
社会福祉士を辞めたい・・・転職したい。 今の現場は疲れたから辞めたい・・・。みんなはどんな理由で転職してるのかな?
こういった思いの方へ。
この記事の内容
- 社会福祉士から転職&退職した人の理由ランキング13
- 社会福祉士を辞めたいあなたへ

私は10年以上、社会福祉士・精神保健福祉士として様々な現場で働いてきました。転職を2回しています。
社会福祉士の仕事は大変です。色々な人の悩みや問題に向き合ったり、法人や会社の方針に従ったりしなければなりません。
そんな中で、仕事が楽しくないと感じたり、心身の健康が崩れたりすることもあるでしょう。私もそうでした。
でも、辞めたいと思っても、すぐに辞められるわけではありませんよね。どうやって退職するか、どこに転職するか、そんなことを考えるだけで頭が痛くなります。
そこで、私は社会福祉士の仕事を辞めたいと思っている人に向けて、少しでも役立つ情報をお伝えしたいと思います。
まず、社会福祉士が退職・転職した理由を調査した結果では、以下のような順位でした。
≫社会福祉士就労状況調査結果報告書(令和2年度)
順位 | 転職・退職理由(複数回答式) | 割合 |
1位 | 心身の健康状態の不調 | 32.0% |
2位 | 職場の雰囲気や人間関係に問題があった | 27.3% |
3位 | 転居(家族の転勤等を含む) | 16.9% |
4位 | 法人・会社の理念や方針に共感できなかった | 16.5% |
5位 | 給与や賃金の水準に満足できなかった | 15.6% |
6位 | やりたい仕事ができなかった | 14.4% |
7位 | 育児や介護の支援が得られなかった | 12.7% |
8位 | 勤務形態が希望に沿わなかった | 12.5% |
9位 | 将来のキャリアアップが見込めなかった | 9.5% |
10位 | 人員整理、退職勧奨、法人解散等 | 5.4% |
11位 | より魅力的な職場が見つかった | 3.3% |
12位 | 副業・兼業ができなかった | 1.3% |
13位 | 起業・開業 | 1.2% |
この中であなたはどれに当てはまりますか?自分の辞めたい理由を明確にすることは、次のステップに進む上で大切ですね。
では、それぞれ解説していきます。
- 【辞めたい!】社会福祉士から転職&退職した人の理由TOP13発表
- 13位 起業・開業 1.2%
- 12位 副業・兼業ができなかった 1.3%
- 11位 より魅力的な職場が見つかった 3.3%
- 10位 人員整理、退職勧奨、法人解散等 5.4%
- 9位 将来のキャリアアップが見込めなかった 9.5%
- 8位 勤務形態が希望に沿わなかった 12.5%
- 7位 育児や介護の支援が得られなかった 12.7%
- 6位 やりたい仕事ができなかった 14.4%
- 5位 給与や賃金の水準に満足できなかった 15.6%
- 4位 法人・会社の理念や方針に共感できなかった 16.5%
- 3位 転居(家族の転勤等を含む) 16.9%
- 2位 職場の雰囲気や人間関係に問題があった 27.3%
- 第1位 心身の健康状態の不調 32.0%
- 最後に 社会福祉士を辞めたい人へ
【辞めたい!】社会福祉士から転職&退職した人の理由TOP13発表
13位 起業・開業 1.2%
最近は独立型社会福祉士が注目されています。
独立型社会福祉士とは、地域で自分の事務所を開いてソーシャルワークをする人です。自分の理想や方針に沿って仕事ができるので、やりがいや満足感が高いでしょう。
ただし、独立型社会福祉士になるには、相談援助の内容や質に責任を持ち、契約に従って報酬を受ける必要があります。
また、事務所の運営や集客なども自分で行わなければなりません。簡単ではありませんね。
なお、独立型社会福祉士事務所の平均年収は382万円です。詳しくは「社会福祉士の給料・年収高い職場ランキングTOP42【最新公式調査より】」で書いています。
12位 副業・兼業ができなかった 1.3%
最近は副業が解禁されていますが、まだ認められていない職場もありますね。
「本業だけでは生活できない!」という人は、仕方なく辞めるしかなかったのでしょう・・・。
社会福祉士の副業としては、成年後見人があります。成年後見人とは、判断能力が低下した人の財産管理や生活支援をする人です。社会福祉士の知識や経験が活かせる仕事ですね。
11位 より魅力的な職場が見つかった 3.3%
魅力的というのは人それぞれですが、「今の職場は嫌いじゃないけど、もっと素敵な職場があった」という、前向きな理由ですね。
ちなみにこの項目、精神保健福祉士では第3位(26.4%)でした。
社会福祉士と精神保健福祉士で23%もの差があるのは、どうしてなんでしょうか・・・?
