【質問コーナー】精神保健福祉士は社会福祉士も取った方が良いの?

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こんにちは!ぱーぱすです。

精神保健福祉士として働いているけど、社会福祉士の受験資格はもっていない』という方から、「社会福祉士の資格もとったほうが良いですか?」と相談を受けました。

私の答えは、社会福祉士を取る目的を整理してから決断した方が良いということです。

社会福祉士を取った先で何をしたいのか、自分はどうなりたいのか、資格をどう活かしたいかということを、クリアにしてから決めた方がいいということですね。

この記事は、下記すべてに当てはまる方へ向けた内容です。

 この記事をあてた人
  • すでに福祉現場で働いている
  • 精神保健福祉士をもっているが、社会福祉士はもっていない
  • 社会福祉士の受験資格はない(一般養成施設に通う必要がある)

理由を説明していきますね。

【質問コーナー】精神保健福祉士は社会福祉士も取った方が良いの?

原則『精神保健福祉士は社会福祉士もとったほうがいい』けど、個別に答えは変わる

私は昔の記事で「精神保健福祉士は、社会福祉士の資格を取るのはコスパがいいし、転職の選択肢を広げるし、その知識も必要だからとったほうがいい」という話をしています。

私自身、社会福祉士・精神保健福祉士を両方もっています。(大学卒業時にダブル取得しています)

私の基本的な考えは、「精神保健福祉士は社会福祉士もとったほうがいい」です。理由は、こちらの記事でも解説しています。

ただし、「精神保健福祉士は社会福祉士もとったほうがいい」は一般論での話です。

答えはケースバイケースなので、誰しも必ずそうすべきとは考えていません

今回、私がお答えするのは、『すでに精神保健福祉士として働いていて、社会福祉士の受験資格はないけれど、社会福祉士の資格を取った方が良いか否か』ということです。しかも、私に相談するくらい悩んでいる方ですね。

ハードル:社会福祉士一般養成施設に通って受験資格をとらないといけない

まず、この方の場合、社会福祉士を取るには社会福祉士の一般養成施設に通う必要があります。一般養成施設というのは、学校のこと。専門学校が多いですね。

つまり、一番のハードルは社会福祉士の受験資格をとるプロセスです。

仕事をしながら通信で。あるいは休職したり、退職したりする必要があるかもしれません。

確かに、精神保健福祉士が社会福祉士の資格を取ることは、コスパがいいです。

期間は、1年~2年以内に取れるでしょう。

国家試験でも、共通試験をパスできる。

学費としても、例えば300,000円前後であるとか、多くても1,000,000円以内で取れる場合が多いでしょう。

すでに精神保健福祉士として福祉現場で働いているので、実習をパスできる人もいるでしょう。

だから、実習・スクーリングに行くことさえ仕事の都合をつけてできれば、今の仕事を続け続けながら、社会福祉士を目指す事は比較的カンタンだと思います。

社会福祉士資格をとるメリット5つ

社会福祉士の資格を持てば、社会福祉士を要件とする転職先などを狙うことができます。

メリットとなるのは、

  • 行政機関・公務員になりたい
  • 社会福祉協議会で働きたい
  • MSWになりたい
  • 成年後見人になりたい
  • 独立したい

そうした場合は、社会福祉士という資格を入り口で求められることがあるでしょう。社会福祉士がないと前に進めないので、取った方がいいでしょうね。

現場で本質的に求められているのは、社会福祉士資格ではない

ただし、私がこの記事で言いたいのは、そもそも社会福祉士であっても精神保健福祉士であっても、福祉の現場で働く人に求められるのは、本質的にはその資格の有無ではないということです。

その相談支援のスキルであるとか、必要な価値や倫理観を備えていること、実際の実務ができるということなんですよね。

資格があるかどうかじゃないんです。

だから、「すでに精神保健福祉士として働いていて、実務をできています」という人が、社会福祉士の資格を取ったとしても、おそらく期待するような変化はないと思います。

だって、すでにできているんだから。

「いやいや、俺は仕事でつまずいていて、社会福祉士資格をとって何とかしたいんだ!」という方でも、社会福祉士資格をとれば好転するかというと、そうした変化は起きないでしょう。

それならば、今の実務で求められているようなスキルや知識、必要な倫理観を高めていく、研ぎ澄ましていくことの方が、今の仕事には活きると思います。

そして精神保健福祉の分野で転職する時も、「こういう人材に来て欲しい」と求められるのは、資格よりも、その経験値や人柄という場合があります。

社会福祉士の資格があれば、精神保健福祉士の資格があれば、一定の能力は担保される。能力証明にはなる。

けれども、既に精神保健福祉士か社会福祉士の資格を持っていて実務をこなしているなら、ダブルライセンスだろうが片方だろうが「どっちにしたって相談支援のスキルもってるよね」とか、「もう実務の経験あるよね」っていう認識なりやすいんですよね。

