
社会福祉士って女性がする仕事?お金が少なくて男には無理なの?求人は男性向けが少ない?

そんなことはありません!
私は男性の社会福祉士です。10年以上この仕事をしています。
先に結論を言いますと、社会福祉士には男性が必要です。
今回は、下記のような意見が間違っていることを、データと私の10年以上の経験をまじえて説明していきますね。
間違った意見
- 社会福祉士や福祉の仕事は女性がするもの
- 社会福祉士じゃ食べていくのは難しいから男には無理
- 社会福祉士の仕事内容は男性に向いていない
- 社会福祉士の求人はあまりないから、男性は向いてない
男性は社会福祉士に向かないって本当?【男である現役が解説!】
「社会福祉士や福祉の仕事は女性がするもの」という意見
確かに社会福祉士は女性が多い仕事ですが、男性もたくさんいます。
実際に、社会福祉士の男女比は男3:女7です。
≫参考:社会福祉士就労状況調査結果報告書(令和2年度)
そして、毎年4,000人ぐらいの男性が社会福祉士の資格を取得しています。
第32回社会福祉士国家試験 合格者数 |
男性の人数 | 男性の割合 |
11,612人 | 3,997人 | 34.4% |
男性も福祉の仕事、やってます。
「社会福祉士や福祉の仕事は女性がするもの」と言う人がいたら、今の時代に考えをアップデートしていただきましょう。
「社会福祉士じゃ食べていくのは難しいから男には無理」という意見
社会福祉士の年収は高くありません。 でも、食べていけないほどではありません。
男性社会福祉士の平均年収は473万円です。 これは、全産業の平均年収(436万円)よりも高いです。
よって、男性社会福祉士が食べていけないなら、日本人の50%以上が食べていけないことになります。
でも実際、そんなことないですよね?
社会福祉士資格があればメリットがあります。
- 仕事が見つかりやすくなります
- 年齢制限や経験要件が緩くなります
- 仕事がなくなる心配も少なくなります。
そうしたワケで、「仕事がない」「働き口がない」という事態に陥りにくいのが社会福祉士です。
こちらの記事では社会福祉士のメリットを詳しく解説しています。
「社会福祉士の仕事内容は男性に向いていない」という意見
社会福祉士の仕事内容は、男性でも全く問題ありません。
むしろ、男性と女性が協力して働くことが大切です。
例えば家庭訪問する場合、男性の家に若い女性スタッフが一人で訪問するのは、さまざまなリスクをはらみます。実際、セクハラ行為をうけたことがある人もいます。
こうした時は、男性スタッフも必要です。
逆に、女性の一人暮らしの家に男性スタッフだけで訪問するのは、女性に恐怖心を与えることがあります。「性的なことをされた」と言われてしまう場合や、近所・隣人から余計なウワサが立ってしまう等があります。
こうした場合は、女性スタッフと一緒に訪問した方が良いです。
異性の介助をする場合なども、同性介助が原則です。(その人の内的な性に合わせることもある)
こうしたワケで、社会福祉士の現場には、男性も女性も必要なのです。女性だけじゃダメなんですよ。逆もしかりです。
男性のあなたは社会福祉士を堂々と目指してください。
「社会福祉士の求人はあまりないから、男性は向いてない」という意見
社会福祉士の求人はたくさんあります。
言葉だけでは信じられないかもしれません。だから、社会福祉士の求人をいろんなサイトで調べてみました。 結果はこちらです。
検索サイト |
求人数 |
|
2022年2月5日 | 2023年3月4日 | |
indeed | 127,713件 | 364,893件 |
求人ボックス | 410,094件 | 449,288件 |
ハローワーク | 21,291件 | 9,552件 |
マイナビ介護職 |
/ | 7,813件 +非公開求人 |
介護ワーカー | / | 7,657件 +非公開求人 |
こんなにたくさんあります。社会福祉士の求人はあふれかえってます。詳しい話はこちらの記事でわかります。
社会福祉士の求人には年齢要件がある?
社会福祉士の仕事がしたいけど、年齢や経験が問題になるんじゃないかと心配していませんか?
そんなことはありませんよ。 社会福祉士の求人を1つ1つみてみると、年齢要件のあるものはほとんどありません。 「定年:65歳」と書かれているくらいです。
もちろん、応募できることと、採用されることは違います。 採用では、若さや経験があるほど有利な場合が多いのは、どの仕事でも同じです。
でも、年齢だけで断られることは、求人をみる限りは無いですね。詳しくはこちらの記事で説明しています
社会福祉士の求人は、無経験だと採用されない?
調べてみると、確かに
などのように、経験者向けの求人があります。しかし一方で、
こういった求人もあります。なので、

社会福祉士の求人はあまり無いし、無経験だと採用されない。30代後半以降は求人が無いですよ。
というのは、ちゃんと調べていなかったり、イメージで言っている意見でしかありませんね。
最後に
昔の日本では、性別と職業を結びつける考えが強かったです。
例えば、今は「看護師」と呼ばれますが、2001年以前の看護師は女性は「看護婦」、男性は「看護士」でした。
でも、今はそんな時代じゃないですね。
大丈夫です。私も男性の社会福祉士です。一緒に頑張りましょう!
社会福祉士の仕事についてもっと知りたい人は、こちらのまとめ記事が役立つでしょう。
また、社会福祉士になるには12の方法があります。あなたの学歴や仕事の状況に合わせた最短コースは、下記の記事でわかります!
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