PR

社会福祉士の給料・年収高い職場ランキングTOP42|最新公式調査

給料の高い職場で働きたい!社会福祉士で年収が高いのはどの職場?

  1. 社会福祉士で給料の高い職場はどこ?
  2. 年収の高い職場が知りたい!
  3. いまより収入の高い職場で働きたい!

こういった思いの方へ。

 この記事の内容

  • 社会福祉士の給料・年収高い職場ランキングTOP42

私は某自治体で働く社会福祉士・精神保健福祉士です。現場経験はおよそ13年です。

同じような仕事でも、勤め先が違うと年収は100万以上ちがう

これが福祉現場あるあるです。理不尽だけど現実です。

事実、社会福祉士の平均年収は、職場によって268万~638万円の幅があります。

社会福祉士全体の平均年収は403万円ですが、

実際に私たちがもらう年収は、それより高かったり、低かったりしますね。

やりがいは大切です。でもどうせなら、年収も高い職場で働きたくなるのが人情ってもんです。

さて、今回のランキングは以下の調査をもとにしています。

  1. 参照データ 社会福祉士就労状況調査結果報告書(令和2年度)
  2. 調査機関 (公財)社会福祉振興・試験センター(国家試験の実施機関)
  3. 調査回答者 社会福祉士約10万人(全体の50%弱)

本記事のランキングを見れば、容赦ない現実がわかります。

ただし、「じゃあどうしたら良いの?」という解決策も紹介します。活用してくださいね!

社会福祉士の給料・年収高い職場ランキングTOP42|最新公式調査

社会福祉士の平均年収ランキング 1位~10位

順位職場年収(万)
1位保護観察所・地方更生保護委員会638
2位児童相談所532
3位身体障害者更生相談所504
4位都道府県庁496
5位都道府県社会福祉協議会475
6位保護施設468
7位大学、短大等456
8位区役所(特別区)454
福祉事務所
10位市区町村社会福祉協議会447

TOP10の大半は、行政(公務員)です。公務員は収入面で恵まれていますね!

1位 保護観察所・地方更生保護委員 638万円

保護観察所・地方更生保護委員は、国家公務員の組織です。

年収は2位よりも106万円多い。頭一つ飛び抜けています。別格ですね!

2位 児童相談所 532万円

児童相談所は、社会福祉士のニーズが急速に高まっている就職先です。

児童相談所の役割は時代ごとにうつり変わってきました。虞犯・非行をあつかう時代もありました。ところが現在は、主に児童虐待をとりあつかうことが多いです。

児童福祉司は私も経験のある職務です。こんな記事を書いたことがあるくらいで、私史上いちばん激務かと思います!

ですが、「子どもの最善の利益」を守ることを使命としたなくてはならない仕事です。やりがいも見出すことはできる。

その一方で、自治体が募集をしても社会福祉士が集まりきらないという状況です。不人気なんですね。

そもそも社会福祉士って児童相談所で働けるの?児童福祉司とは違うでしょ?

社会福祉士は、児童相談所で働く資格をもっています

児童相談所の児童福祉司(ケースワーカー)になるには、ステップが3つあります。

児童福祉司になる3ステップ

  1. 児童福祉司任用資格をとる
  2. 地方公務員試験試験に合格(都道府県等による任用)
  3. 児童相談所で児童福祉司として任命される
    ※①②は前後可能

社会福祉士資格をもっている人は、第一ステージをクリアしているのです。

つまり、社会福祉士は『児童福祉司任用資格』なんですね。詳しくはこちらの記事をごらんください。

このサイトでは、児童福祉司のカテゴリをご用意しています。ご参考にしてもらえるでしょう。

児童福祉司についてはこちらの動画でサクッと理解できます。

5位 都道府県社会福祉協議会 /  10位 市区町村社会福祉協議会

社会福祉協議会の職員って公務員?

