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ソーシャルワーク

ソーシャルワーカーのメンタルを守る境界線の作り方「反芻思考」対策5つ

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あ~、今日はなんであんなこと言っちゃったんだろう?これからどうしよう…。

ソーシャルワーカーという仕事は、「仕事の悩みが家に入り込んできやすい」です。
帰り道でも、夕食を食べながらでも、ふとした瞬間にケースのことを思い出す。

そして気づけば、同じ悩みをぐるぐる回り続ける反芻はんすう思考 に陥っている。

正直に言うと、私も長く反芻思考に苦しんできました。
ストレスに弱いことを自覚したうえで、なんとか折れずに働き続けてきました。
もう十数年、工夫を積み重ねてきました。

ただ、その積み重ねが功を奏して、いまは以前よりずっと「よく休める」ようになりました。
仕事が終わって家に帰ったあとの回復力が違う。
これはもう、生活の質、人生までも変わります。

この記事では、私が反芻思考から抜けるために実践してきた仕事とプライベートの境界線のつくり方をまとめます。
どれも、社会福祉士・精神保健福祉士・児童福祉司として働くなかで自分を救ってきた方法です。

何か1つでも、あなたに役立つアイデアがあると嬉しいです。

筆者:ぱーぱす(社会福祉士・精神保健福祉士)
自治体で働くソーシャルワーカー。児童相談所などでの実務経験をもとに発信。
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結論

反芻思考を減らす手軽な方法は、「物理的な境界線をつくること」です。
考え方や気合いよりも、まず“環境”を整えてしまうと努力ナシで継続的に効きます

どうしようもない悩みを思い出してしまう理由

考えても仕方のない仕事の悩み。
わかっているのに、繰り返し繰り返し考え込んでしまう。

そうした堂々巡りの苦しみは、きっかけ(トリガー)が誘発します。
例えば、

  • におい
  • 景色
  • 職場の近くを通る
  • 仕事で着ていた服
  • カバン・名札・靴
  • ケースの担当者と似た人を見かける
  • 丸メガネのクライエント → 丸メガネの人を見てドキッとする

こうした 連想のスイッチ が押されると、脳は勝手に仕事モードへ戻ってしまう。
これはもう理屈では止まりません。
だから私は、「そもそもスイッチを置かない」「見えないようにする」という方向に全振りしました。

反芻思考を断つための境界線づくり5つ

以下はすべて、私が実際にやって効果があったものだけを紹介します。

仕事カバン・仕事靴は玄関より奥に入れない

これはもう鉄則です。
玄関が結界です。
境界線が曖昧だと、カバンが視界に入るだけで仕事を思い出します。

私はカバンも靴も 「視界から消す」 ようにしています。
クローゼットでも、蓋つきのボックスでも、なんでもいい。
とにかく見えなければ思い出す頻度は減ります。

仕事服と私服は分ける(下着以外全部)

これ、地味に効きます。
私は仕事着をプライベートで着ません。
ズボンもシャツもアウターも、すべて分けています。

理由は単純で、
「仕事で着る服=仕事を呼び起こす装置」
だからです。

私自身、丸メガネのクライエントの相談がしんどかった時期、プライベートで丸メガネの人を見た瞬間に一気に仕事モードに戻されたことがあります。

服も同じで、仕事服を着るだけで“ケースの空気”が蘇ってくる。

メンタルを守るために、服を分けるのは贅沢ではなく必要経費だと思っています。
メンタルが崩れたら、服代どころの損害では済みません。

職場付近には行かない

職場近くの街並みって、なぜあんなに仕事を思い出すのか。
この現象、同業なら分かっていただけると思います。

私は意識的に“職場圏外”で生活するようにしています。

「職場を見ない」「職場の匂いを感じない」
これだけでも反芻は減ります。

ぐるぐる来たら、とにかくアウトプット(書き出す・メールする)

反芻思考は、脳のメモリに “タスクが残っている状態” です。
なので私は、次のどれかで対処することが多いです。

  • メモに書き出す
  • スマホの下書きに書く → 職場の自分宛てにメールしておく
  • 細部まで正確に思い出して書く

大事なのは、思い出すと決めたら詳細に思い出すこと。
その時間は苦しいですが、外科手術みたいなもので、中途半端なオペが一番危険なのです。
詳細に書くことで、曖昧な不安が視覚化されます。

すると
「このことで悩んでたのか」
「あれ、思ってたほど大したことないな」
という気づきを得られたりします。

これで何度救われたか分かりません。

「記憶に頼らない」仕組みをつくる(アラーム・リマインダー)

やらなきゃいけないことがあると、ずっと頭の中を占領します。
そうして反芻思考が起きます。
当然、そのままでは休めない。

だから私は、

  • スマホのアラーム
  • 曜日設定のリマインダー
  • 自分宛てメール

これらにタスクを“預ける”ようにしています。

「いまの自分は忘れてOK
この感覚を作るための仕組みです。

休日の回復力が弱い人は“趣味の点数化”を

ゲームや動画視聴は悪くありませんが、
「本当に回復できているか?」
は、一度チェックしてみると、意外な発見があるかもしれません。

昔、私はゲームが好きでした。
そして、ストレスを100点満点(100がストレス最大)でチェックしてみました。
その結果は…

ゲーム前:ストレス 30
ゲーム後:ストレス 50

という残念な結果。
当時の自分には、驚きでした。

しかし、考えてもみれば当然です。
ゲームは「もう少し…もう少し…」と欲求を刺激し続ける構造。
終わりがないので、満たされない。それがストレスとなっていたのでしょう。

そこで私はゲーム以外にも
やる前やった後の気分点数化
をして、回復しているものだけを残していきました。

その結果、アウトドアや読書など、私にとって本当に回復につながる趣味が見えてきました。

ストレスに弱い自分を認めてから、世界が変わった

私は、自分の体質を「ストレスに弱いタイプ」と思っています。
正直、”人が私の体に入ったらすぐメンタル崩すんじゃないか”と思うくらいです。

でもだからこそ、工夫を積み重ねてきた。
その工夫が、いまの私の強みになっています。

苦しかった経験に、意味を持たせられる。
それがソーシャルワーカーという仕事の醍醐味でもある。

まとめ

  • 反芻思考は“環境と仕組み”で減らせる
  • メンタルに不安がある方は、境界線づくりを強化しよう
  • 仕事と私生活を分けることは、回復の技術
  • 回復力が上がれば、支援の質も自然と上がる

よく休んでこそ、よく働けます。
そんなにがむしゃらに働きたいわけではありませんが…

中途半端な休み方では、中途半端にしか働けない。
反芻思考は、私たちのプライベートを仕事に縛り付けるものです。

今回の対処法を試してもらい、少しでも解放されることを願っています。

関連記事

私がとっているメンタル対策の習慣を、総集編としてまとめた記事があります。
実際に効果のあったものだけを、惜しみなく書きました。

そしてもう一つ。
こちらは本に関するまとめですが、私自身を救い、支援の質に大きな影響を与えてきた本を厳選しています。
よければ参考にしてください。

この記事を書いた人
ぱーぱす

自治体で働く社会福祉士・精神保健福祉士|現場経験15年、地域・医療・行政の3つの立場を経験。ブログ歴6年、記事約370本。福祉職のキャリアや生活に役立つ実践的な情報を発信しています。

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