社会福祉士のデメリットってある?
ある・・・。
- 社会福祉士は取っても意味ない?
- 社会福祉士は役に立たない?
- どんなデメリットがあるの?
- 仕事がないんじゃない・・・?
こういった思いの方へ。
- デメリット①社会福祉士資格がなくても働ける現場は多い
- デメリット②社会福祉士資格を取っても即戦力になれない
- デメリット③収入は少なめ
私は社会福祉士・精神保健福祉士として働いています。現場経験は10年超です。
社会福祉士のデメリットを知ろうとする堅実な皆さま。ようこそいらっしゃいました!
社会福祉士の資格にネガティブなイメージのある方はけっこう多いと思います。
社会福祉士は、受験資格をとるハードルが高く、大学や養成施設に通うことになります。
しかも、国家試験の合格率は約3割で、カンタンではありません。
お金と労力をついやすうえ、難易度もある社会福祉士資格。
それに見合う価値があるのでしょうか?賢明な方ならきっとギモンに思うでしょう。
残念ながら、社会福祉士にはデメリットもあります。
メリットだけを知っても十分ではありません。
それでは社会福祉士の全体像を知ったことにはならないでしょう。
デメリットを知らないと「こんなはずでは・・・」と後悔しかねません。
逆にいうと、社会福祉士のデメリットがわかれば、早めに対策でき、デメリットをおさえることができます。
社会福祉士のデメリットを把握しようとする方は、色んな意見を参考にして客観的に判断し、現実に対処するのが得意な方だと思います。
シビアな現実をお伝えするかもしれませんが、社会福祉士のリアルを知ることなしに覚悟も対策もしようがないわけです。デメリットを知ることが第一歩目となります。
では、本題にまいりましょう!
社会福祉士のデメリットTOP3【せっかく資格とったのに・・・】
その1 社会福祉士資格がなくても働ける現場は多い
Indeedなどで求人検索するとわかりますが、
社会福祉士資格がなくても働ける福祉現場はたくさんあります。
「なんだー。資格無くても働けるじゃん。」と拍子抜けするかもしれません。
また、社会福祉士資格を取って就職しても、
就職先には資格をもっていない人がゾロゾロいたりします。
しかも、同じ給料だったりして・・・。
資格手当がもらえない人は約63%もいます。
資格手当の実情は【発表】社会福祉士の資格手当の月平均【手当の無い職場もある?】でまとめています。
このような現実を目の当たりにすると「せっかく資格とったのに、意味ないじゃないか!」と感じるのは当然でしょう。
とは言え、社会福祉士資格があれば応募できる求人が多いのは事実です。
実際に調べたところ、社会福祉士資格があれば、年齢制限無しで経験無し可の求人が多数です。
≫【実証】社会福祉士は仕事ない?40代も引く手あまた&食える資格
最近では、社会福祉士資格は公務員や社会福祉協議会などに就職したい場合は必須になる傾向です。
しかも、こうした現場の年収は社会福祉士の中でも高いんですよねぇ。(関連記事:【78万多い!】社会福祉士の公務員の平均年収は?【最新調査より】)
その2 社会福祉士資格を取っても即戦力になれない
社会福祉士の国家資格を取ったら現場ですぐ活躍できるのか?
