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インベスターリターンで比較!全世界インデックスファンドのランキング

こんにちは。社会福祉士兼精神保健福祉士ブロガーのぱーぱすです。

全世界株式インデックスファンドは、世界中の株式市場に分散投資できる便利な商品です。しかし、どのファンドを選ぶかは迷うところですよね。

インデックスファンドを選ぶ時には、信託報酬やベンチマークとの乖離などをチェックするのが一般的です。しかし、それだけではなく、もう一つ重要な指標があります。

それがインベスターリターンです。

インベスターリターンとは、ファンド保有者の実際の成績のことです。つまり、「このファンドを持っている投資家は、どれくらい儲かっているか?」ということです。

インベスターリターンは、ファンドそのものの成績(トータルリターン)とは異なります。なぜなら、投資家はファンドを買ったり売ったりするタイミングによって、成績が変わるからです。

  • ファンドを購入するにあたり、「高値掴み」「安値売り」をした人が多ければ、インベスターリターンは低下する。
  • 逆に安値の時に購入する人が多く、資金が流入するファンドはインベスターリターンは向上する。
    引用元:セゾン投信株式会社HP インベスターリターン

このように、インベスターリターンは、ファンド保有者の賢さや長期志向を反映します。

良い投資家が集まっているファンドは、インベスターリターンが高くなりますし、悪い投資家が集まっているファンドは、インベスターリターンが低くなります

したがって、インベスターリターンを見ることで、ファンドの品質や人気を判断できます。

また、自分自身の投資行動にも気を付ける必要があります。余計な売買はしないで、長期的にコツコツ積み立てることが大切です。

では、実際に全世界株式インデックスファンドのインベスターリターンを比較してみましょう。比較するのは以下の12本です。

これらのファンドは、それぞれ異なるベンチマークを採用していたりします。

そのため、単純にトータルリターンで比較すると、リターンの高低にベンチマークの違いが影響します。

そこで、インベスターリターンとトータルリターンの差を見ることで、ベンチマークの違いを排除して比較できます。

(インベスターリターン) - (トータルリターン) = ???

この値がプラスであれば、ファンド保有者の成績がファンドそのものの成績よりも良いということです。

逆にマイナスであれば、ファンド保有者の成績がファンドそのものの成績よりも悪いということです。

では、実際に計算してみましょう。

計算には、各ファンドの公式サイトやモーニングスター社のサイトなどを参考にしました。計算日は2022年2月末とします。

インベスターリターンで比較!全世界インデックスファンドのランキング

全世界株式(MSCI ACWI)のインベスターリターン-トータルリターン比較

まずは、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(円換算ベース、配当込み)をベンチマークとするファンドを比較してみます。

1年2年
(年率)
3年
(年率)
設定来
(年率)
たわらノーロード 全世界株式-7.89%-5.51%-2.08%
eMAXIS Slim 全世界株式-8.34%-8.20%-2.73%-2.41%
つみたて全世界株式-11.99%-14.45%

この中では、たわらノーロード 全世界株式が一番良い結果です。eMAXIS Slim 全世界株式も悪くありません。

一方、つみたて全世界株式はかなり悪い結果です。このファンドは信託報酬が高いので、人気がないかもしれません。

しかし、それだけでは説明できないほどインベスターリターン差が大きいですね。

おそらく、このファンドを持っている投資家は、高値で買って安値で売ってしまうような行動をしているのではないでしょうか?投資家としては避けたい行動ですね。

全世界株式(MSCI ACWI 除く日本)のインベスターリターン-トータルリターン比較

次に、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、円換算ベース、配当込み)をベンチマークとする全世界株式インデックスファンドを比較してみましょう。

1年2年
(年率)
3年
(年率)
5年
(年率)
10年
(年率)
設定来
(年率)
野村 つみたて外国株投信
-3.04%-1.12%+1.60%+4.45%
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)-6.16%-4.07%+0.32%+2.91%
三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスF-3.37%-1.65%+1.06%+2.63%+1.02%+2.71%
eMAXIS 全世界株式インデックス-2.04%-1.08%-0.17%+0.03%-1.56%-0.80%

全体的にインベスターリターン差は良好でした。日本除く全世界のファンドには良い投資家が集まっていそうです。

eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)のインベスターリターン差は、設定来でプラスに振れていて好成績です。

eMAXIS 全世界株式インデックスは今となっては信託報酬が高いので、これから選ぶ余地はありません。

でも、インベスターリターンは安定していますし、しっかりホールドしている投資家が多そうですね。

野村つみたて外国株投信は、その名の通り積立買付しかできません。しかし、積立買付しかできない制約が功を奏してか、抜群のインベスターリターン差を誇っています。

ついついスポット売買したくなる意志の弱い私には、とても教訓になる結果でした。

全世界株式(FTSE GACI)のインベスターリターン-トータルリターン比較

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)をベンチマークとするインデックスファンドを比較してみます。

このインデックスは、世界中の大型・中型・小型株を網羅したもので、MSCI ACWIよりも幅広い範囲をカバーしています。

このインデックスに追随するファンドとしては、以下の3本です。

1年2年
(年率)
3年
(年率)
設定来
(年率)
楽天・全世界株式インデックス・ファンド-4.13%-2.71%+0.76%+3.77%
SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま)-6.74%-6.02%-0.94%+2.73%
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド

