
関わる相手の数たるや、人生史上で一番おおいかも。
人とコミュニケーションをとってナンボの実習。
それは皆さんわかっています。でも、心と体がついてきませんよね。
例えば、普段は関わらないような人と話さないといけないことがあるでしょう。
同世代との関わりに慣れている人は多いでしょうが、実習で関わる相手は、
- 親世代
- 祖父母世代
- 子ども世代
- どこにも属さない微妙な世代
という人だったりして・・・
ジェネレーションギャップを感じることがあるでしょう。
「何を話せば良いんだろう?」と困ってしまうと思います。
相手が話しやすい世代・性別・性格だっりしたら、安心して話せるかもしれません。
でも実習は、苦手な相手とも話すことを求められます。
やはり「何を話せば良いんだろう?」と困ってしまいますよね。
体は緊張しっぱなし。肩に自然と力が入ってしまう。頭もフル回転。
若い学生さんには、”肩こり”というものを初めて経験している人もいるのではないでしょうか?
疲れ切ってしまうのは当然です。
私だって今から同じ環境に放り込まれたら、疲れ切ってしまいます。
(これはエラそうにしてる職員のほうも、同じなんですよ)
コミュニケーションの対処法
まず、「話をしないといけない」という考えは捨てましょう。
人と対面してもあせらず、落ち着いて落ち着いて・・・。
そして、『一緒に何かをする(いる)』をやってみてください。
もし次のような焦りがあるなら、いったん脇に置いてみてくださいね。
- 何か話さないといけない
- 質問しないといけない
- 沈黙があってはいけない
オススメは次の2つで、会話によらないコミュニケーションです。
- 同じ空間を過ごす(同じテーブルにすわる等)
- 同じ活動をする(レクリエーション、作業、テレビ、料理など)
要は、『一緒に何かをする(いる)』ということです。
会話だけがコミュニケーションではありません。
黙っていても効果はあります。
むやみに話しかけるよりも、居心地の良い関係ができて、会話の土壌ができることもあります。
コミュニケーションは、あなたにも相手にも準備ができていないと空回りします。
その準備期間になるんですね。
1回で距離をつめようとするのではなく、実習の日々のなかで、大した話はしなくても良いので、接触回数を増やすことが効果的です。

でも、話しかけないと実習担当者にいろいろ言われる・・・

それは聞き流して良い!意図が説明できたら良いんじゃないかな!話しかけられるタイミングがあれば話してみよう。
本音を話せる関係や信頼関係(ラポール)をつくるには、場と活動の共有が有効です。
実際、ベテランの社会福祉士もよくやる手法です。
試してみてくださいね!
社会福祉士実習あるある|職員・実習担当との関係がつらい!
「コミュニケーションをとらないといけない」とわかっていても、うまく動けない方は多いでしょう。
慣れない場所で慣れない相手に話すには、心のエネルギーを使います。
余裕が無くなりますよね。
- 「この辛さを誰かに聞いてもらいたい・・・」
- 「わからないから質問したい・・・」
そう思って周りを見ても、職員は忙しかったり、無関心だったり、厳しすぎたり・・・。

声かけにくいし、挙動不審になってしまう・・・!
安心して話せる職員がいなくて、孤立している人もいるでしょう。
「実習担当者だけは受け止めてくれるだろう」と思っていたら