公務員ではないけど、公益性の高い事業を行っていて待遇は公務員並みなんだ。

5位と10位の社会福祉協議会について、よくある質問は「社会福祉協議会の職員は公務員なの?」というもの。

答えは、社会福祉協議会の職員は公務員ではありません

ただし給与や福利厚生は、公務員レベルです。

その結果が次のように出ています。

平均年収
都道府県社会福祉協議会 475万円
市区町村社会福祉協議会 447万円

安定した収入・生活を求める方に、マッチしやすい職場でしょう。

社会福祉協議会は、地域に密着した事業・活動を行えるのが魅力ですね。例えば次のような事業があります。

  • ホームヘルプサービス(訪問介護)
  • 配食サービス
  • サロン活動
  • ボランティアに関する相談・紹介
  • 地域の特性を踏まえた独自事業

こちらの記事で、社会福祉協議会のことをもう少し知ってもらえます。

社会福祉士の平均年収ランキング 11位~20位

順位職場年収(万)
11位乳児院・児童養護施設・母子生活支援施設437
12位更生保護施設436
13位市役所、町村役場436
14位介護老人福祉施設423
15位障害者支援施設416
16位公共職業安定所(ハローワーク)413
17位知的障害者更生相談所412
18位基幹相談支援センター412
19位無料低額宿泊所405
参考社会福祉士 平均年収403
20位矯正施設399

11位 乳児院・児童養護施設・母子生活支援施設 437万円

「乳児院・児童養護施設・母子生活支援施設」は入所施設です。

職員は土日休日関係なくシフト制で働くことが多いでしょう。宿直手当や夜勤手当があるので、年収は高めになると思われます。

社会福祉士は「児童指導員」などの立場で働くことになるでしょう。直接支援がメインなので、やりがいを得やすいと思います。

ただし入所施設で働くなら、施設特有の辛さを覚悟しましょう・・・。「楽で高給な職場」を期待すると後悔しかねません。

どうしてこのようなことを言うかというと、私が児童入所施設で働いてきた経験があるからです。こんな記事を書いたことがあります。

仕事のイメージはこちらの動画でつかめます。

このサイトでは、児童指導員向けの記事をたくさん書いてあります。体験談ベースなので、職場選びに役立つはず。

13位 市役所、町村役場 436万円

「市役所、町村役場」は、やはり公務員の安定感ある年収ですね。

社会福祉士は生活保護課、障害福祉課、家庭児童相談業務に配属される人もいます。

たぶん、最近は児童虐待の相談件数が増えていますから、児童福祉の業務に配属される人が多いんじゃないかと思います。

14位 介護老人福祉施設 423万円

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)とは、要介護高齢者のための生活施設です。

特養とくよう」と呼ばれますね。

入所要件としては、要介護度1の方も可能ですが、実態は3以上の方が多いです。

社会福祉士は特養でどのような仕事をしているのか?

こちらの動画でサッとわかります。

介護老人福祉施設での社会福祉士

  1. 入所希望の相談対応
  2. 入所前の実態調査・契約
  3. 入所時の内外調整
  4. 入所者の調整(ベッドコントロール)
  5. 入所後の生活・退所にかかる助言・調整など

動画でも説明されていますが、介護業務もすることがあります

そのこともあってか、社会福祉士が他に持つ資格の2位は『介護福祉士』です。介護スキルを高められたら、職場でのスキルアップになるんでしょうね。

「私がやりたいのは相談支援であって、介護じゃない!」と思う方は、ミスマッチになりそうです。ほかの就職先を探しましょう!

15位 障害者支援施設 416万円

障害者支援施設は、障害者の入所施設です。

日中は、生活介護等のサービスを行い、夜間などは施設入所支援等のサービスを行っています。

例えば、入浴、排せつ、食事、着替えなどの介助をしますし、相談支援もしますね。

ほかの職場よりも多めなのは、入所施設ゆえにシフト制勤務や夜間の対応があるからでしょう。

全国で2,600ほどの障害者支援施設があります。あなたのお近くにもきっとあるでしょう。

19.5位 社会福祉士の平均年収 403万円

社会福祉士の平均年収は、19位と20位の間にランクインしました。

つまり、社会福祉士の平均年収以上を稼げる職場は次の3つです。

社会福祉士の平均年収よりも高い職場

  1. 行政・公務員
  2. 社会福祉協議会
  3. 入所施設

年収の高い職場で働きたい方は、ご参考にしてくださいね。

社会福祉士の平均年収ランキング 21位~30位

順位職場年収(万)
21位保育所398
22位病院・診療所398
23位介護医療院、介護療養型医療施設393
24位介護老人保健施設392
25位障害者就業・生活支援センター389
26位相談支援事業所387
27位地域包括支援センター386
28位独立型社会福祉士事務所382
29位婦人保護施設379
30位居宅介護支援事業所376

年収376万円~398万円は、社会福祉士平均年収のボリュームゾーンですね。

22位 病院・診療所 398万円

病院・診療所で働く社会福祉士は、MSW(メディカルソーシャルワーカー)と呼ばれます。

よく「PSW」と混同されやすいですが、違いはわかるでしょうか?

