
実習きつすぎ・・・。もうやめたい。

ほんとお疲れさま。
ちょっと一息していこう。
- 子どもを注意しても反発される
- 暴言をはかれる
- 素直じゃないしかわいくない!
- 保護者から叱られる
- 職員が怖すぎる。いじめられてる気がする・・・。
こんにちは!わたしは社会福祉士・精神保健福祉士です。児童指導員の経験があります。
現場で実習生の指導をし、保育士・教師・社会福祉士の卵の方々を送り出してきました。
稀に、途中リタイアする方もいましたが・・・。
施設実習、めちゃきついですよね!
例えば、
施設実習あるある
- 職員は忙しくて話しにくい
- 気軽に相談できる人がいない
- 態度やかかわり方や実習日誌のことで叱られる
- 実習は泊まり込みで気晴らしできない
こんなこともありますよね。
ハッキリいって、職員よりも実習生の方が辛いです。
あなたは
- 慣れない場所
- 慣れない職員
- 慣れない子ども達
こういった条件で関わらないといけないですよね。
しかも、「期限付き」の微妙な関係性です。
辛い児童養護施設の実習。
あなたは、今まさに辛い環境にいるでしょうか?あるいは、これから実習を迎えるのでしょうか?
児童養護施設実習のあるある例をご紹介しつつ、対処法をお伝えします!
【児童養護施設実習が辛い!】あるあるTOP5と対策|元指導員解説
児童養護施設の実習は何が辛いか?
次のポイントに分けられます。
施設実習の辛いポイント
- 子ども
- 保護者
- 施設職員
そう、辛いのは人間関係なんですよね。
子どもとの関係が辛い!
暴言を吐かれたり、反発されて辛い!
複雑な事情をかかえて施設に入所した子どもたち。
彼らの背景に思いをはせる真剣な方ほど、
「何とかしてあげたい」と思うはず。
たくさん声をかけたり、親身に関わったり、話をじっくり聴いたり・・・
「ようやく心が通じた!」と思った時は、嬉しさがこみ上げるでしょう。
その一方で、
無理なお願いは断らないといけないし、
いけないことをしたら注意するのも大切な役割です。
しかし子どもは聞き入れるどころか、
- うるさい!
- だまれ!
- クソジジイ!
- あっち行け!消えろ!
これらは全て、私が言われた言葉です。女性なら若い人でもクソババアって呼ばれますね・・・(笑)
暴言を吐かれるのは、児童養護施設実習のあるあるです。
実習生の方々は大人ですから、真には受けません。
本気の言葉ではないし、気持ちの裏返しとも考えられます。
でもね。どうしても腹が立ったり、がっかりしたり、精神的に疲れてしまいます。
職員も同じです。腹が立つことは、いつまで経っても腹が立ちます。
対処法はこれ。
あなたが感じる素直な気持ちはとても大切です。
「腹が立ってはいけない」などと、気持ちを抑圧しなくても良いのです。
ガマンし続けて限界に達したら、ポキッと折れてしまいます。(いわゆる「病む」状態)
もし施設職員の方が「理解のある方」なら、話してみましょう。
家族・友達でも良いです。
話せる相手がいなければ、紙に書きだすのもOKです。
スマホのメモに書くのも良いですね。
グチでも良いのです。
とにかく、気持ちを言葉にするプロセスが大切です。
頭の中でモジャモジャしている気持ちを外に出すことは、メンタルに良いです。
子ども好きだと思ってたけど、「実はそうじゃない」と気づいて辛い
「私は子どもが好きだから、保育士になろう」と思ってこの道に進んだのに、子どもと関わるうちに「子ども好きじゃないかも?」と気づく方がいます。
もしかしたら、あなたにも思い当たることがあるでしょうか?
直に接して腹が立ったり、かわいくない反応を受けるうちに
「好きなのは、素直でかわいい子どもだけだった」
と気づく・・・。
そうした方の中には、「保育士は子ども好きな人がする仕事だから、私は保育士に向いていない」と悩み出す方もいます。
結論を言うと、全く問題ではないです。
むしろ、自分の感情を理解する力があるので、保育士への適性があるでしょう。
どんなベテランでも、子ども(人)の好き嫌いはあります。
熟練しても個人的な好き嫌いはあります。あなたは実習生なので、なおさらです。
「素直な子どもは好きだけど、歯向かう子どもは嫌い!」
これ、めっちゃ普通です。
「子どもを嫌ってはいけない!」なんて思うことはありません。そのままで良いんです!
詳しくは、こちらの『【利用者が嫌い・苦手!】でも全く問題ない理由【社会福祉士解説】』でも解説しています。
保護者との関わりが辛い!
保護者から怒られて辛い
実習生の立場で保護者と関わる人は少ないですが、中には保護者から怒られて辛い思いをする方がいます。
保護者から見ると、実習生だろうが職員だろうが関係なく「施設職員」です。
「職員なのにそんなこともできないのか!?」と考えて、怒ってしまうんですね。
あなたにも経験があるでしょうか・・・?
これは実習生のあなたが悪いのではなく、保護者対応を実習生だけに任せる現場が悪いです。
そもそも、実習生が保護者と関わるなら、施設職員は同席するなどのフォローをすべきです。
実習生は児童・保護者の情報をよく知りませんから、適切に対応できません。
実習生だけで保護者と関わっても上手くいかないのは、カンタンに想定できることです。
それを実習生に任せたのですから、施設職員側の準備・段取り・管理体制に課題があります。
あなたは落ち込まなくて良いです。いずれ仕事をするときに向けた勉強としましょう!
「こういう対応をしたら怒られてしまうんだな」と覚えておいて、
「でもこれは実習生だから仕方がないこと」と、心の中で思っておきましょう。
職員にダイレクトに言うと、ターゲットにされるかもしれないので、気をつけて!巡回の先生に言う方が良いです。
施設職員との関係が辛い!
ぶっちゃけ、「一番辛いのは施設職員との関係」という実習生さんは多いです。
実は施設職員としても、一番辛いのは施設職員との関係だったりします・・・。
どうして施設職員って、あんなに厳しいんでしょうね?
わたし自身、一緒に働いていて実習生の方々への厳しい目線や物言い、要求水準の高さにビックリしてしまいます。
「私が実習生の時はもっと厳しかった」と言う方ほど、実習生に厳しい印象です。
実習日誌にダメ出しされる
例えばよくあるのは、実習日誌へのダメ出しです。
- やる気がないんですか?
- 実習日誌になってない
- ただの感想文になってますよ
と言われたり・・・。
カンタンな対処法はこれ。
これをおすすめする理由は、「頑張って書いたんだな」と伝わりやすいから。
文字数は、やる気のバロメーターとして受け取られます。なので、たくさん書いた方が良いです。
そして、あなたのできる限りで良いので、丁寧に書きましょう。
例えばアルバイトの履歴書とか、就職の応募書類などを書くように、丁寧に書くのです。

