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就労継続支援B型の職員は何をする?仕事内容・給料・残業を社会福祉士が解説

就労継続支援B型の職員は何をする?仕事内容・給料・残業を社会福祉士が解説
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就労継続支援B型の職員は、何をする仕事なの?

求人票を見ても、正直わかりにくいと思います。

「作業支援」
「生活支援」
「個別支援計画の作成」
「利用者対応」

こう書かれていても、実際の現場は見えにくいんですよね。

よくある疑問

  • 介護をするのか
  • 営業みたいに利用者の職場を探すのか
  • 残業は多いのか
  • 給料はどうなのか

最初に結論を言うと、就労継続支援B型の職員の仕事内容は、「利用者さんがその人なりに社会生活や日常生活を続けられるように支える仕事」です。

ただし、事業所によって中身はかなり違います。

この記事では、就労継続支援B型事業所で働いた経験と、障害福祉サービスの知識をもとに、求人票だけでは見えにくい仕事内容を整理します。

筆者:ぱーぱす(社会福祉士・精神保健福祉士)
自治体で働く現役ソーシャルワーカー。児童相談所などで十数年の実務経験あり。
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この記事を書いた人

就労継続支援B型とは、どんな場所なのか

就労継続支援B型は、障害福祉サービスの一つです。

ざっくり言うと、一般就労や雇用契約を結んで働くことが、今すぐには難しい方が、作業や通所を通して日中活動を続けていく場所です。

就労移行支援ほど、すぐに一般就労を目指す場所ではありません。

就労継続支援A型のように、雇用契約を結んで働く形とも違います。

もう少し、長い目で見ます。

B型事業所の利用イメージ

  1. マイペースに通う
  2. 作業をする
  3. 人と関わる
  4. 生活リズムを作る
  5. 少しずつ、自分の役割を持つ

そういう要素が混ざっている場所です。

なので、B型事業所は「仕事の場」でもありますが、「居場所」の要素もあります。

ここを理解していないと、職員の仕事も見えにくくなります。

少しイメージをつかみたい方へ

就労継続支援B型事業所は、文章だけだと雰囲気が伝わりにくいところがあります。

「どんな場所で、どんな作業をしているのか」を先に見ておくと、このあとの仕事内容も少し理解しやすくなると思います。

ただし、B型事業所の雰囲気や作業内容は、事業所によってかなり違います。あくまで一つのイメージとして見てもらえればと思います。

就労継続支援B型の職員の仕事内容

就労継続支援B型の職員の仕事は、事業所によって違います。

なぜなら、事業所ごとに行っている作業が違うからです。

補足:職種名だけでは仕事内容は見えにくい

B型事業所では、「生活支援員」「職業指導員」「サービス管理責任者」などの職種があります。

厳密には役割が違いますが、現場では重なり合うことが多いです。

そのためこの記事では、職種名で分けるのではなく、B型事業所の職員が実際にどんな仕事をしているのか、という視点で整理しています。

たとえば、私が知っている範囲でも、次のような作業があります。

B型作業所の作業例

  • 内職作業
  • 物品販売
  • 配達
  • 飲食店の運営
  • 清掃
  • 農作業
  • 自主製品づくり

その作業を利用者さんができるように、段取りを組んだり、説明したり、見守ったりします。

職員が上から指図するのではなく、対等な目線で、一緒に行うことが大切です。

納期がある作業なら、最後に職員が確認したり、仕上げたりすることもあります。

ネットで「利用者さんの残した仕事の後始末をする」と書かれているのは、このあたりの話だと思います。

表現はいかがなものかと思いますが、確かに、そうした面はあります。

利用者さんが途中までした作業を、職員が整える。

ミスがあれば直す。

納品できる状態にする。

そうした場合もあります。

ただ、それだけが仕事ではありません。

職員の本来の仕事は、利用者さんの作業をただ肩代わりして、「職員さんのおかげでできた」とするのではなく、

その人ができることを増やしたり、利用者さんが自分でできる形を整えたり、続けられる方法を一緒に考えたりすることだと思います。

介護的な要素はあるのか

原則として、就労継続支援B型は介護を中心にしたサービスではありません。

排泄介助や食事介助などを日常的に行う仕事かと言われると、基本的には違います。

B型は、障害福祉サービスの中では「訓練等給付」に位置づけられるサービスです。

介護が必要な障害のある方が日中を過ごす場所としては、生活介護というサービスがあります。

なので、一般的には、排泄介助や食事介助などは仕事の中心ではありません。

以下が就労継続支援B型事業の根拠法ですが、介護の機能は書かれていませんね。

就労継続支援B型の事業は、利用者が自立した日常生活又は社会生活を営むことができるよう、規則第六条の十第二号に規定する者に対して就労の機会を提供するとともに、生産活動その他の活動の機会の提供を通じて、その知識及び能力の向上のために必要な訓練その他の便宜を適切かつ効果的に行うものでなければならない。
引用元:障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく障害福祉サービス事業の設備及び運営に関する基準 第八十六条