MSWの働くイメージを知るには、こちらの動画がわかりやすいです。

病院によってMSWは白衣を着てたり着てなかったりします。上下関係をつくってしまうので、”白衣の権威”と呼ばれ、是非がありますね。

MSW求人の100%近くが、社会福祉士資格を応募要件としています。

理由はお金です。病院や診療所の収入源のメインは診療報酬。この算定には基準があります。

例えば、社会福祉士資格がないと算定されないものがあるんですね。

具体的には、社会福祉士の診療報酬上の評価は次のようにまとめられています。

社会福祉士は名称独占資格ですから、社会福祉士じゃないとできない仕事はありません。

でも、実質的には、MSWは社会福祉士の独占業務のようなものです。だって、社会福祉士がないとほぼ応募できないから。

なお、MSWの平均年収は次のとおり。

このグラフから、MSWは正規職員が多いとわかります。「平均」と「正規職員」の差は7万円しかないので。

MSWの求人はジョブメドレーにたくさんありますね。介護求人がメインのサイトですが、「医療ソーシャルワーカー」で検索すると全国の求人を見つけられます。

27位 地域包括支援センター 386万円

地域包括支援センターは、市町村が設置主体で、高齢者を対象とした機関です。

運営するのは市町村か、市町村から委託された民間法人です。

なので、地域包括支援センター職員の身分は「公務員もいれば民間職員もいる」となります。
参考:厚生労働省 地域包括支援センターの手引き 地域包括支援センターについて(概要)

主な事業は次の3つ。

  • 包括的支援事業
  • 介護予防支援
  • 要介護状態等になるおそれのある高齢者の把握

こんな記事も書いていますので、ご参考になるかもしれません。

地域包括支援センターで働く社会福祉士の「雇用形態別」の平均年収ものせておきますね。

28位 独立型社会福祉士事務所 382万円

28位に独立型社会福祉士事務所がランクイン。

独立型社会福祉士事務所のメリットは、組織に縛られず、自分の考えで実行しやすい点ではないでしょうか?

いいですね。イメージでしかありませんが、私はうらやましく思います!

意外に感じたのは、社会福祉士として平均的な年収を稼げていること。

組織に雇われて働いてきた私は、「独立」と聞くと不安定なイメージを抱いてしまうんですけど、

実際は私のイメージ通りでは無いのかもしれませんね。

経営としてしっかり成り立たせている方もいるのでしょう。

では、独立型社会福祉士事務所はどんなことをしているのか?

幅は広いようですが、例えば成年後見事業をしていることがありますね。

成年後見人については、社会福祉士の副業になりうるか?という視点で調べてあります。

30位 居宅介護支援事業所 376万円

居宅介護支援事業所は、ケアマネジャー(介護支援専門員)の職場です。

事業所の役割は、在宅生活を送る要介護度1以上の高齢の方が、適切な介護サービスを受けられるように支援すること。

例えば、居宅サービス計画の作成やサービス事業者等との連絡調整などをしていますね。

実は、ケアマネジャーは社会福祉士が他にもつ資格の1位です。高齢分野で働く社会福祉士は多く、ステップアップとしてケアマネを取得する人が多そうです。

社会福祉士の年収ランキング 31位~42位

順位職場年収(万)
31位居宅サービス事業所375
32位児童家庭支援センター373
33位障害児施設(入所・通所)372
34位子育て世代包括支援センター368
35位就労支援事業所366
36位障害児相談支援事業所366
37位ひきこもり地域支援センター366
38位地域密着型サービス事業所365
39位地域生活定着支援センター357
40位障害者職業センター333
41位高等学校288
42位小学校・中学校268

34位 子育て世代包括支援センター 368万円

子育て世代包括支援センターは、市町村が設置する組織。根拠法は母子保健法です。

子育て世代包括支援センターは民間に委託できるので、実際に働いている職員の身分は公務員とは限りませんね。
参考:子育て世代包括支援センターの設置運営について(通知) 厚生労働省雇用均等・児童家庭局長通知 平成29年3月31日

