
社会福祉士の年収って低いの?
社会福祉士の年収は「低いのか?」
この質問、わたし自身がずっと向き合ってきたテーマです。
結論から言えば、多くの社会福祉士が“低い”と感じています。
私も例外ではありません。
大学を卒業し、社会福祉士と精神保健福祉士を取得して、医療機関に就職した当時の私は、世の中のお金のリアルを本当に甘く見ていました。
「どこで働いても給料なんてそこまで変わらないんじゃないか」
そんな、ある意味で痛々しいほど世間知らずの状態で飛び込んだんですね。
この記事では、
私が実際に感じた“年収の壁”のリアルをそのまま書きます。
そして、同じように悩んでいる社会福祉士・精神保健福祉士の方へ、現実的な対策もまとめます。
社会福祉士の年収は本当に低いのか?率直な体感
社会福祉士の年収は「低いですか?」と聞かれたら、私はもう素直に「まぁ低いですね」と答えます。
世間的に見れば「平均よりやや下〜平均くらい」という領域なんですが、
仕事量、求められる専門性、責任の重さを考えると、割に合っていない。
これは本音です。
給与満足度の調査でも「不満足」「やや不満足」という声が3割あり、
現場の感覚とも一致します。
▶参考:社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士就労状況調査結果報告書
私の1〜3年目:年収のリアルに直面して、正直しんどかった
大学を卒業してすぐに取った社会福祉士・精神保健福祉士。
初めて働いたのは民間の医療機関でした。
当時の私は、
「どこで働いても給料なんて大差ないだろ」
くらいに思っていたんですよね。完全に世間知らずでした。
実際の額面は21万円ほど。
医療機関だから多少はいいだろう…くらいのザックリした期待もありました。
初めてボーナスをもらったときは嬉しかったです。
「世の中の人ってボーナスもらってるんだ」って、新鮮でした。
でもね、昇給を聞いたときにすべてがひっくり返りました。
- 昇給:1,000円
1,000円ですよ。
「10年やっても1万円、20年やっても2万円か…」と冷静に計算して震えました。
当時の職場は退職金なし。
「そのぶん給料に乗ってる」と言われればまぁそうなんですが、
それでも昇給額の小ささに現実を突きつけられました。
しかも、職場には自分より稼いでいる人が普通にいるんです。
看護師さん、医師…。
似たような仕事をしているのに、もらっている額は数万円どころか桁が違う。
これが本当にきつかった。
看護師の求人票を見るだけで、自分の価値が揺らぐ感覚がありました。
「同じ職場で働いてて、なんでこんなに違うんだ?」と。
実際、当時の現場では看護師を目指して退職した仲間もいました。
その気持ちはよくわかります。
「ドクターにも看護師にもなれない。じゃあ俺は何者なんだ?」
そんな惨めさみたいなものが押し寄せてきました。
“ソーシャルワーカーの専門性と誇り”
それがどこにいったのか、見失いかけました。
社会福祉士の年収が上がりにくい理由:制度と構造の問題
誇張なしで言います。
福祉職の給料が低いのは、個人の努力とかではなく「制度の構造的な問題」です。
政治家は「処遇改善します」と言うけれど、
実際に改善されるのは数千円。
これはもう10年20年レベルでずっと同じ。
希望的観測だけで生きると、痛い目を見ます。
自戒を込めて…。
社会福祉士の年収が劇的に伸びる見込みは薄い。
これは冷静に受け止めたほうがいいと思っています。
じゃあ、どう対策する?個人でできることは山ほどある
私の結論はシンプルです。
年収を上げる対策の“9割”は、個人でやるしかない。
残り1割は「社会を変えていく」という、ソーシャルワーカーとしての役割です。
でも、生活は待ってくれません。
だから、目の前の現実に対しては自分で動くしかない。
私が思う現実的な対策は次のとおりです。
- 転職して給与の天井自体を変える
- 家計管理・投資で生活の土台を強くする
- 制度改善の声をあげる
私が実際にやってきたこと:これがけっこう効いた
私はお金のことをこのブログでくりかえし書いていますが、
それは「社会福祉士が生き延びるには必要」だと本気で思っているからです。
実際に私がやってきたことはこんな感じです。
- インデックス投資を続けて資産が2倍になった
- 銀行・カード・保険の見直しで支出を最適化
- ポイ活や固定費削減を徹底
こうした細かい積み重ねで、かなり生活は安定していきました。
詳しくは、こちらの記事にて紹介しています。
犠牲の上で成り立つ働き方は長続きしない
私は今でも思っています。
自己犠牲を前提にした働き方では、人を大切にできない。
自分が虐げられていたら、誰かを大切にする余裕なんて生まれません。
腹が立ったり、比べたり、折れたりします。
だからこそ、
支援がしやすい土台は、自分たちで作っていくしかない。
今すぐには変わらない。
だから、個人でも動く。
これはもう必須だと思います。
この記事が、何か考えるきっかけになれば嬉しいです。
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