もっと話しかけないといけませんよ~。同じ人ばかりと関わってませんか?
と、むしろダメ出しされてしまう。
「ブルータス、お前もか!」って感じで、裏切りにあう。これもよくあることです・・・。
実習担当者には「実習生なんだから、できないとダメでしょ」と考える方が、一定数います。
プロ意識ゆえかもしれませんが、要求水準が高すぎることがあります。
職員の中には、「利用者・患者さんには優しいけど、実習生には厳しい」という方もいます。
指摘は正しいのですが、言い方がとてもキツイ。
「そんな言い方しなくても伝わるのに」と思うことがありますね・・・。
職員・実習担当との関係の対処法
根本的な解決は難しいポイントです。
理由は、相手を変えることは基本的にできないから・・・。
変えられるのは自分自身と、相手との関係性(距離感)です。
ぶっちゃけ、職員との人間関係は、社会福祉士になってからも悩みます。
私も現在進行形です。
例えばですが、効果がありそうなのは次のとおりです。
- まっとうなアドバイスは聞き入れて、他は適当にうなずいておく
- 「社会人になってもこういうヤツはいる」と考えて練習台にする
- 話しやすい職員を見つけて、その人に聞くようにする
- 友人・親・家族にぐちる
- 実習巡回の先生に相談する
あとは対処法というか、要はストレスがかかってつらくなるので、回復力を高めましょう!
対処法としては、例えば次のようなことはすぐできると思うので、意識してやってみてくださいね。
自分を回復させる方法
- 運動してストレス発散する
- よく眠る(風呂につかった方が眠りは深くなります)
- 1人になる時間をつくる
ダメージはどうしても受けるので、あとは薬草でも何でもつかってHP回復させましょう的なイメージです。
回復力ってのは、社会福祉士として働いていくうえでも大切なポイントです。
ストレス対処を詳しく知りたい方は、下記の2つの記事を参考にしてみてくださいね。ストレスには私もずっと苦しんできたので、効果のあったことだけ選りすぐってまとめてあります。
社会福祉士実習あるある|実習日誌へのダメ出しがつらい!
- これじゃ感想文ですよ?
- あなたの考えを書いてください。
- もっと深く考えて。
- ちゃんと利用者さんと関わってる?
実習日誌へのダメ出しがつらいという実習あるある。
毎日書かないといけない実習日誌。
学びになる一方、実習生の皆さんを苦しめますね・・・。
実習先まで長時間かけて通っている人は特に、実習日誌を書く時間が少なくてつらいですよね?
ある実習生さんは、眠い目をこすって書いて、夜遅くまでかかってようやく完成させて、
寝坊しそうになりながら、目の下にクマをつくって実習先に向かい、実習担当者に提出・・・という具合でした。
しかし実習日誌を書くのに時間がかかりすぎて、睡眠時間が減ってしまった結果、
実習中に眠くなってしまってつらかったり、うたた寝してしまったり・・・。
そうした実習生さん、よくいます。(だから、寝てしまった人も大丈夫ですよ!)
また、実習の日々を繰り返すうち「もう書くことないんだけど・・・」と、書く内容に困る人もいます。
時間と知恵をしぼり出して書いた実習日誌でも、実習担当者からは

これじゃ感想文ですよ?
と、ダメ出しされたりします。

感想文って言われても・・・。じゃあどうしたら良いの?
文章を書くのに慣れていなくて
「いきなりそんなこと言われても、実習日誌の書き方がわからないよ・・・!」
と困り果てる方もいるでしょう。
実習日誌の対処法
実習日誌には、次の2つを書けば良いです。
実習日誌に書く内容
- 事実(印象に残っている場面など簡潔に書く)
- 考察(自分の意見・わかったこと・気づき、その理由)
例えば、次のような具合です。
- (事実)今日の昼食前に、Aさんは「はやく働いて自立したい」と話された。
- (考察)Aさんには、焦る気持ちと、ご自身への不全感があるのではないかと思った。なぜなら・・・
感想文と言われるのは、例えば「今日はAさんと一緒に外出レクに参加しました。勉強になりました。」みたいな書き方です。
外出レクで何があったのか?詳細がわからないのが問題です。
そして「勉強になりました」だけだと、何がどう勉強になったのかわかんないんですよね。
何かしら、新たな気づき、疑問、今後しようと思ったことを盛り込めた方が良いですね。

ん~、やっぱり難しいなぁ。すぐにできるかな・・・?

急に言われても難しいですよね。次のポイントをおさえてみて。
文章の書き方をすぐに変えるのは難しいですよね。長年やってきた癖もあります。
しかし、すぐできるポイントが2つあります!
- たくさん書く(用紙の9割以上)
- 丁寧に書く
この2つができていれば、ダメ出しはゆるむはずです。
要は、丁寧な字で、文字をなるべく埋めれば良いです。あなたの精一杯で。
すると実習担当者は

