
社会福祉士として子どもと関わるにはどうしたらいいの?
こうした思いの方へ。
この記事でわかること
- 社会福祉士として子どもと関わる仕事:職場ランキングTOP10
- 子どもに関連した福祉事業・サービスの一覧
- 社会福祉士が子どもと関わる仕事を探す方法

私は社会福祉士・精神保健福祉士で、現場での経験は10年以上になります。児童福祉司や児童指導員として働いてきました。
社会福祉士として子どもと関わるにはどうしたらいいのか?どんな職場があって、実際はどんな働き方をしているのか?
社会福祉士の就労実態の調査に、私の経験をまじえて解説していきますね!
≫参考統計:社会福祉士就労状況調査結果報告書(令和2年度)
社会福祉士として子どもと関わる仕事【職場ランキング&なるには?】
社会福祉士として子どもと関わる仕事:職場ランキングTOP10
社会福祉士として子どもと関わる方法はたくさんあります。
まずは、子どもと関わる社会福祉士が多い職場ランキングを見てみましょう。
≫参考:社会福祉士の職場・就職先ランキングTOP55【公式調査から発表】
順位 | 職場・就職先 | 社会福祉士の人数 |
1 | 障害児施設(入所・通所) | 1,714 |
2 | 児童相談所 | 1,140 |
3 | 乳児院・児童養護施設・母子生活支援施設 | 1,112 |
4 | その他の児童・母子福祉関係 | 944 |
5 | 小学校、中学校 | 389 |
6 | 児童家庭支援センター | 259 |
7 | 障害児相談支援事業所 | 150 |
8 | 子育て世代包括支援センター | 101 |
9 | 高等学校 | 69 |
10 | 婦人保護施設 | 50 |
ちなみに「社会福祉士の人数」は、統計で回答した社会福祉士の人数(50%弱)です。実際はこの2倍以上の社会福祉士が働いていると考えられます。
では、職場をいくつかピックアップして解説しますね!
1位:障害児福祉施設(入所・通所)
障害児施設とは、次の施設のことを指します。
- 福祉型障害児入所施設
- 医療型障害児入所施設
- 医療型児童発達支援センター
- 児童発達支援(児童発達支援センター・児童発達支援事業)
- 放課後等デイサービス
- 居宅訪問型児童発達支援
- 短期入所
こうした職場で、社会福祉士は例えば『児童指導員』という立場で子どもと関わったり、保護者に支援をしたりしますね。
実際に働くイメージは、こちらの動画でサッとつかめるでしょう。
私自身も児童指導員として働いてきた経験があるので、このブログでは児童指導員についてカテゴリをつくってあります。
2位:児童相談所
児童相談所では、社会福祉士は『児童福祉司』の立場で保護者や子どもと関わります。あるいは、一時保護所で『児童指導員』として子どもとたくさん関わりますね。
児童福祉司の働くイメージはこちらの動画が参考になります。
児童相談所の仕事は激務ですが、まさに福祉の最前線です。他では味わえない責任とやりがい、使命を感じられます。
私も児童福祉司として虐待対応をしてきました。このブログでは児童福祉司のカテゴリもつくってあります。リアルを知りたい方は参考にしてくださいね。
児童相談所は公務員職場なので、児童福祉司の平均年収は社会福祉士のなかでほぼ頂点です。
ただし注意点は、児童福祉司は子どもと関わる時間よりも、保護者や関係機関といった大人と関わる時間の方が多いことです。
子どもとたくさん関わりたい人は、同じ児童相談所でも、児童指導員として働ける一時保護所を希望すると良いですね。
3位:乳児院・児童養護施設・母子生活支援施設
乳児院・児童養護施設・母子生活支援施設などでは、社会福祉士は児童指導員として、あるいは相談員などの立場で、子どもや保護者と関わるでしょう。
乳児院は、0~2歳の子どもと関わるので、そうした年齢の子どもが好きな人なら、とてもやりがいの得られる職場でしょう。
児童養護施設も、子どもと関わる時間が大半を占めるので、子どもとたくさん関わりたい方におすすめできます。
