福祉業界のポジティブイメージに対し現実を語る【現役社会福祉士&精神保健福祉士視点】

しゃふく・PSWの生活
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知り合いに福祉の仕事してるって言ったら、「立派やな」ってほめられたで!

世間じゃ福祉にそういうイメージがあるな。

じゃ実際はどうか?ってことを話していくぞ。

こんにちは!社会福祉士・精神保健福祉士のぱーぱすです。

以前、こちらの記事で、社会福祉士や精神保健福祉士に子どもがなりたいと言ったらどうするかというテーマで話をしました。福祉業界にはネガティブなイメージがありますが、実際はどうかという体験談でした。

今回は逆に、福祉業界のポジティブなイメージに対して、実際はどうなのかという話をしていきます。

知らない仕事や業界って、誰しもイメージでしかわからないと思います。福祉現場もそうで、中にはいってみないとわからない業界です。ポジティブにしろネガティブにしろです。

それで、福祉業界はどんなポジティブイメージをもたれているかというと、社会的に意義があるとか、専門知識がいかせそうとか、やりがいがありそうというものです。

じゃあ、そのイメージ通りの業界なのかというと、「実際はそうじゃない!」ということがあったり、「その通りなんだけど、現場の人間として一言いわしてもらいたい!」ってところもあるのです。

この記事は

  • 福祉業界のリアルが知りたい方
  • 社会福祉士や精神保健福祉士の仕事の現実が知りたい方
  • 福祉現場で働く仲間の思いをききたい方

上記のような方に役立つ内容となっております。

それではまいりましょう!

福祉業界のポジティブなイメージとは?

今回もこちらの株式会社リクルートキャリアの「福祉・介護に関する意識調査結果とイメージの変化」を参考にさせていただきます。

ポジティブなイメージの上位5つを引用してみます。

介護サービス業のポジティブイメージ
1:社会的に意義の大きい仕事だと思う 38.8%
2:今後成長していく業界だと思う 30.9%
3:資格や専門知識を活かすことができる業界だと思う 29.8%
4:人との交流がやりがいにつながる業界だと思う 28.9%
5:仕事にやりがいがある業界だと思う 22.9%

福祉・介護に関する意識調査結果とイメージの変化(2018年9月6日 株式会社リクルートキャリア HELPMAN JAPANグループ)

社会的に意義の大きい仕事というイメージについて

こういうイメージをもってもらえるのはありがたいことです。実際、知人などに福祉の仕事をしていると話すと、「へええ。大変なのに立派ですね。」といった反応がよくあります。社会的に良いことをしていると思ってもらいやすいのでしょう。

福祉は、すべての人に幸せと社会的な支援を提供する意味がこめられていますから、社会的に意義があるのは確かなことです。

ところが1つ残念なお知らせがあります。れは、当の本人たちが

ワタシは社会的に意義の大きな仕事をしてるんだ!

そうだそうだ!ぼくたち福祉現場は毎日が社会貢献!

やりがいあるぞー!

とは感じにくいってことです。

つまり、福祉業界ではたらくご本人達は、社会的に意義ある仕事をしている実感はわきにくいのです。その理由はカンタンです。日々、仕事をする相手は「社会」ではなく「個人」だからです。

たとえば、介護業界なら、Aさん、Bさん、Cさんに介護サービスを提供します。そうした日々では、それぞれの方にとって意義ある仕事をしている実感はあったとしても、社会的に意義があるという実感はわきにくいものなのです。

よくよく考えたり、仕事を振り返ったときにはじめて、「確かに、私たちは社会的に意義のある仕事をしてるんだなあ・・・。」としみじみ思えるものです。

せっかく社会的に意義のある仕事をしているのに、当の本人たちはそれが実感しにくい・・・。ちょっぴり残念な話であります。わたし自身もそうで、日々の仕事では目の前の人達の生活をいかに支援するかで頭がいっぱいです。

