
児童指導員の仕事で大変なことや、きついことが知りたいなあ
こういった思いの方へ。
児童指導員は、子どもと関わる仕事です。
そのため、
「子どもが好きだから向いている」
と思われがちです。
もちろんそれも大切です。
ただ、実際に働いてみると、「子どもが好き」だけでは続けるのが難しい場面もあります。
私は児童指導員として働いた経験があり、その後も児童相談所などで子どもや家庭に関わる仕事を続けてきました。
その経験から言うと、児童指導員には確かに大変さがあります。
しかし、それは単に「しんどい仕事」という意味ではありません。
どんな部分が大変なのかを知っておくことが大切だと思っています。
- 子どもからの暴言・暴力
- メンタルがすり減る
- 体を酷使する
- 子どもの成長が見えにくい
- 職場の人間関係
- 支援のゴールが見えにくい
- 待遇面に課題を感じる人が多い
この記事では、児童指導員の大変さについて、現場経験をもとにお話しします。
子どもからの暴言・暴力

児童指導員は、子どもから暴言を吐かれたり、暴力を受けたりすることがあります。
例えば私自身も、
- バカ
- 消えろ
- 来るな
- うるさい
- クソジジイ
といった言葉を言われたことがあります。
もちろん、そうした言葉の背景には理由があります。
愛着の問題。
発達特性。
虐待経験。
家庭環境。
子どもたちなりの苦しさがあります。
だからといって、言われる側が平気なわけではありません。
正直に言うと、きついです。
痛いものは痛いです。
傷つくものは傷つきます。
さらに難しいのは、その後の対応です。
叩かれたから叩き返すわけにはいきません。
怒鳴り返すこともできません。
ではどうするのか。
その判断に悩み続けることになります。
児童指導員の仕事は、暴言や暴力そのものだけでなく、その後の対応まで含めて難しい仕事です。
私自身、ケガをしたこともあります。
メンタルがすり減る

児童指導員は、感情を使う仕事です。
体力仕事の側面もありますが、本質的には感情労働だと思っています。
子どもにイライラしても、その感情をそのままぶつけるわけにはいきません。
不安があっても、落ち着いて対応しなければなりません。
迷いながらも判断を続ける必要があります。
しかも、支援には正解がありません。
先輩や上司も万能ではありません。
相談しても、
「難しいねぇ」
で終わることもあります。
そうした日々を続けていると、少しずつ心が削られていきます。
実際に現場では、
- 休職する人
- 退職する人
- 燃え尽きる人
もいます。
児童指導員が大変だと言われる理由の一つは、この見えにくい精神的な負担だと思います。
なお、わたしが福祉現場で10年以上やってこられた対策は、こちらの記事でまとめてあります。
体を酷使する

児童指導員は意外と体力を使います。
夜勤や宿直がある
児童養護施設や障害児入所施設などでは、夜勤や宿直があります。
子どもたちが生活する場なので、24時間365日の支援が必要だからです。
シフト勤務になるため、
- 寝る時間が変わる
- 起きる時間が変わる
- 休日が不規則になる
といった負担があります。
慣れるまではかなり大変です。
平日休みになるので、友人や家族と予定を合わせにくくなることもあります。
この話は、「児童指導員のプライベート」という切り口でも記事にしています。
子どもの体力についていく必要がある
子どもは元気です。
そして子どもは、「職員なら誰でもいい」というわけではありません。
自分が信頼している職員と遊びたいのです。
だから、
- 鬼ごっこ
- サッカー
- バドミントン
- 水遊び
などに付き合うことになります。
30代でも。
40代でも。
50代でも。
体力勝負の場面は少なくありません。
「もう歳だから・・・」なんて言ってられないのです。
子どもの成長が見えにくい

児童指導員のやりがいの一つは、子どもの成長です。
ただ、その成長は想像以上にゆっくりです。
毎日のように変化が見えるわけではありません。
むしろ、
「何も変わっていないように見える」
ことの方が多いかもしれません。
特に発達特性のある子どもや、生きづらさを抱えている子どもは、小さな変化を積み重ねながら成長していきます。
そのため、
「自分の支援に意味があるのだろうか」
と悩むことがあります。
だからこそ、小さな変化を見つける視点が大切です。
昨日より少し落ち着いて話せた。
ありがとうと言えた。
職員に相談できた。
そうした変化を見逃さないことが、児童指導員自身を支えることにもつながります。
子どもの小さな変化や成長をしっかり見つけ、ほめたり喜びを伝えることです。
一緒に働いている職員とシェアできると、さらに良いですね。
職場の人間関係は想像以上に大変

