元児童指導員のぱーぱすです。私は社会福祉士・精神保健福祉士で、現場での経験は10年以上になります。
今日は、施設で働いている職員さんや発達障害のあるお子さんを育てる親御さんに向けて、褒めることの大切さと、褒めるときのコツをお伝えします。
発達障がいのある子どもは叱られるだけでは育ちませんね。叱られると自信がなくなってしまいます。
叱ることも必要ですが、叱った回数よりもっと褒めることが大事です。
発達障がいのある子どもは、特に褒めることで伸びます。
でも、褒めるのは簡単そうで難しいですよね。
どんな言葉で褒めたらいいかわからないし、照れくさいし、子どもが素直に受け取ってくれないこともあります・・・。
そんなときに役立つのが、私が現場で使っていたテクニックです。誰でもできる簡単な方法なので、ぜひ試してみてください。
発達障がい児の伸びる力を引き出す、みんなでバラバラに褒める方法
みんなでバラバラに褒めるテクニックとは?
その方法とは、「みんなでバラバラに褒める」ということです。
例えば、発達障がいのある子ども(Aくん)が食器洗いをしてくれたのを見たとき。
まず、私から「ありがとう」を伝えます。Aくん、まんざらでもない様子になります。
そして、私から他の職員さん(または大人)へ、Aくんが食器洗いをしてくれていたこと、そのことを褒めてあげて欲しいことを伝えます。
そして、他の職員さん(または大人)からAくんへ「今日、食器洗いをしてくれたんだって聞いたよ。ありがとうね。」と言ってもらうのです。
これでAくんは、1つの良いことで何回も褒められて嬉しくなります。それによって、「もっと頑張ろう」という気持ちになります。
みんなでバラバラに褒めることで、「やって良かった」と思える体験として強化できるのです。
望ましい言動ができたなら、ぜひ、バラバラに褒めるテクニックを使ってみてください。
褒めることで発達障がいのある子どもは育ちます。子どもは自分の良さを認めてもらえたと感じて、どんどん伸びるはずです。
褒めてもムシされるなら、「褒め逃げ」しよう
叱ることは簡単ですが、褒めることは難しいですね。
そうした気持ちを脇にいったん置いて、まずは子どもを褒めるのですから、それなりの反応を期待しちゃいますね。
でも、発達障がいがあっても、思春期は同じように来ます。
思春期になると、褒めてもムシされたりしますね。そうすると、さすがに大人でも気持ちが折れてしまいます。
そんな時に使えるのが、「褒め逃げ」というテクニックです。
これは読んで字のままのテクニックです。つまり、子どもを褒めたら反応を待たずしてその場から逃げるのです(笑)その場から去ると、こちらの気持ちが折れにくいです。
発達障がいのある子どもの反応を期待して待っていると、何も反応が無かった時に
「褒められたらお礼をしなさい!」
「何か返事しなさい!」
みたいに、叱らないといけない場面に様変わりしてしまいます。
叱るにしろ、褒めるにしろ、その子に育ってもらいたいという願いは一緒のはずです。やり方1つの違いだけなんですね。
たくさん叱った経験のある方なら、たくさん褒める力をお持ちです。それだけ、お子さんに関心を注いでいるのですから。
発達障がいのある子どもの良い行動を見逃さず、「褒め逃げ」と「バラバラに褒める」テクニックを使って、子どもの伸びる力を伸ばしていきましょう!
以上、【発達障がい児支援】褒め効果が増幅する簡単テクニックという話題でした!
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