やる気はあるけど、これが限界なんだな・・・
と温情をもちやすいです。同情してくれやすい。
頑張っている人を責めるのって、罪悪感ありますよね?
だから、頑張っていることが文字数とかで伝われば、ちょっとは優しくしてもらえると思います。
書く時間は取られてしまいますが、ダメ元でもやってみてくださいね!
「そんな小手先みたいなやり方ってどうなの?」というご批判があるかもしれません。「書き方を体系的に知りたい」という方もいるでしょう。
もっと実習日誌の書き方を知りたい方には、こちらの記事もご用意してあります。お役立てくださいね!
最後に 社会福祉士実習は、何を言われてもやりきったら勝ち!
- 「あと数日だけど辞めてしまいたい」
- 「社会福祉士は諦めようかな・・・」
そう思う方、お気持ちはわかります。
しかし本音は、「できることなら辞めたくない」「最後までやりきって社会福祉士になりたい」ではないでしょうか?
あなたにお伝えしたいのは、社会福祉士実習はやりきった者勝ちということです。
もしかしたらあなたは、ミスしたり叱られたりして、「実習に落ちたのでは」と落ち込んでいるかもしれません。

何やってもうまくいかないし・・・もうボクは実習に落ちたんじゃないかな。
しかし私の知る限り、最後までやりきった実習生を、実習先が不合格にしたことはありません。
評価には評価者の主観が入ります。
もしかしたら、良くない評価かもしれません。
しかし、実習をやりきった事実は消えません。
したがって実習担当にダメ出しされても、注意されても、怒られても大丈夫です!
利用者さん・患者さんとうまく話せなくても、コミュニケーションをとれなくても、トラブルがあっても大丈夫です。
確かに、あなたの立ち振る舞いに評価は下されます。
しかし、実習評価の良し悪しは、将来にはどうでも良いことです!
社会福祉士になってしまえば全く関係ありません。ほんとに。
社会福祉士として仕事しだしたら、話題にすらあがりません。マジです。
いずれ、実習の評価なんてどうでも良いことになっていくんです。気になるのは、今だけです。
あなたはせっかくここまで頑張ってきたのですから、もうあとひと息です。
ハンパにやめたら後悔しかねません。「あの時もう少し頑張っていたら・・・」と。
社会人になってからだと、受験資格をもう一度とり直すのはなかなかハードです。
社会人が社会福祉士資格をとる一番の関門は、国家試験対策ではなく、社会福祉士実習です。理由はカンタン。社会人はまとまった休みを取りにくいからです。
だから、実習をやりとげるなら、今です!
やりきれたなら将来の誇りとなります。あなたの自信となります。
就職の選択肢は広がるし、より良い求人を選べたり、福祉職公務員になれたり、収入だって安定しやすいです。
実習現場で何を言われようが、社会福祉士実習を最後までやりきる。
これができれば勝ちです。この一点に集中すれば良いのです!
うまくいかなくて自信を失くして、社会福祉士になるかどうか悩んでしまった方も、
実習を終えてからゆっくり考えれば良いのです・・・。
走れなければ歩いても良いです。とにかく今は止まらずに。
1年後には、
「そんな時もあったなぁ」
と笑えたりするものですから。応援しています!
(でもホントにもう限界なら、あなた自身の体を第一にしてくださいね!それも1つの道です。)

もう少しだけ頑張ってみようかな・・・

あなたの健闘を祈っています!
社会福祉士の国家試験対策について
なお、実習と同時に受験勉強を進めないといけない方もいるでしょう。これもまた辛いですよね。
勉強スタイルは大きく2つ。独学と通信講座の利用です。
独学派の方は、【ダブル受験】社会福祉士・精神保健福祉士の独学勉強法【現役解説】をご覧ください。私が一発合格した方法です。
通信講座で対策するなら、【おすすめ厳選】社会福祉士の通信web対策講座3つ【社会人向け】をチェックしてくださいね。
就職に向けて
今年度か来年度には、あなたは就職活動をされると思います。
そうした方へ、お節介ながらアドバイスしたいことがあります。
それは、社会福祉士の仕事では、「やりがい」も大切だが「収入や職場環境」も考えようということです。
私は「やりがいこそ第一」と考えて就職したものの、増えない給与やブラック現場の苦しみを味わい、やりがい以外も求めるようになりました。
それゆえ、私は転職を経験しています。
ただし、やりがいが無ければ、仕事を続けることは私にはできなかったでしょう。
結局は、やりがいも収入などの条件も、バランスよくほしいのが私なのです。
仕事に求めるものは人それぞれなので、私の考えを押し付けるつもりはありません。
はじめから、打算的に仕事を選ぶのは抵抗感のある人もいるでしょう。
そうした方は、ひとまず就職してみてから、転職を考えてみても良いと思います。
では、社会福祉士はどのように仕事を探したら良いのか?おすすめ方法はこちらの記事で知ってもらえます。

ここまで読んでくださって、ありがとうございました!
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