
なんで仕事辞めたん!?

社会福祉士10万人の答えを聞いてみよう!
どうも!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。
・社会福祉士の仕事のツラさは?
・他の社会福祉士は何に悩んでる?
社会福祉士にご興味のある方や、これから社会福祉士になる方、すでに社会福祉士という方にとって、こうしたギモンのある方は多いと思います。
社会福祉士になれば「すべてがバラ色の生活」とはいきません。大きすぎる期待をもって現場に飛び込むと、理想と現実のギャップに苦しい思いをしてしまうでしょう。
苦労して社会福祉士の国家資格をとっても、いろんな理由で仕事を辞める方がいるのもリアル。自然なことです。
社会福祉士が仕事を辞めた理由は、社会福祉士の仕事のツラさを意味するでしょう。それゆえ、対策をとっておかないとダメージを受けてしまいます。
逆に言うと、早めにリアルを知って、早めに対策できれば、ダメージをおさえることができるのです。
今回は、社会福祉士およそ10万人の有効回答が得られた令和2年度社会福祉士就労状況調査をもとに、社会福祉士が仕事を辞めた最も大きな理由ランキングをご紹介します。
では、一緒にみていきましょう!
社会福祉士が仕事を辞めた理由ランキングTOP5
5位 やりたい仕事ができなかった
- せっかく苦労して社会福祉士になったのに、やることは雑用ばかり・・・
- 自分の能力や長所を活かせない・・・
- 思ってた仕事とちがうぞ?
社会福祉士って、「やりがい」や「やりたいこと」を重視して選んでいる人が多いと思うんですよね。
稼ぎや収入がいちばん!という方は、選ばない職業でしょう。
なので、やりたい仕事ができることは、社会福祉士として働いていくうえで生命線ともなりえるわけですが・・・
残念ながら「やりたい仕事ができなかった」という理由で職場を辞める社会福祉士さんがいるのですね。
例えば、介護関係の施設につとめる社会福祉士は、介護業務を行う例があるようです。こうした場合ですと「相談支援がしたいのに!」と不満に感じるかもしれません。
ちなみに、今回のランキングは択一回答の方でつくったんですが、辞めた理由(複数回答)では、「法人・会社の理念や方針に共感できなかった」という社会福祉士が約3割です。
これってつまり、「やりたい仕事とは違うことをやらされている感」だと思います。「やりたい仕事ができなかった」につながっていると思うんですね。
社会福祉士は、やりがいや当事者への強い思いを大切にして働いている方が多いと思いますから、やりたい仕事ができないというのは強烈なストレスになるのではないでしょうか。
長く働き続けば現場をかえられるかもしれませんけど、相当の忍耐がいりますね。自ら事業を立ち上げるエネルギッシュな方もいますが、これも相当のエネルギーと覚悟がいりそうです。
現実的には、多くの方が転職を選んでいる結果なのだと思います。(私もその1人)
4位 転居(家族の転勤なども含む)
物理的に通勤できなくなるという回答。
転居が辞めた最も大きな理由ということは「本当はまだ働いていたかった」という方も中にはいるでしょうね。例えば「寿退社」で転居する方もあてはまるでしょう。
私の場合、転職にともなって転居せざるをえなくなったことはあります。
リモートワークがもっと発展したら、遠くに住んでいても自宅で仕事できるかも・・・と思いますが、果たして実現するでしょうか?まだまだ先の話になりそうですね。
3位 より魅力的な職場が見つかった
- やりたい仕事がもっとできる職場が見つかった!
- 人間関係の良い職場が見つかった!
- 収入がもっと良い職場が見つかった!
いまの職場に明らかな不満はないものの「もっと良い職場が見つかったので転職します!」というパターン。
言い方次第、捉え方次第でもありますけど、ポジティブな理由に感じられますね。
それにしてもこれが3位ということは、より魅力的な職場にアンテナを張っている社会福祉士さんが結構いるということですね。
いまの仕事をしながらも「より魅力的な職場が見つかったら転職したい」という潜在的な願望をもっている社会福祉士さんも多そうですね。
第2位 心身の健康状態の不調
なんと・・・、健康状態が悪くなったので辞めたという社会福祉士さんが、第2位・・・。
もう少し気になるのが「心身の健康状態の不調」は20代女性の間では辞めた理由として最も高い割合になっていること。
- 10.7%
- 16.7%
となっています。男性も結構多いです。
20代のうちから心身が不調になるといえば、メンタル面が考えられます。ゾッとしますね・・・。
社会福祉士を志して、苦難のすえに国家試験合格!就職できるか不安になりながらも、やっと就職先が決まって、希望をもって働きだした矢先に・・・。
このような若い社会福祉士さんがたくさんいるのではと思うと、なんともショックです。
もちろん、心身の健康状態の不調はあらゆる世代を襲っていますので、働き盛りのミドル、壮年の方々も要注意です。
かく言う私自身もいろいろと苦労してきましたので、対処テクニックをまとめています。よろしければ参考にしてみてくださいね。