逆境などで自分自身を奮い立たせたり、燃え尽きないようにするために、「いまの仕事は社会に必要なことなんだ」と言い聞かせることはあります。

今後成長していく業界というイメージについて

ますます高齢者の割合がたかまっていく日本ですから、そう思われるのでしょう。将来推計人口は内閣府のHPでも公開されています。今後数十年の高齢者の割合や現役世代の割合というのは、かなりの部分がすでに計算できるわけです。

もし今年、いきなり出生率が上がったとしても、その子たちが大人になるのは20年ほども先の話です。高齢者の割合が高まっていくのは、まぎれもない事実となるのです。

介護分野だけでなく、近年は児童虐待の認知件数増加や、発達障がいの増加が注目されています。福祉的なニーズはますます増えていくと考えられます。

また、福祉の仕事の多くはAIで代替しにくい特性があるといわれていますね。

働き口は減るかも?

ただし、働き口がずっと同じ量かというと疑問です。

たとえば、高齢者介護では介護ロボットが普及するかもしれません。自分自身がもしひとりで排泄できなくなったら、人に介護してもらいたいか?ロボットに介護してもらいたいか?と考えると、人にしてもらうのは申し訳ないし恥ずかしいと思う人が多いのではないでしょうか。となると、介護ロボはニーズがあるでしょうし、相性が良いと思うんですね。

相談支援業務のように、時代や状況、個人によって選択がかわる複雑な仕事はなかなか代替しにくいでしょうけれど、力仕事などはかわりやすいように思います。

その意味で、福祉業界自体は発展すると思いますが、人手が求められ続けるかは福祉業界の各分野によるのではというのが私の意見です。

寂しいこと言うなや!

福祉現場はやっぱり人が人に支援してこそちゃうんか。

その気持ちはわかる。

だが、AIを活用すればより良い支援ができるのかもしれん。

利用者本位で考えると、良いものなら導入して欲しいだろうな。

 

資格や専門知識を活かすことができる業界というイメージについて

これは確かにそうです。福祉の仕事の多くは、専門知識がなくてもやってOKな仕事です。社会福祉士や精神保健福祉士は、名称独占の資格ですから、社会福祉士や精神保健福祉士じゃなければできない仕事はありません。でも、専門知識があれば、より良い支援ができるのは確かです。

介護現場であれば、単に技術的に介護できれば良い支援といえるのかというとそうじゃないです。傾聴という言葉がつかわれますけど、介護を受ける立場の思いや気持ちにも心を配って、共感して話を聴くことが大切です。

自らの不安や孤独感を聞いてもらえることは、介護への満足感を高めるでしょうし、その話のなかから言い辛かったホンネやニーズが明らかになることもあるでしょう。こういった視点やスキルは、専門知識があってこそです。

人との交流がやりがいにつながる&仕事にやりがいがある業界というイメージについて

福祉業界には、とにかくやりがいがありそうなイメージなんですね。やりがいはあります!これは間違いない。やりがいがなければ、収入や年収の低いこの職業は選べないでしょう。

ただし、社会福祉士や精神保健福祉士、福祉現場の職員にとって、やりがいは副産物として得られるもの」というのが私の考えです。その理由はこちらの過去記事で書いていますので、よければ見てみてくださいね。

まとめ

ここまでの話をまとめます。

  1. 社会的に意義の大きい仕事というイメージ ⇒ 客観的にはそうだが、本人は実感しにくい
  2. 今後成長していく業界というイメージ ⇒ 福祉業界全体としてはそうだろうが、介護分野は求める人手が減るかも
  3. 資格や専門知識を活かすことができるイメージ ⇒ YES。あくまで活かせるであり、なければできない仕事ではない
  4. 人との交流がやりがいにつながる&仕事にやりがいがある ⇒ YES。ただし、やりがいは副産物であるべきなので、気をつけて。

参考になれば嬉しいです!

以上、福祉業界のポジティブイメージに対し、現実を語るという話題でした。

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