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ソーシャルワーカーとケースワーカーの違いとは?|現場経験者が解説

ソーシャルワーカーとケースワーカーの違いとは?|現場経験者が解説
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ソーシャルワーカーとケースワーカーの違いは何?

結論から言うと、ソーシャルワーカーのほうが広い言葉で、ケースワーカーは、その中でも特定のケースに関わる相談支援職を指すことが多いです。

もう少し現場寄りに言うと、ソーシャルワーカーは「福祉の相談支援を仕事にしている人たち」を広く指す言葉です。

一方で、ケースワーカーは、行政の現場などで、生活保護、児童相談所、障害福祉、高齢福祉など、特定のケースを担当する人を指して使われることが多いです。

ただし、この違いはきれいに分けられるものではありません。

人によってイメージも違います。

職場によっても使い方が違います。

時代によっても、少しずつ意味が変わってきます。

なのでこの記事では、辞書的な正解というより、現場での使われ方として、ソーシャルワーカーとケースワーカーの違いを整理するという感じで書いていきます。

筆者:ぱーぱす(社会福祉士・精神保健福祉士)
自治体で働く現役ソーシャルワーカー。児童相談所などで十数年の実務経験あり。
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この記事を書いた人

ソーシャルワーカーは、相談支援職を広く指す言葉

ソーシャルワーカーという言葉は、かなり広い言葉です。

私の感覚では、福祉の仕事で、相談支援を主な仕事にしている人たちの総称というイメージがあります。

社会福祉士の英語訳として「Certified Social Worker」という言葉が使われることもあります。
≫参考リンク:日本社会福祉士会HP

ただ、ソーシャルワーカーと言ったときに、それが社会福祉士だけを意味するかというと、私は少し違うと思っています。

社会福祉士という国家資格ができる前から、ソーシャルワーカーという言葉はありました。

国家資格があるかどうかに関係なく、相談支援の仕事をしている人たちを、ソーシャルワーカーと呼んできた歴史があります。

なので、かなり大きな円として「ソーシャルワーカー」がある。

その中に、社会福祉士や精神保健福祉士などが含まれている。

ソーシャルワーカー、社会福祉士、精神保健福祉士

こんなイメージです。

「ソーシャルワーカー=社会福祉士」ではない

社会福祉士は国家資格です。精神保健福祉士も国家資格です。

でも、ソーシャルワーカーは資格名そのものではありません。

相談支援を仕事にしている人を広く指す言葉として使われることが多いです。

たとえば、過去に私は「精神保健福祉士とPSWの違い」について書いたことがあります。

PSWは「Psychiatric Social Worker」、つまり精神科ソーシャルワーカーです。

現在では、精神保健福祉士とPSW(MHSW)がかなり近い意味で使われることも多くなっています。

ただ、もともとの意味で言えば、PSWは精神保健福祉士という国家資格よりも広い言葉です。

国家資格がなくても、精神科領域でソーシャルワークをしている人はPSWと呼ばれてきた。

そういう理解です。

このあたりも、ソーシャルワーカーという言葉の広さにつながっていると思います。

ケースワーカーは、特定のケースを担当する人という意味合いが強い

では、ケースワーカーとは何か。

これも現場での使われ方から考えると、行政などで相談支援を担当している人が、その立場として呼ばれることが多いと思います。

たとえば、児童相談所で働く児童福祉司。

私自身もそうですが、児童福祉司はケースワーカーと呼ばれることが多いです。

また、生活保護の相談支援を担当している職員も、ケースワーカーと呼ばれています。

このように、ケースワーカーという言葉には、特定のケースを担当して、その人や家庭に関わっていく人という意味合いがあります。

相談支援職であることはソーシャルワーカーと重なります。

ただ、ソーシャルワーカーよりも、もう少し現場の担当者感が強い。

そんな印象があります。

ケースワーカーは「目の前のケースに関わる人」という感じ

ソーシャルワーカーと言うと、相談支援だけではなく、社会に働きかけることも含んだ、少し広い意味合いがあります。

個人の困りごとを、個人だけの問題として見ない。

制度や社会の側にも働きかける。

そういう意味では、ソーシャルワーカーという言葉には、少し学術的な響きもあります。

一方で、ケースワーカーと言うと、もう少し目の前のケースに近い言葉です。

一対一の相談支援。

あるいは、一つの家庭、一つの世帯、一つのケースに対して関わっていく仕事。

そういう意味合いが強いと思います。

もちろん、実際には一対一だけではありません。

家族、学校、病院、施設、地域の関係機関など、複数の人や組織と関わることも多いです。

それでも、ケースワーカーという言葉には、「このケースを担当している人」という感じがあります。

私のブログでは、あまりケースワーカーという言葉を使ってこなかった

ちなみに、このブログでは「ソーシャルワーカー」という言葉は使ってきましたが、「ケースワーカー」という言葉はあまり使ってこなかったと思います。

