社会福祉士デメリットTOP5【意味ない資格?後悔しないための話】

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社会福祉士のデメリットって何やろ?とっても意味ないんかな?後悔したくない・・・

こういった思いの方へ。

社会福祉士のデメリット&後悔TOP5
  1. 【平均年収403万円】国家資格にしては少なめ
  2. 資格手当をもらえない職場=約6割
  3. 社会福祉士がなくても働ける職場はある
  4. 社会福祉士を取ってもすぐには役に立たない
  5. 『何でも屋』なのでやりたくない仕事もしないといけない

わたしは社会福祉士・精神保健福祉士で、現場経験は10年超です。

どの資格を取るかは、あなたの人生を変える選択。ぜったいに後悔したくないですよね。

では社会福祉士はどうなのか?

「意味がない」という意見もあるし、心配になりますよね。社会福祉士のデメリットを知ることが第一歩となります。

あなたの進路決定に役立ちますように。では解説していきます!

社会福祉士デメリットTOP5【意味ない資格?後悔しないための話】

【平均年収403万円】国家資格にしては少なめ

社会福祉士の平均年収は403万円
世の平均年収は436万円です。
≫【現役解説】社会福祉士の平均給料・年収はいくら?【最新調査より】

『国家資格』という権威ある資格なのに、平均年収は少なめ。

せっかくお金も時間もかけて苦労して取れたのに、経済的メリットは乏しいんですね。

これは社会福祉士のデメリットだし、「とっても意味がない」と後悔する人がいるのも頷けます。

実際、現場ではもっと高い収入を求めて転職する人がいます。

わたしもその一人で、転職経験が2回あります。こちらで書いています。
≫『転職=人生戦略』私が2回転職した理由|仕事しながら転職活動すべし

どうして転職が有効かというと、社会福祉士の平均年収は職場によって大きく違うから。

  社会福祉士の平均年収(職場別)
最小:268万円 ~ 最大:638万円

400万ほどの違いがあります・・・。

年収の高い職場のTOP10は次のとおり。

順位 職場 年収(万)
1位 保護観察所・地方更生保護委員会 638
2位 児童相談所 532
3位 身体障害者更生相談所 504
4位 都道府県庁 496
5位 都道府県社会福祉協議会 475
6位 保護施設 468
7位 大学、短大等 456
8位 区役所(特別区) 454
福祉事務所
10位 市区町村社会福祉協議会 447

 

ランキングの全容は、こちらの記事でわかります。
≫社会福祉士の給料・年収高い職場ランキングTOP42|最新公式調査

資格手当をもらえない職場=約6割

平均年収の少なさとつながりますが、『社会福祉士』の資格をとっても資格手当をもらえる職場は38%だけです。

せっかく社会福祉士をとったのに、「意味が無いじゃないか」と後悔する人はいるでしょう。

ちなみに資格手当がある職場なら、手当平均は月1万円くらい

詳しくはこちらの記事でわかります。
≫【発表】社会福祉士の資格手当の月平均【手当の無い職場もある?】

  無資格と社会福祉士有資格者の年収差=110万
ただし『社会福祉士資格をとっても年収は増えない』というわけではありません。

統計調査によると、社会福祉士資格をもって働くのと無資格で働くのとでは、平均年収が段違い。

結論をいうと、社会福祉士は平均年収が110万円ほど多いです。
≫参考:厚生労働省 令和3年度介護従事者処遇状況等調査結果

平均給与額 平均年収
資格なし 271,260 3,255,120
社会福祉士 363,480 4,361,760

(注)調査対象は介護施設従事者限定

つまり、資格手当をもらえるのは約4割の職場だけですが、『資格手当』という形でお金をもらっているかどうかという話にすぎないと言えます。

年収にもっと影響するのは、基本給

社会福祉士資格があれば基本給が上がったり、好待遇の職場につけたりすると考えられます。

あ、メリットの話になってしまいましたね・・・。

社会福祉士資格がなくても働ける職場はある

Indeedで求人検索するとわかりますが、社会福祉士資格がなくても働ける福祉現場はたくさんあります

えっ、あるの?それなら取る意味は・・・?