「あなたの書いてるのは感想文でしょ」って
言われるのは、どうしたら良いんやろ・・・?
具体的な書き方について知りたい人は、「もう悩まない!保育実習日誌の書き方と早く書くコツ」をご参考にしてみてくださいね。
子どもへの関わり方にダメ出しされる
- 子どもへの関わりが良くない!
- もっとたくさん関わりなさい!
- 距離が近すぎる!
などとダメ出しされるのも、実習のあるある。
腹が立って、納得できない方もいるでしょう。

質問しても、そんなこと聞くなって言われる・・・
もう辛すぎ。どうしたら良いんやろ?
あなたはきっと、理不尽な対応をたくさん受けておられることでしょう・・・。
例えば感情的な言い方だったり、
やたらとデカい声だったり、
子どもの前で言ってきたり・・・。(子どもの前で職員を注意するのは、子どもに良くありません)
ただし辛いかもしれませんが、「真っ当な指摘」であれば聞いておきたいですね。
あなたの将来のレベルアップの糧にできます。
しかし内容は真っ当でも、施設職員は言い方のキツイ人が多いです。
「そんな風に言わなくても伝わるのでは・・・?」と感じますね。
よくわからない指摘なら、理由を聞いてみましょう。
理由をしっかり説明できる人であれば、その人の指摘には聞く価値があると思います。
逆に、しっかりと説明できない人の指摘は、聞き流して良いでしょう。
何かしらの根拠もなく自分流でやってる人は、理由を説明できないです。
そうした人の支援って、質が低いので・・・。見習うとかえって毒なんですよね。
施設職員との関わりについては、『社会福祉士の実習に役立つ心構えをホンネで語る【現役社福士より】』でも書いています。
社会福祉士の実習生向け記事ですが、児童養護施設実習でもポイントは同じです。
施設職員は忙しく動いていて、話ができなくて辛い