理由はシンプルで、分けて書くとややこしくなるからです。

ソーシャルワーカーとケースワーカーは重なっている部分が大きいです。

読者の方も、そこまで厳密な定義を知りたいというより、

「自分が見ている仕事は何なのか」
「社会福祉士と関係あるのか」
「行政の相談員とは何が違うのか」

そういうことを知りたいのだと思います。

なので、私はこのブログでは、広い意味で相談支援職を指すときに、ソーシャルワーカーという言葉を使うことが多いです。

ケースワーカーという言葉は、児童相談所や生活保護など、より行政の担当者としての立場を説明するときに使う。そんな感覚です。

言葉の意味は、時代によって変わっていく

ここも大事だと思っています。

ソーシャルワーカーとケースワーカーの違いを説明しておいてなんですが、こういう言葉の定義は、時代によって変わっていきます。

現場に10年以上いると、その変化を感じます。

たとえば、PSW(Psychiatric Social Worker)という言葉があります。

以前は、精神科ソーシャルワーカーという広い意味合いがありました。

しかし現在では、精神保健福祉士とほぼ同じ意味で使われることも増えています。

かと思えば、PSWからMHSWへと名称変更もありました。

とはいえ、現場ではまだまだPSWが使われます。

また、MSWという言葉もあります。

MSWは、もともと医療機関で働くメディカルソーシャルワーカーを指す言葉として使われてきました。

ただ、現在では医療機関だけにとどまらず、地域や在宅、さまざまな場で医療と生活をつなぐ支援者として語られることもあります。

このように、職種の名前や言葉の意味は、その時代のニーズや、職場での使われ方によって少しずつ変わっていきます。

だから、過去の定義だけが絶対に正しいわけではありません。

今の使われ方だけが、すべてでもありません。言葉は現場の中で変化していきます。

正しい・間違っているだけで考えないほうがいい

ソーシャルワーカーとケースワーカーの違いを調べると、つい「どちらが正しいのか」と考えたくなります。

でも、正解にこだわりすぎると、かえって見えにくくなることがあります。

大事なのは、実態でしょう。

ソーシャルワーカーという言葉を使っていても、実際には特定のケースを担当していることがあります。

ケースワーカーと呼ばれていても、本人や家族だけではなく、地域や制度にも働きかけていることがあります。

つまり、言葉だけで仕事の中身を決めつけるのは難しいです。

名称は入口です。

でも、その仕事の中身は、現場を見ないとわかりません。

これがまた、ソーシャルワーカーやケースワーカーの仕事を、説明しにくくしている要素でもあるのだと思います。

現場感覚で、ソーシャルワーカーとケースワーカーの違いを整理すると

現場の使われ方として整理すると、私はこう考えています。

ソーシャルワーカー
相談支援を仕事にしている人たちを広く指す言葉。
社会福祉士、精神保健福祉士、医療ソーシャルワーカー、精神科ソーシャルワーカーなどを含む大きな言葉。
ケースワーカー
特定のケースを担当する相談支援職。
行政の現場で使われることが多く、児童相談所や生活保護の担当者などが代表的。

細かく分けようとすると、たぶんどこかで行き詰まります。

現場でも、そこまできれいに整理されて使われているわけではないからです。

まとめ:ソーシャルワーカーは広い言葉、ケースワーカーは担当者に近い言葉

ソーシャルワーカーとケースワーカーの違いを、現場感覚でまとめるとこうです。

まとめ

  • ソーシャルワーカーは、相談支援職を広く指す言葉。社会福祉士や精神保健福祉士だけを意味する言葉ではない
  • ケースワーカーは、特定のケースを担当する人という意味合いが強い。行政の現場では、ケースワーカーという言葉が使われることが多い
  • ただし、職場や時代によって使われ方は変わる

ソーシャルワーカーとケースワーカーの違いは、きれいに線を引けるものではありません。

ただ、ざっくり言えば、ソーシャルワーカーは広い言葉。

ケースワーカーは、ケース担当者に近い言葉。

そのくらいの理解で、まずは十分だと思います。

福祉の仕事は、言葉だけでは見えにくいところがあります。

資格名、職種名、役職名。いろいろあります。

でも最終的には、その人がどんな立場で、誰に対して、何をしているのか。

そこを見ていくほうが、現場には近いです。

ソーシャルワーカーとケースワーカーの違いも、仕事の中身を理解する入り口として見てもらえたらと思います。

関連記事

今回は、ソーシャルワーカーとケースワーカーの違いについてお話ししました。

では、ソーシャルワーカーやケースワーカーになるには、どうしたらいいのか。

その一つの方法は、社会福祉士や精神保健福祉士の国家資格を取得し、現場で働くことです。
そのロードマップを、別の記事にまとめています。

まだ何も知らない方。
何から始めたらいいのかわからない方。
自分に向いているのかわからない方。

そうした方でも読めるように、できるだけわかりやすく整理しました。よければ、あわせてご覧ください。

この記事を書いた人
ぱーぱす

自治体で働く社会福祉士・精神保健福祉士|現場経験15年、地域・医療・行政の3つの立場を経験。ブログ歴6年、記事約400本。福祉職のキャリアや生活に役立つ実践的な情報を発信しています。

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