正直に言うと、子どもとの関係より大変だと感じる人も少なくありません。
児童指導員はチームで支援します。
しかし、
- 価値観が違う
- 教育観が違う
- 子どもの見立てが違う
ということは日常的にあります。
支援に正解がないからです。
だから話し合いが必要になります。
ところが、人間同士なので感情もあります。
好き嫌いもあります。
上下関係もあります。
そうしたものが支援の議論に影響することもあります。
さらに、一人でも非協力的な職員がいると、支援にズレが生じやすくなります。
子どもたちは、大人同士の関係を驚くほどよく見ています。
大人同士の関係が悪いと、子どもたちも察知するんです。
すると、大人の顔色を伺うようになります。
まるで、機能不全家庭、被虐待家庭の再現のようになってしまいます。
職員同士の人間関係は、子どもへの支援力に直結します。
だからこそ、児童指導員は子どもとの関係だけでなく、職員同士の関係も大切なんです。
しかし、どうやっても人間関係がうまくいかないことが多いのがリアル。
それが大変で、きついんですよね…。
支援のゴールが見えにくい
児童指導員の仕事には、終わりが見えにくいという大変さがあります。
例えば学校の先生なら、年度の終わりという区切りがあります。
でも児童指導員は違います。
支援が何年も続くことがあります。
場合によっては成人まで関わることもあります。
もちろん、それ自体は悪いことではありません。
ただ、
ゴールがみえにくい辛さ
- 達成感を感じにくい
- 区切りが少ない
- 終わりが見えない
という難しさがあります。
支援者自身が、
「今日はここまで」
「今年はここまで」
という節目を意識して作らないと、燃え尽きてしまうことがあります。
対策となる「ゴールを自分でつくるテクニック」は、下記の記事に書きました。
待遇面・給料・年収に課題を感じる人も多い
児童指導員は責任の重い仕事です。
感情的な負担もあります。
体力的な負担もあります。
それに対して、
「給料が見合っていない」
と感じる人は少なくありません。
児童指導員の平均年収は374万円です。
もちろん職場によって差はあります。
ただ、福祉業界全体として待遇面の課題は長年言われ続けています。
そのため、
「仕事は好きだけど生活が苦しい」
という悩みを抱える人もいます。
まとめ|児童指導員は大変。でも大変さの正体を知ることが大切
児童指導員の仕事には、
児童指導員が大変&きつい理由
- 子どもからの暴言・暴力
- メンタルがすり減る
- 体を酷使する
- 子どもの成長が見えにくい
- 職場の人間関係
- 支援のゴールが見えにくい
- 待遇面・給料・年収に課題を感じる人が多い
といった大変さ、きつさがあります。
実際に、理想とのギャップに悩む人もいます。
ただ、私は児童指導員という仕事そのものが悪い仕事だとは思っていません。
むしろ、人の人生に深く関わるからこそ難しい仕事なのだと思います。
大切なのは、
「子どもが好きだから大丈夫」ではなく、「どんな大変さがあるのか」を知ったうえで働くこと。
その方が、苦しい時に自分を責めずに済みます。
理想だけでなく現実も知ったうえで、この仕事を選んでほしい。
そんなふうに思っています。
最後に
ここまで、児童指導員の大変さについてお話ししてきました。
もしかしたら、
「思った以上に大変そうだな」
と感じた方もいるかもしれません。
ただ、私は児童指導員という仕事そのものが悪い仕事だとは思っていません。
実際には、大変さと同じくらい、あるいはそれ以上にやりがいや魅力を感じる場面もあります。
そのあたりについては、こちらの記事にまとめています。
一方で、
「仕事そのものは嫌いじゃない。でも今の職場は合わない」
という方もいると思います。
福祉の仕事は職場によって働きやすさが大きく違います。
私自身もこれまでに転職を経験しています。
もし今の環境に限界を感じているなら、転職も選択肢の一つです。
児童指導員向けの転職サイトや転職エージェントについては、こちらの記事で詳しくまとめています。
また、このブログでは児童指導員に関する記事を20本以上公開しています。
資格のこと、働き方のこと、給料や転職のことまで、実際の経験をもとに発信しています。
気になるテーマがあれば、こちらのカテゴリも参考にしてみてください。










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