この中で、インベスターリターン差が最も高いのは楽天・全世界株式インデックス・ファンドです。

SBI・V・全世界株式インデックス・ファンドは、まだ設定されて間もないので、インベスターリターンが計算できませんでした。

このファンドは、バンガード社とSBIの提携によって生まれたもので、信託報酬が非常に低いという特徴があります。今後の成績に注目ですね。

その他の全世界株式のインベスターリターン-トータルリターン比較

最後に、他のベンチマークを採用する個性的な全世界株式インデックスファンドを比較してみましょう。

1年2年
(年率)
3年
(年率)
設定来
(年率)
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) -1.84%-1.97%+0.80%+2.44%
ニッセイ 世界株式(GDP型バスケット)-3.98%-12.01%

この2本は、ベンチマークが他のファンドと異なるので、単純な比較はできません。しかし、インベスターリターン差で見ると、かなり違いがあります。

eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) は、先進国・新興国・日本の3地域に均等に投資するという独自の戦略を採用しています。

このファンドは、インベスターリターン差がプラスで、良い成績を出しています。

ニッセイ 世界株式(GDP型バスケット)は、各国のGDPに応じて投資するという独自の戦略を採用しています。

このファンドは、インベスターリターン差がマイナスで、悪い成績を出しています。

このファンドには、GDPに基づく投資法に魅力を感じる投資家が多いのでしょうが、保有者の結果が芳しくないようです。

参考:iFreeレバレッジ NASDAQ100のインベスターリターン

全世界株インデックスファンドのインベスターリターンを比較してきました。実は、全世界株のインベスターリターン差は、どれをとってもだいたい悪くないです。

このことはインベスターリターン差の悪い例と比較するとよくわかります。

例えば、大人気を博したiFreeレバレッジ NASDAQ100のインベスターリターン差を見てみましょう。

1年2年
(年率)
3年
(年率)
設定来
(年率)
iFreeレバレッジ NASDAQ100 -24.69%-52.23%-43.44%-36.87%

設定来では、トータルリターンよりもインベスターリターンは年率36.87%も低いです。

確かに、iFreeレバレッジ NASDAQ100のトータルリターンは40.22%(年率)を誇ります。

でも実際は、iFreeレバレッジ NASDAQ100の恩恵を受けられた投資家はほとんどいないということです。

頭ではわかっていても、こうしたレバレッジ商品をホールドし続けるのは至難の業ということなのでしょう。

「レバレッジ商品は短期売買向きの商品」と言われますが、短期売買された結果がこの惨憺たる成績とも考えられます。

私自身、下記の全世界株2倍レバレッジファンドには興味をもっていますが、投資するにはやはり二の足を踏みますね・・・。

まとめ

インデックスファンドを比較する時はトータルリターンでみるのも大切ですが、インベスターリターン差で比較してみるとまた違った評価ができます。

さいごに、ベンチマーク混合でトータルリターンとインベスターリターンの優秀な全世界株ファンドを設定来(年率)でランキングにしてみます。

1年2年
(年率)
3年
(年率)
5年
(年率)
10年
(年率)
設定来
(年率)
1位 野村 つみたて外国株投信
-3.04%-1.12%+1.60% +4.45%
2位 楽天・全世界株式インデックス・ファンド-4.13%-2.71%+0.76%+3.77%
3位 eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)-6.16%-4.07%+0.32%+2.91%
4位 SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま)-6.74%-6.02%-0.94%+2.73%
5位 三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスF-3.37%-1.65%+1.06%+2.63%+1.02%+2.71%
6位 eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) -1.84%-1.97%+0.80%+2.44%
7位 eMAXIS 全世界株式インデックス-2.04%-1.08%-0.17%+0.03%-1.56%-0.80%
8位 たわらノーロード 全世界株式-7.89%-5.51% 2.08%
9位 eMAXIS Slim 全世界株式-8.34%-8.20%-2.73%-2.41%
10位 ニッセイ 世界株式(GDP型バスケット)-3.98%-12.01%
11位 つみたて全世界株式-11.99%-14.45%

※SBI・V・全世界株式インデックス・ファンドはまだ結果が出ていないので省きました。

ナンバーワンは、積立投資しかできない野村つみたて外国株投信でした。

示唆に富んだ結果ではないでしょうか?余計な売買はするなということでしょう。

ちなみに、私のベストファンドはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)です。

このファンドは、投資家目線で真に良いファンドを選ぶ「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year 2021」でも堂々の1位に輝きました。

私もこのファンドを積み立てています。

インベスターリターン差は、ファンドの成績だけでなく、投資家の行動や心理も反映しています。

インベスターリターン差が高いファンドは、長期的に見ても安定してリターンを得られる可能性が高いと言えます。

逆に、インベスターリターン差が低いファンドは、短期的な相場の変動に惑わされやすく、リターンを損失する可能性が高いと言えます。

全世界株式インデックスファンドは、多くの国や地域に分散投資できるというメリットがありますが、それだけでは十分ではありません。

自分の投資目的や期間に合ったファンドを選び、余計な売買をせずにコツコツと積み立てることが大切ですね。

私もまだまだ勉強中ですが、皆さんも一緒に成長していきましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました!

なお、全世界株インデックスファンドのトータルリターン比較は、投信ブロガーの水瀬ケンイチさんのブログで定期更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね!

以上、インベスターリターンで比較!全世界インデックスファンドのランキングという話題でした!

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