つまり、今の職場で働き続けるのであれば、社会福祉士資格を取っても、投資した年数・お金・労力に見合ったリターン・変化は、おそらく無いです。

『社会福祉士を取る』は手段!目的にならないようにしよう

おそらく、社会福祉士を取ろうと目指す人で多いのは、

「社会福祉士をとって自信をつけたい」
「とりあえず取れるから取っておこう」
「キャリアアップしたい」
「前に進みたい」

こうした思いだと思うんですよね。

でも、その思いだけで社会福祉をとっても、あんまり意味なかったり、期待していた変化はなくて、「自信にならなかったなぁ」「取る意味なかったなあ」って思っちゃう気がするんですよね。

あるいは、資格を取る勉強のプロセスが嫌になって、途中で辞めちゃうことだってあり得ると思います。

「社会福祉士は取らなくて良い」という話じゃないんです。

その前に、社会福祉士をとる目的を整理して欲しい、社会福祉士をとった先のことをイメージしてほしいんですよね。

社会福祉士をとってどうなりたいのか?それをどう活かせそうなのか?その先に何を見据えているのか。

これって、自分に向き合うことなのでしんどいと思うし、面倒くさいと思います。

地味だし、前に進んでいる感じがないかもしれません。考えるよりも先に行動したい人にとっては、苦痛です。

でもね。私が言いたいのは、社会福祉士を取るっていうのは目的じゃなくて手段ということ。社会福祉士を取るが目的になっちゃ、ダメなんです。

社会福祉士をとって、その資格をどう活かせるのか?
収入を増やせるのか?
どんな活用ができるのか?
転職時に社会福祉士資格を求められる仕事をしたいか?

っていうのを考えておきたいんですよね。

先に目的があって、その次に手段として、社会福祉士を取るかどうかを考えたらいいと思うんです。

最後にまとめ

今まで私は、一般論の話として、例えば「大学で精神保健福祉士だけを取るか社会福祉士も取るかで悩んでいる」という学生さんに向けて、「両方取った方がいい」という考えを伝えてきました。

基本的な考えは変わっていません。精神保健福祉士だけじゃなくて社会福祉士もとったほうがいいというのが、私の考えです。

ただし、今回は質問コーナーです。『既に精神保健福祉士として働いていて、社会福祉士の受験資格のない人が、社会福祉士を取るか否か』ということです。

私にご相談いただくくらいお悩みであることを考えると、まずは目的を整理したほうがいいというのが私の答えです。

学生がダブル取得するよりも、かける年数、かけるお金、かける労力が増えるでしょう。

それに、すでに経験値を持っているのだから、社会福祉士を取るメリットは薄れちゃうんですよね。

だから、そもそも自分は社会福祉士をとって何を目指したいのか?どうなりたいのか?っていうのがないと、社会福祉士を取ったあとにまた悩んでしまうと思います。

精神保健福祉士が向いているのか、社会福祉士が向いているのか、といった悩みに駆られるかもしれません。こうした悩みのループから抜け出せないと思います。

だから今。立ち止まってみて。深呼吸しましょう。

あなたにとって、とても価値がある、自分の人生において目指していることって何でしょう?

大切なのは、それらをクリアにしておいて、それ以外のことについてはお断り!拒否していくっていうことです。

本当に大事なことだけにイエスを言う、ほんとに大事だと思っていることだけにエネルギーをひたすらかけていくこと。

育成ゲームに例えると、1つのステータスだけに能力全振り。園芸や栽培でいうなら間引き。

そうすれば、器用貧乏みたいにならずにすみますね。あなたの魅力が研ぎ澄まされていきます。

そうした思考・行動が、いわゆる『成功』や、大きなことを成していく、後悔しない人生につながるはずです。

あなたにとって本質的に大事なこと、なりたいこと、目指したいことって何なのか?

これを先に明確にしておけば、社会福祉士を取るか否かとか、どんな仕事をしようかという答えが、自ずと出てくるんですよね。

先に本質的な自分の答えを持っておかないと、目的と手段が入れかわっちゃって、後悔したり思ったような結果にならないでしょう。

なのでぜひ。

すでに精神保健福祉士を持っていて、社会福祉士を取ろうかどうかと迷っているのであれば、まず目的を整理することから始めてみてほしいと思います。

その手段として、社会福祉士資格が必要なら、迷わず突き進みましょう!

あなたの目的を整理できる本と動画

「社会福祉士をとる目的を整理してほしい」「あなたのめざすことをクリアにしよう」と言われても、どうしたら良いかと困ってしまったかもしれません。

答えを導き出す方法として使える本は、こちらです。私が20代の間に読んでおきたかったなぁと後悔するぐらい、人生を変えてくれました。

できれば、本を読むことをおすすめします。本には著者の知識・経験といった人生が注ぎ込まれていますし、福祉の仕事に本を読む習慣はとても有益だと思うからです。

しかし、本を買うにもお金がかかるし、要点だけを知りたい人もいるでしょう。そうした方は、とりあえず、中田のあっちゃんのこちらの動画を観ると良いです。

あなたの「刺激的」かつ「具体的」な目標は何でしょう?

これを先にクリアにすれば、おのずと社会福祉士が必要かどうかわかります。

それではまた!

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