37位 ひきこもり地域支援センター 366万円

「ひきこもり地域支援センター」は、すべての都道府県・指定都市にある、行政が運営するひきこもりに特化した相談窓口です。(NPO法人などに委託しているケースもあります。)社会福祉士や精神保健福祉士などの資格を持つ支援コーディネーターが中心となって相談支援などを行います。
引用元:厚生労働省HP

「ひきこもり」は結果であって、背景にはさまざまな理由があるでしょう。

そうした背景をひもとき、必要な支援を考えたり連携するには、社会福祉士の専門性が必要ですね。

ひきこもり支援の仕事をしたいと思う読者さんから、相談を受けたことがありますので、ご参考になるかもしれません。

41位 高等学校 288万円 / 42位 小学校・中学校 268万円

41位・42位は学校関係(大学以外)でした。

学校で働く社会福祉士は『スクールソーシャルワーカー(SSW)』と呼ばれます。

こちらの図でスクールソーシャルワーカーの役割をざっくり理解できます。

詳しくはこちらでも解説してあります。

しかし残念ながら、年収としては最低レベルの200万円台です・・・。

どうしてこんなに低いの?

非正規雇用が多いんだ・・・。

スクールソーシャルワーカー(SSW)の平均年収は低いです。なぜなら、会計年度の任用であるなど、正職員が少ないからです。次の図をご覧ください。

「平均292万円」は「契約職員295万円」と3万円差しかありません。つまり、SSWの大半は契約職員です。

この問題は、「町に必要」正規採用も SSW待遇格差 非正規大半兼務多く 活動継続へ雇用安定必要でも報道されています。

近年の学校ではいじめ・虐待・不登校などの多種多様なニーズがあるので、スクールソーシャルワーカーの増員がはかられているところです。

子どもへの投資は未来への投資ですね。子ども分野に予算を割かない政策は、「今さえ良ければ良い」という政策と言えます。

スクールソーシャルワーカーになるには、応募条件があります。

SSWになる必要条件

  1. 社会福祉士
  2. 精神保健福祉士
  3. 資格は無いが、実績やスキルがある人

社会福祉士の有資格者は、あとは教育委員会の実施する採用試験に受かればスクールソーシャルワーカーになれます。

実際、スクールソーシャルワーカーの保持資格で一番多いのは、社会福祉士なんですよね。

SSWは通信でめざせますが、対応しているのは4校だけです。こちらがまとめ記事なので関心のある方はご参考に。

最後に

社会福祉士の年収は職場次第です。

何をするかではありません。どこで働くかで決まるのです。

理不尽ですが、高い給料・年収をもとめるならば、しっておいたほうが良いリアルです・・・。

私は福祉業界で2回転職していますが、転職した結果、年収が100万円以上増えたことがあります。

じゃあ、仕事もきつくなったのか?

これは、あまり変わりません。まあ、社会福祉士は楽な仕事じゃないし、しんどいもんはしんどいです(笑)

やりがいはどうか?

これも変わらずありました。

違ったのは給料・年収です。ギュンと増えました。年収にして100万円以上です。

不公平ですよね。嬉しい反面、世の中の理不尽さも感じました。

同一労働同一賃金が叫ばれて久しいですが、実現はまだまだ先なのです。

あなたはどうでしょうか?

もしかしたら、あなたは本当はもっと価値のある働きをしているのに、見合ったリターンをもらえていないかもしれません。

福祉の仕事をしている人は、奉仕精神・自己犠牲の精神が強いと思います。

お金を求めるのを卑しく感じたり、「自分が我慢すればいい」と忍耐強く働く人が多いと感じます。

でも、私はもっと声をあげて良いと思うんです。我慢して働いていたら、私たちの後続も、我慢しなきゃいけません。

「前の人は今の給料で働いていたんだから、あなたも我慢しなさいよ。そういうもんですよ。」などと、圧力を受けてしまうでしょう。

だから、私たちは私たちの働きをもっと評価しましょう。正当な対価をもとめていきましょう。

給料や年収がすべてじゃないけど、お金は自由と連動するくらい、大切なものです。

理不尽な職場であれば、転職も辞さない。私はそういう心構えで働いています。社会福祉士は専門職だから、転職に強いんですよね。

本当に転職するかどうかは別にしても、「いざとなったら転職もアリだ」という考えは、心のゆとりになります。

社会福祉士として給料・年収の高い職場で働きたい方は、こちらの記事もご参考になるかと思います。

あなたがより良い職場で働けますように!

給料の高い職場がわかった!

就職先えらびの参考にどうぞ!またね!

コメント