あなたが社会福祉士になって就職しても、職場には資格をもっていない人がゾロゾロいたりするでしょう。

このような現実を目にすると「せっかく資格とったのに、意味ないじゃないか!」と感じたり、後悔するかもしれません。

確かに、社会福祉士資格がなくても働ける職場はあります。

しかし、社会福祉士資格があれば好条件の職場を選びやすいのも事実です。

例えば職場ごとの傾向としてまとめると、『社会福祉士』と『無資格』では応募できる職場が違います。

職場 社会福祉士 資格なし
病院・クリニック(MSW) ×
福祉職公務員 ×
地域包括支援センター ×
学校(スクールソーシャルワーカー)
社会福祉協議会

社会福祉士であれば、こういった好待遇の職場に応募できます。でも無資格だと門前払いになりがち。チャンスを失うことになります。

例えば、公務員や社会福祉協議会の平均年収は、年収ランキングTOP10に入っていますし
≫社会福祉士の給料・年収高い職場ランキングTOP42|最新公式調査

社会福祉士であれば、年齢制限なし&経験なしOKの求人が多いです。
≫【実証】社会福祉士は仕事ない?【結論:引く手あまたの安定職です】

まとめると、『社会福祉士じゃなくても働ける職場』はあるので、あなたはデメリットに感じたり後悔することがあるかもしれません。

ただし社会福祉士資格があれば、公務員や社協・包括支援センターなどの好条件職場につきやすいので、メリットも見失わないようにしましょう。

『社会福祉士』を取ってもすぐには役に立たない

社会福祉士をとってもすぐには役に立ちません

これは精神保健福祉士も同じ。というか、名称独占資格の宿命かもしれません。

理由を3つあげると

社会福祉士が即戦力になれない理由

  1. 知っているけど『やったことがない』から
  2. 現場で役立つ知識のポイントは『深さ』
  3. 名称独占資格だから

知っているけど『やったことはない』から

社会福祉士になっても、まだまだ頭でっかち』です。要は経験値が少なすぎる

  • 学んだ知識を『いざその時』にどれだけ活かせるか
  • 理解できていることを、実行できるか

これには経験値が必要です。

例えば『ラポールが大切』と学んでも、実際にラポールがつくれるかというと難しかったりしますね。

これは知識はあっても、技術はまだ足りないということです。

よって、社会福祉士として駆け出しの頃は、まだまだ現場戦力にはなれないです。

周りから「役に立たない」と思われたり、自分でも「社会福祉士は役に立たない・・・取らなければ良かった」と後悔しやすいでしょう。

しかし、それで順調ですし、できることからコツコツでOKなんです。

誰でもはじめは『守破離』の『守』から。先輩たちを徹底的に真似ることがスタートです。

いきなりスーパーマンにはなれません。社会福祉士はすぐには役に立てなくて当たり前だし、それで良いんですね。

いったん知識や経験がつけば、転職しても即戦力になりやすいのが社会福祉士です。なので40代・50代でも転職成功する人が多いです。

現場で役立つ知識のポイントは『深さ』

すぐには役に立たない理由の1つ目は、国家資格勉強での知識は広くて浅いからです。

社会福祉士に合格したといっても、どの職場でも働けるだけの最低限必要な知識をつめこんだだけなんですね。

役に立つには、もっと深い知識が必要です。

働きながらステップアップしていくことが大切なんやな。

名称独占資格だから「社会福祉士じゃないとできない仕事」はない

社会福祉士の仕事の大半は、質さえ問わなければ誰がやっても良い仕事です。

『社会福祉士さんじゃないとできないから、よろしく!』という仕事はありません。

なぜなら、社会福祉士は名称独占資格だから。名前だけを独占する資格だからですね。

例えば、医師は業務独占資格なので、採血や点滴とった『医療行為』ができます。しかし社会福祉士にこれはできませんね。

いっぽうの社会福祉士の生業は『相談支援』ですが、”誰でも人の話をきくくらいならできそう”というイメージがあります。質さえ問わなければ。

したがって「この仕事は社会福祉士だけができる」というものがないので、役に立てる実感がもち辛い時期があるのです。

抜け出すには、腕前を磨くこと。社会福祉士の勝負どころは、支援の質です。

技術的には職人芸みたいなところもあるので、社会福祉士が役にたつまでは時間がかかっちゃうんですよね。

社会福祉士を取ったらすぐに役に立てると思っていたのに、理想と現実にギャップがあって「とっても意味がなかった」と後悔する人がいるんですね。

『何でも屋』なのでやりたくない仕事もしないといけない

おとなりの精神保健福祉士も『何でも屋』です

社会福祉士じゃないとできない仕事はないので、『社会福祉士は何でも屋』というのが実態です。

視点をかえると、やりたくない仕事もしないといけないことがあります。

例えば介護施設で働く社会福祉士は、相談業務だけじゃなくて、介護業務もしますね。

こちらの厚生労働省の動画で、その実例がわかります。

動画の後半で、「職場によっては介護職員が行う介護業務を兼務する場合もあり」と説明されていますね。

こうした例はいずれの職場にもあります。

病院やクリニックで働いていたら、「お薬飲みましょう」という配薬を任されることだってあります。

社会福祉士はやりたくない仕事もしないといけないことがあるので、デメリットに感じたり後悔する人もいるわけです。

最後に 社会福祉士のメリットはデメリットを上回るという話

もういちど、結論です。

社会福祉士のデメリット&後悔TOP5
  1. 【平均年収403万円】国家資格にしては少なめ
  2. 資格手当をもらえない職場=約6割
  3. 社会福祉士がなくても働ける職場はある
  4. 社会福祉士を取ってもすぐには役に立たない
  5. 『何でも屋』なのでやりたくない仕事もしないといけない

わたしの考えは、社会福祉士にはデメリットがあるけど、メリットが上回っているというものです。

社会福祉士は名称独占資格なので、とっても意味がないとか、後悔したとか、デメリットを感じている人がいるのは事実です。

しかし、近年は実質的な業務独占に近いフィールドがあります

例えば次のような職場。資格がないと応募すらできないことが多いです。

職場 社会福祉士 資格なし
病院・クリニック(MSW) ×
福祉職公務員 ×
地域包括支援センター ×
学校(スクールソーシャルワーカー)
社会福祉協議会

しかも、こうした職場の待遇は良い例が多いです。

社会福祉士のメリットや取って良かったことは、こちらの記事でもっとわかります。
≫【発表】社会福祉士のメリット&とって良かったこと7選|経験者解説

社会福祉士のメリットも大切やな

進路選択にお役立てくださいね。

もし、あなたが社会福祉士になろうかなとお考えなら。ルートは12通りありますし、こちらの記事であなたの学歴などに合わせたルートがわかります。ご活用くださいね。
≫社会福祉士になるには?【学歴別&社会人の受験資格取得12ルート】

今回はここまでです!それではまたね!

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