職員さんはどこにいるんや・・・ 声かけるタイミングがわからへん。
悲しいかな。施設現場は人手不足が多いです。
施設職員は普段の業務で一杯一杯なので、追加業務である実習生への対応に手が回りにくい。
結果として、実習生はほったらかしになりがちです。理不尽ですよね。せっかく実習にきてるのに、ほったらかしです・・・。
実習生さんの目からは、施設職員はあちこちに動き回って、いつの間にか姿を消していることがあるでしょう。
相談したいことがあっても、子どもたちがいる前では相談しにくいですよね。
かと言って、施設職員と個別にゆっくり話す時間も取れない・・・。
そうした状況ですから、例えば子どもとの関わりに悩んでも、タイムリーには相談できません。
モヤモヤした気持ちを吐き出しにくい環境です。
気軽に相談できない中で、数週間の施設実習に取り組む・・・。過酷ですよね。
対処法はこれです。
- 振り返り時間にまとめて話す
- 実習日誌に書いておく
- 実習巡回の先生に話す
- 勇気をだして施設職員に聞く
忙しい施設職員でも、実習日誌には目を通すのは義務です。何らかの反応を返してくれるはずです。
また、実習巡回の先生に相談するのもOKでしょう。
ただし巡回の先生が来るのは終盤、というのがあるあるです。(もっとはやく来て!)
「あの時話したかったのに、今さら来られても・・・」と感じる実習生さんは多い。
相談はタイムリーにできるのがベストですから、相談したいことがあれば、例え施設職員が忙しくても、勇気をもって声をかけるのをオススメします。
施設職員は子どもに注意を向けているので、実習生に気を配る余裕は無い人が多いです。
「ちゃんと教えたい」と思っている施設職員でも、実習生を気にかけるのは大変です。
実習生の方から声をかけてもらえると、施設職員は助かるでしょう。頑張ってくださいね。
最後に
実習生の方々、ほんとうにお疲れ様です!
あなたはよく頑張っています。辛い状況にありながら解決しようと取り組んでいるのですから。
私のメッセージは、実習を最後までやり切れたら何を言われても勝ち!です。
実習に勝ち負けはありませんが、とにかくやり切れたら良いのです。
何を言われようと実習はやりきることが、あなたの可能性を広げます。
子どもに暴言を吐かれようと、施設職員に怒られようと、ダメ出しされようと、
実習はやり切れたらノープロブレムです。
「向いてないかも・・・」「やっぱり違う仕事にしようかな・・・」と悩んでいる方は、実習をクリアしてからゆっくり考えましょう。
最後までやり切った実習生なら、評価を低くすることはあっても合格にします。私の現場はそうでした。
ただし途中で辞めれば不合格です・・・。あなたの今後の選択肢は減ってしまうでしょう。
せっかくここまで来たのですから、これまであなたがかけてきた努力に応えてあげませんか?
とても辛いと思います。
でも、実習は必ず終わります。永遠につづく実習はありません。
1か月後、「そんな時もあったなぁ・・・」と笑えてたりするものです。
頑張ってくださいね!

評価は最低になっても良いから、やりきる!

応援しています!風呂にゆっくりつかって、よく休んでくださいね!それではまた!
メンタル的に辛い方へ
わたしは精神保健福祉士として、精神疾患や障害のある人を支援してきた経験があります。
そうしたわたし自身、メンタルが弱いです。
たくさんの本を読んで、効果的がありそうなことは片っ端からやってきました。
人一倍の対策をしていることで、体を崩すことなく対人支援の仕事をつづけてくることができたと思います。
わたしのやっていることは、『精神保健福祉士・社会福祉士は病む?【10年超で実証した対策5つ】』にまとめてあります。
あなたの辛さに、きっと役立つ内容があるはずです。
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