いいえ、全くです・・・。(精神保健福祉士も同じ)
残念ですが、国家資格をとっただけでは戦力にはなれません。理由は2つです。
即戦力になれない理由の1つ目は、国家資格合格に必要な知識は広く浅いからです。
どの現場で働くにも最低限必要な知識をつめこんだに過ぎないのです。
現場の戦力となるには、もっと深い知識が必要です。
これは就職後に働きながら身につけていくことになります。
即戦力になれない理由の2つ目は、社会福祉士国家試験には実技試験がないからです。
支援とは、知識だけがあってもできません。
例えば、「ラポール(信頼関係)の構築が大切」と知るのと、
実際にできることは違いますよね。
得た知識を、自らの言葉や行動にどれだけリンクさせられるか。
これは実践経験をつみ重ねないとできないことです。
社会福祉士資格をとっただけでは、実践経験はほぼ無いに等しいです。
よって、社会福祉士として駆け出した頃は、まだまだ現場戦力にはなれないのがフツウです。(実際、求人では”社会福祉士としての実務経験”が応募要件となることがあります)
資格取得したての頃は、周りから「役に立たない」と思われたり、
自らも「社会福祉士をとっても役に立たなかった・・・」と感じやすいです。
これは私の体験でもありますし、
周りの社会福祉士や精神保健福祉士もみな同じようでした。
確かな実践力をえられるまでの数年間は、支援に自信がもてなかったり、役に立てていない感覚が強くなりがちで、辛いものです。
できることからコツコツでOKですから、学習していきましょうね。
例えば、『自己覚知』をしておくことがオススメです。
これをできていないベテラン(偽)がどれだけ多いことか・・・。
早いうちから自己覚知にとりくむ社会福祉士は、抜きん出ることができるでしょう。
自己覚知は、知っていることと、できていることには格段の違いがあります。
やり方はこちらの社会福祉士の自己覚知【必要な理由・やり方を社会福祉士が解説】で知ってもらえます。
その3 収入は少なめ
社会福祉士のデメリットといえば、収入の少なさでしょう。
「社会福祉士の国家資格を苦労してとったのに、大して収入が多くない・増えない」ということです。
社会福祉士の平均年収は403万円。対して、世の平均年収は436万円です。
詳しくは「【現役解説】社会福祉士の平均給料・年収はいくら?【最新調査より】」で解説しています。
調査年・方法に違いはあるのでカンペキな比較はできませんが、社会福祉士の年収は平均より少な目、良くて平均レベルと言えるでしょう。
せっかくお金も時間もかけて、試験勉強でも苦労したのに、金銭的メリットが乏しいというのが社会福祉士資格の一番のデメリットだと思います。
社会福祉士の収入が少ないことは、とても大きな損失です。
収入の少なさを理由に社会福祉士を辞めてしまう方もいるので、現場では知識・技術の継承が途絶えてしまうのです。被害を受けるのは、利用者・患者さんです。
なので、私たちが経済的に安定することは、大切なことです。
こちらのお金の貯め方・増やし方TOP13【社会福祉士・精神保健福祉士向け】では、私たちができるお金のことがわかるようにしました。
また、社会福祉士の年収は職場によって違います。平均年収は最大638万円ですが、
最小の平均年収は268万円です。
やりがいもお金も大切にしたい方は、年収が高い職場を狙って働くのも選択肢です。どの職場の年収が高いかは社会福祉士の給料・年収高い職場ランキングTOP42【最新公式調査より】でわかります。
また、社会福祉士向けの転職エージェントを使えば、給与交渉を代行してくれますので、収入にこだわりたい方は検討してみましょう。おすすめは【3つだけ!】社会福祉士おすすめ転職サイト・転職エージェントでまとめています。
最後に
どんな資格にもデメリットはあるでしょう。社会福祉士も例外ではありません。
特に、社会福祉士や精神保健福祉士のような名称独占の資格は、役に立たないと思われがちです。
下記が名称独占資格の一覧ですが、「そんな資格あったの?」と思うような資格だらけと思います。資格の取り方「名称独占資格一覧」を見てもらうとわかるでしょう。
しかし、いかに名称独占とはいえ、就活・転職場面では社会福祉士が無ければ応募すらできない求人(行政・公務員に多い)がよくあります。
「資格があっても変わらない」と決めつけると、せっかくの選択肢を失ってしまいかねません。
社会福祉士のデメリットは、いかにカバー・対策するかでしょう。
こちらの記事「社会福祉士はやめた方が良い?役に立たない資格?【現役解説】」では社会福祉士によくある悩みや疑問への解決策をまとめています。
難しい課題をどうにかしようとする思考・行動に面白味があると思います。
ご賛同いただければ、ぜひこの世界に飛び込んでみてくださいね。一緒に頑張っていきましょう!
なお、社会福祉士になるには12のルートがあります。下記記事で学歴や社会人などの条件に合わせた最短コースも解説しています。関心のある方はご参考くださいね!
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