母子生活支援施設は、DV被害や経済的な困窮などを背景に入所した母子と関わる職場です。子どもだけでなく母親にもたくさん関わって支援したい人におすすめです。
5位:小学校、中学校 9位:高等学校
学校で働く社会福祉士は、スクールソーシャルワーカー(SSW)と呼ばれ、近年は採用が増えています。
学校内外での子どもの課題、児童虐待の増加などを背景に、スクールソーシャルワーカーのニーズが高まっているんですね。
こちらの動画で、スクールソーシャルワーカー(SSW)のイメージをもてるでしょう。
児童福祉司として働いていると、ケースの対応や会議などで、スクールソーシャルワーカーと連携することがけっこうあります。
同じ社会福祉士ですが、違った立場・視点で関わるのが面白かったりしますね。
スクールソーシャルワーカーになるには、社会福祉士の資格があると有利です。こちらの記事でなり方などがわかります。
子どもと関わる福祉サービス・事業の一覧
子どもと関わる福祉サービスはたくさんあります。一覧を載せますね。
≫引用元:独立行政法人福祉医療機構WAM NET
- 助産施設 全ての方が安心して出産するための施設
- 母子生活支援施設 保育事業を行う小規模な施設
- 乳児院 赤ちゃんを預かって養育のお手伝いをする施設
- 児童養護施設 子どもたちの幸せと健やかな発達のために養護を行う施設
- 保育所 子どもの成長と子育て家庭を総合的に支援する施設
- 児童心理治療施設 軽度な情緒障害のある児童について専門スタッフの支援が受けられる施設
- 障害児相談支援 サービスを効果的に利用するためにマネジメントを行うサービス
- 障害児入所施設 障害のある児童へ入所によりサービスを提供する施設
- 児童発達支援センター 障害のある児童に身近な地域で支援を提供する施設
- 放課後等デイサービス 放課後や長期休暇中の障害児をサポートするサービス
- 保育所等訪問支援 障害児が集団生活を営む施設を訪問することができるサービス
- 児童自立支援施設 非行や生活上の問題を抱えた児童の自立を支援する施設
- 児童館 遊びを通じて子どもの健全育成を支援する施設
- 児童家庭支援センター 子どもと家庭に関する様々な相談に応じる専門援助機関
- 地域型保育事業(小規模保育事業) 保育事業を行う小規模な施設
- 地域型保育事業(事業所内保育事業) 事業者が設置する保育事業を地域で活用
- 地域型保育事業(家庭的保育事業) 少人数での家庭的な雰囲気の下での保育
- 小規模住居型児童養育事業(ファミリーホーム) 生活習慣の確立や、人間性及び社会性を養うために養育者の家庭で養育を行う事業
- 地域型保育事業(居宅訪問型保育事業) 家庭への訪問による保育
- 認定こども園 教育・保育を一体的に行う施設
- 居宅訪問型児童発達支援制度 家庭への訪問による保育
- 病児保育事業 家庭への訪問による保育
- ファミリー・サポート・センター事業(子育て援助活動支援事業) 家庭への訪問による保育
興味がある職場を調べて、就職・転職すると良いですね。
注意点は、必ずしも社会福祉士が求められている職場ではないということです。
社会福祉士は名称独占資格です。上記一覧は社会福祉士が必須の職場というよりも、社会福祉士があれば優遇というイメージですね。
ただし児童相談所やスクールソーシャルワーカーなど、行政機関は社会福祉士が必須となりやすいです。
社会福祉士は取得するに越したことはないです。これから社会福祉士になりたい人は一発合格をめざしてくださいね!
社会福祉士が子どもと関わる仕事を探すには?
社会福祉士として子どもと関わる仕事を探すには、求人検索で興味のある職場を調べると良いですね。
もしくは、『児童指導員』や『児童福祉司』で検索するとたくさん候補が見つかるでしょう。
社会福祉士の仕事探しに使えるサイトは、こちらの記事で紹介しています。
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