PR

ソーシャルワーカーの得意・不得意――対象によって変わるのは当たり前

social-worker-tokui-hutokui

クライエントによって、得意なタイプと苦手なタイプがあるかも・・・
これってボクだけ?

ソーシャルワーカーとして働いていると、じわじわ気づかされることがあります。
「あ、どうやら自分は、このタイプの人の支援が得意なんだな」

そして同時に、
「正直、このタイプは少し苦手かもしれない…」
という現実にも出会います。

社会福祉士や精神保健福祉士、児童福祉司として働く私自身、いろんな年代・いろんな背景を持つ人と日々向き合う中で、この “得意・不得意の傾向” の存在を無視できなくなりました。

この記事では、私が現場の経験から感じてきた
「得意・不得意を自覚することの大切さ」
について、正直に話します。

ソーシャルワーカーの自己理解は、支援の質にも、自分のメンタルにも直結する。
重く聞こえるかもしれませんが、むしろ“自分を知ると、仕事がラクになる”という話でもあります。

筆者:ぱーぱす(社会福祉士・精神保健福祉士)
自治体で働くソーシャルワーカー。児童相談所などで十数年の実務経験あり。
このブログでは、福祉を学ぶ人・働く人が明日から使える視点を持ち帰れるよう、現場の知見や考察をもとに発信しています。
スポンサーリンク

結論

ソーシャルワーカーにとって「得意・不得意を自覚すること」は、支援の質を上げるための重要なスキルである。

得意不得意を恥じる必要はまったくありません。
むしろ、それを理解しておくことで、

  1. 自分の強みを活かせる
  2. 苦手を補える
  3. 感情が落ち着く
  4. クライエントの利益に沿った判断がしやすくなる

というメリットがあります。

理由:支援の対象は“同じように見えて、まったく違う”

社会福祉士・精神保健福祉士・児童福祉司などの支援職は、毎日いろんな人たちと関わります。

大人・障害のある方・子ども――
と言葉で分類するとシンプルに見えますが、実際の現場はそんなに優しくない。

対象は本当に多様です。

子どもだけでも幅が広い

  • 幼児・小学生 :遊び・身体を使った関わりが中心
  • 中学生・高校生:言語中心、反抗・秘密・自立の揺れが出る

同じ“児童”でも、別の支援スキルが求められます。

大人はさらに複雑

これまでの背景・立場・価値観・生活状況・病気や診断の有無…。
ひとつのカテゴリーにまとめるのは正直ムリがあるほど、千差万別です。

障害・精神疾患も多様

  • 知的
  • 身体
  • 精神

精神疾患としっても、うつ病、統合失調症、躁うつ病…

それぞれ必要な関わり方は違います。

こうして分解していくと、
「得意な対象があって当たり前」
という気持ちになってきませんか。

体験談:私の場合は「言葉でやり取りできる相手」が比較的得意

正直に言えば、私は 言葉によるコミュニケーションが成り立つ相手が得意 だと感じています。
他人と比べて優れているという意味ではなく、あくまで自分の中での相対的な“得意” の話です。

児童分野では

中学生・高校生くらいの思春期の子どもが、私にとっては特に関わりやすい相手です。
会話が成り立つからこそ、相手の本音や葛藤が見えやすく、支援の方向性も考えやすい。
複雑な年代ならではの面白さがあります。

もっというと、今も私自身が思春期から抜け出せていないのかもしれません(苦笑)。
だからこそ、彼らと通じるものがあるのかも…と勝手に思ったりします。

そして、得意な対象というのは、自分にどこかしら似た傾向や共通項があることが多いのではないか──これが私の仮説です。

大人のケースでも同じ

大人の支援でも、言語でのやり取りが中心になるケースほど、私は動きやすいと感じます。

もちろん、専門職としてどんな相手にも対応しなければいけないし、「苦手なので無理です」なんて言えません。
それでも、現実として得意・不得意は確かに存在するわけです。

いくら「苦手を克服するぞ!」と意気込んでも、そう簡単には伸びない。
逆に、自分の得意を理解しておくと、苦手への向き合い方も上手になると思います。

ソーシャルワーカーは「自分の作用・副作用」を把握しておく

医師が薬の作用・副作用を理解するように、ソーシャルワーカーも
自分のメリット・デメリット、思考のクセ、得意・不得意
を理解しておくと、支援を強められると思います。

セルフチェック

  1. どの年代・どの背景の人が話しやすいか
  2. 疲れやすい相手はどんな傾向か
  3. 苦手な対象の理由は“スキル不足”なのか“相性”なのか

他者の視点を借りると、自分の傾向がより見えやすくなります。

例えば同僚と話していると、自分とはまったく違う感覚で対象と関わっていることに驚く場面がよくあります。
私が苦手と感じる相手を、むしろ得意とする人もいるわけです。

そういう同僚は本当に重宝します。
学びにもなるし、苦手を補ってくれる存在だからです。

支援対象による得意・不得意を自覚できると何が変わる?

  1. 感情が振り回されにくくなる
  2. 苦手な支援に入るとき、心の準備ができる
  3. チームで役割分担しやすくなる
  4. 自己理解が深まり、支援判断のブレが減る

社会福祉士・精神保健福祉士の仕事は、続けていくうちに自分の考え方も、生き方も変わっていきます。
そしてその変化が、またクライエントへの支援に還元される。
経験がきちんと積み上がり、支援に活かされていく仕事です。

私は、このプロセスこそ 社会福祉士・精神保健福祉士・児童福祉司・ソーシャルワーカーの仕事の魅力 だと思っています。
どんな経験も肥やしになり、支援につながっていく。

上達に上限がなく、まさに“青天井”の世界です。

関連記事

今回の話は、平たく言えば「自己覚知」の話でもあります。
このブログ、正直どれだけ自己覚知について語ってきたんだろう?と自分でも思うくらい、しつこく話しています。いや、本当に……。

もし興味があれば、↓の記事でも 自己覚知の話を耳にタコができるほど 語っていますので、参考にしてみてください。

コメント