1位 職場の雰囲気や人間関係に問題があった
やはり人間関係は私たちを悩ませる重要ポイントのようです・・・!

福祉の人って良い人ばっかりちゃうん?

そうでもない。
いろんな人がいるのは、他の業界と一緒なんだ。
「福祉をする人なのだから、優しい人が多くて人間関係も良いはず!」と思っていた頃が、私にはありました(現職の方には笑われそうですが)
でも、誰しも人の好き嫌いがありますし、人間関係が苦手な人もいますし、相性もあります。これは福祉の仕事をする人も同じ。
職場の人間関係に問題があるのは、超よくあることです。わたし自身は、問題の無い職場で働いたことがありません・・・。(関係機関との人間関係に問題があるのも”あるある”です)
例えば、長く働いている方が「主」や「お局様」となって、人間関係を支配していることもあったりして(苦笑)逆らうと強靭メンタルでもなければやっていけません。
そこそこならば頑張れる方も多いでしょうけど、人間関係や雰囲気があまりに悪い中で長期間働くと、メンタルをやられてしまいます・・・。
なので個人的には、転職は誰にとっても選択肢。もちろん、有給休暇や休職とか、使えるものをまずは何でも使ってもらいたい。
社会福祉士のみなさま、どうかお気をつけて!ご自身の体を大切にしてあげられるのは、まずはご自身だと思います。
【男性社会福祉士のみなさまへ】人間関係の対策
こんなことを言ったら怒られるかもしれませんが、福祉現場は女性が強い世界の傾向があると感じます。
社会福祉士の合格者数から推計すると、社会福祉士の約3分の2は女性です。(介護職員の約75%、ヘルパーの約90%が女性です)
こざかしい話なんですけど、人間関係の悩みを減らすには、女性との関わりのポイントを理解しておくことが役立つと思います。
よければこちらの記事をお役立てください。特に、女性の輪に入れなくてお困りの男性社会福祉士のみなさまへ・・・。(私にも経験があります)

ちなみに、人間関係がうまくいかないと、なぜか収入の満足感まで減ってしまうようです。人間関係、ムシできませんね。
【番外】給与や賃金の水準に満足できなかった
第6位だった「給与や賃金の水準に満足できなかった」という、お金のモンダイ。
社会福祉士の切実な悩みですよね・・・。
このブログでは社会福祉士の方に合わせたお金の対策を記事にしています。よければお役立てくださいね。

まとめ
では改めて、社会福祉士が以前の職場を辞めた最も大きな理由ランキングTOP5がこちら!
職場を辞めた最も大きな理由1位 職場の雰囲気や人間関係に問題があった 13%
2位 心身の健康状態の不調 9.6%
3位 より魅力的な職場が見つかった 9.5%
4位 転居(家族の転勤なども含む) 8.7%
5位 やりたい仕事ができなかった 8.7%
(6位 給与や賃金の水準に満足できなかった 8.1%)
人間関係がつらいのは、やはり・・・といったところですが、心身の健康状態の不調が第2位というのは驚きました。フィジカル面の不調も含まれるでしょうけれど、メンタル面もあるのでしょう。
「社会福祉士は病むんじゃないか?」というご心配を受けることがありますが、けっこう当たってたりして。
しかし、事前にわかれば対策できることもあります。ここまで社会福祉士のリアルを直視したみなさまならきっとできるはず。いっしょに対処していきましょう!
以上、社会福祉士が仕事を辞めた最も大きな理由TOP5【令和2年度調査より】という話題でした!
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