10位 人員整理、退職勧奨、法人解散等 5.4%
これは職場側の事情が理由ですね。
「私たちの法人は解散することになりました。他の仕事を探してください。」ということです。
社会福祉士でも、人員整理や退職勧奨、法人解散などで退職・転職しなければならないことがあるようです。
社会福祉士資格があれば次の仕事が見つかると思いますが、辛い理由だと感じますね・・・。
9位 将来のキャリアアップが見込めなかった 9.5%
将来のキャリアアップが見込めないと、向上心の高い人や上昇志向の人にとっては辞める理由になってしまいますね。
あなたも、専門性や知識を高めたいのに雑務ばかりだったり、昇進するチャンスがなかったり、「このままではキャリアアップできないな・・・」と思ったことはありませんか?
今の職場で働き続けるにしても、自分でキャリアアップする方法はあります。他の資格を取るというのも一つです。
社会福祉士と相性の良い資格や、社会福祉士におすすめの資格について、こちらの記事にまとめています。
8位 勤務形態が希望に沿わなかった 12.5%
勤務形態とは、日勤・夜勤・交代制・非常勤などの働き方のことですね。
例えば、小さな子どもがいる人は夜勤が難しいかもしれません。介護をしている人も同じですね。
まずは相談して配慮してもらえると良いですが、どうしても無理だったら辞めるしかないかもしれません・・・。これも辛いですね。
7位 育児や介護の支援が得られなかった 12.7%
この回答は女性に多かったです。社会福祉士も、出産・育児・介護の負担は女性に偏っているのでしょうね・・・。
例えば私の知り合いでは、正職員で働いていた人が子どもを産んだのですが、「時短勤務にしたのに仕事量は変わらない」と困っていました。仕事量も減らさないと無理ですよね。
話しても配慮してもらえないとなると、辞めるしかないと思います。育児・介護を安心してできる職場環境が必要ですね・・・。
6位 やりたい仕事ができなかった 14.4%

この職場では僕のやりたい仕事ができないよ
社会福祉士らしい理由だと思います。
例えば、「こういう支援がしたいのに上司が許可してくれない」という話はよく聞きます。この理由で転職した人も実際にいますね。
支援への強い思いがあっての理由でしょう。
5位 給与や賃金の水準に満足できなかった 15.6%

働いても働いても給与が上がらない!
社会福祉士の平均年収は403万円。高くはありませんね。
やりがいはあっても、やりがいだけでは食べていけませんよね・・・。
今の職場で働き続けるにしても、お金の対策をすることは大切です。役立ちそうな方法をこちらで紹介しています。
転職してお金の問題を解決するなら、年収の高い職場を探すのも一つです。次の記事でランキングがわかります。
4位 法人・会社の理念や方針に共感できなかった 16.5%
自分がやりたい仕事と違っていたという人もいるでしょう。
社会福祉士の仕事は、法人・会社の考え方によって変わることがあります。
例えば、病院で働く場合は、病気や体のことが大切ですから、その人の良いところや個性を見るのが難しいかもしれません。
「薬は飲みましたか?」「ちゃんと寝ていますか?」という話ばかりになってしまうこともあるでしょう。
「これって社会福祉士の仕事なの?」「この法人は本当に良いことをしているの?」と疑問や不満を感じて、辞めたり転職したりする人も多いですね。
3位 転居(家族の転勤等を含む) 16.9%
引っ越したのが辞める一番の理由だったら、「本当はまだ続けたかった」という人もいるかもしれませんね。結婚して引っ越す人もそうでしょう。
私も転職する時に引っ越さなければならなかったことがあります。
インターネットが発達すれば、遠くに住んでも家で仕事ができるようになるかもしれませんね。でも、それはまだ先の話ですね。
2位 職場の雰囲気や人間関係に問題があった 27.3%
職場の人間関係が、社会福祉士が辞めた理由の2位でした。3割近くもいますね。
職場の人間関係に問題があるのは、よくあることですよね。
私は学生の頃、「福祉をする人だから、優しくて仲良くできるはず!」と思っていたことがありました。でも、全然そうじゃなかった。
既にあなたがご存知のとおり、現場には色々な人がいますよね・・・。
好き嫌いは誰にでもありますし、人間関係が苦手な人もいますし、相性もあります。これは福祉の仕事をする人も同じなんですね。
私が働いてきた職場で、人間関係に問題がなかった職場はありませんでした・・・。
例えば、長く働いている人が「ボス」や「お局さん」として、人間関係を支配していることがありました。「役職なんてクソくらえ」という感じで、指示命令系統が働いていませんでしたね。
人間関係が悪いと、仕事の満足度や、給料への満足度が下がると言われています。直接は関係ないはずなのに。それくらい、職場の人間関係は大切なんですね。
第1位 心身の健康状態の不調 32.0%
なんと、心と体の調子が悪くなって辞めたり転職したりした社会福祉士さんが、第1位です。
20代の人が一番多いので、心の病気が多いのかもしれませんね。
私もこの仕事を10年以上やってきましたが、辛い時期はありました。
本当にひどい時は「車にひかれたら休めるのに」とか思ったこともあって、今思うと危なかったですね。
だからこそ今、この仕事を続けるためにやっていることがあります。こちらの記事にまとめました。
最後に 社会福祉士を辞めたい人へ
順位 | 転職・退職理由(複数回答式) | 割合 |
1位 | 心身の健康状態の不調 | 32.0% |
2位 | 職場の雰囲気や人間関係に問題があった | 27.3% |
3位 | 転居(家族の転勤等を含む) | 16.9% |
4位 | 法人・会社の理念や方針に共感できなかった | 16.5% |
5位 | 給与や賃金の水準に満足できなかった | 15.6% |
6位 | やりたい仕事ができなかった | 14.4% |
7位 | 育児や介護の支援が得られなかった | 12.7% |
8位 | 勤務形態が希望に沿わなかった | 12.5% |
9位 | 将来のキャリアアップが見込めなかった | 9.5% |
10位 | 人員整理、退職勧奨、法人解散等 | 5.4% |
11位 | より魅力的な職場が見つかった | 3.3% |
12位 | 副業・兼業ができなかった | 1.3% |
13位 | 起業・開業 | 1.2% |
社会福祉士を辞めたいと思う人は、たくさんいます。
私もそう思ったことがあります。「自分には向いてない」と繰り返し悩んでいました。
でも、あなたが辞める前に考えてほしいことがあります。
それは、もしかしたら、社会福祉士を辞める必要はなくて、働く場所や内容を変えるだけで満足できるかもしれないということです。
誰でも、自分の得意なことや好きなことを活かせる仕事でなければ、続けるのは大変です。
社会福祉士の仕事は、職場によって求められることが違います。
だから、転職したり異動したりしてみたら、周りからすごく評価されるようになるかもしれません。私もそうでした。
自分に合った職場を見つけることができれば、社会福祉士としても幸せになれるはずです。
それでもあなたが社会福祉士を辞めたいなら、社会福祉士の資格や経験をムダにしないでくださいね。
あなたのこれからの人生を輝かせるには、あなたの今までの経験をムダにせず、活かしていくことが大切です。
あなたの未来を応援しています!
社会福祉士の仕事を続けようと思ったあなたへ
- 人間関係の良い職場で働きたい
- ブラックじゃない職場がいい
- 給料や待遇が良い職場が知りたい
- 自分に合った職場を見つけたい
こうした思いのあなたに向けて、転職を成功させるために役立つ情報をまとめたのがこちらの記事です。
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