利用者の職場を探すような営業的な仕事はあるのか

基本的には、利用者さんの一般就労先を開拓する営業のような仕事は、B型事業所の中心業務ではないと思います。

一般企業と福祉の橋渡しをする役割としては、障害者就業・生活支援センターがあります。

この図でいうと、就労継続支援事業所は、右上のほうにある「就労移行支援事業者等」に含まれると考えられます。

B型事業所でも、一般就労へのステップを支援することはあります。

本人が「働きたい」と思ったときに、障害者就業・生活支援センターへつなぐこともあります。

実習や見学の調整をすることも、事業所によってはあるかもしれません。

ただ、企業へ営業して、利用者さんの職場をどんどん開拓することが、B型職員の基本業務かと言われると、私は少し違うと思います。

やってはいけないわけではありません。

でも、必ずやらないといけない仕事でもない。

そのあたりは、事業所の方針によります。

求人を見るときは、

  • 就労先の開拓が業務に入っているのか
  • 企業対応があるのか
  • 送迎や納品、販売活動があるのか
  • 外部との調整がどの程度あるのか

このあたりは、面接や見学のときに確認しておいていいと思います。

残業は多いのか

残業は、法人や事業所によります。

ここは、きれいに言い切れません。

ただ、個人的には、残業時間そのものよりも、残業をちゃんと残業として扱ってもらえるかを見た方がいいと思っています。

私が以前働いたB型事業所では、残業という概念がほとんどありませんでした。

今思えば、かなりおかしい働き方でした。

当時の私は、そこまで気にしていませんでした。

でも、今振り返ると、サービス残業だったと思います。

何時間も毎日あるわけではありません。

でも、1時間、2時間、場合によっては3時間くらい残ることもありました。

しかも、それが残業として扱われない。

これは、働く側としてはかなりしんどいです。

B型事業所は、日中の開所時間が決まっていることが多いです。

そのため、利用者さんが帰った後に、

  • 記録を書く
  • 作業の片づけをする
  • 翌日の準備をする
  • 納品物を確認する
  • 個別支援計画やモニタリングを書く
  • 職員間で情報共有する

こういった仕事が残ることがあります。

残業はほぼありませんよ。

と言われたときも、安心しすぎない方がいいです。

 

それは本当に残業がないのか。

それとも、残業としてカウントされていないだけなのか。

ここは大きな違いです。

給料はどうなのか。一生食べていけるのか

就労継続支援B型の職員の給料は、高いとは言いにくいです。

参考データ就労支援事業所の職員(社会福祉士)の平均年収 366万円
出典:社会福祉士就労状況調査結果報告書(令和2年度)

もちろん、法人によって差はあります。

  • 管理職になるのか
  • サービス管理責任者になるのか
  • 資格手当があるのか
  • 処遇改善の配分がどうなっているのか

それによって変わります。

ただ、一般論としては、福祉職の中でも「高収入を狙いやすい仕事」とは言いにくいと思います。

ここは、変に夢を見ない方がいいです。

生活できないとは言いません。

長く働いている人もいます。

やりがいもあります。

ただ、どんどん給料が上がっていって、余裕のある暮らしができるかというと、そこは法人次第です。

そして、かなり厳しめに見ておいた方がいいと思います。

希望的観測だけでは続けにくい

福祉の仕事だから、やりがいがあれば大丈夫!

これは半分本当で、半分危ないです。

 

やりがいはあります。でも、生活があります。

  • 家賃
  • 食費
  • 将来のお金

福祉の仕事を続けるためには、気持ちだけではなく、お金の安定も大事です。

お金第一ではない人にとっては、B型事業所は長く働ける可能性のある現場だと思います。

でも、お金を大きく増やしたい人にとっては、ミスマッチになる可能性があります。

ここは、かなり現実的に見ておいた方がいいです。

個別支援計画書を作成する仕事はあるのか

個別支援計画書に関わる仕事は、あると思っておいた方がいいです。

個別支援計画書の様式例は、次のようなものです。

就労継続支援B型は、障害福祉サービスです。

利用者さんがB型事業所を使うときには、まず大きな枠組みとして、サービス等利用計画があります。

これは、相談支援専門員がいる特定相談支援事業所が作成することが多いです。

セルフプランとして本人や家族が作る場合もあります。

その計画の中で、

  • なぜB型事業所を利用するのか
  • どんな生活を目指すのか
  • どんな支援が必要なのか
  • どのくらい通所するのか

こういったことが整理されます。

そのうえで、B型事業所の中では、事業所としての個別支援計画を作ります。

利用者さん本人の希望を聞く。

今の状態を確認する。

作業面、生活面、人間関係、通所状況などを見立てる。

それをもとに、支援の目標や内容を一緒に考える。

こうした仕事があります。

事業所によっては、サービス管理責任者が中心になって作ることもあります。

ただ、現場職員が聞き取りをしたり、案を作ったり、モニタリングに関わったりすることは普通にあります。

なので、B型事業所で働くなら、個別支援計画は自分に関係があるものだと思っておいた方がいいです。

その他、知っておいた方がいいこと

就労継続支援B型で働くなら、事業所選びはかなり大事です。

最近は、B型事業所も多様になっています。

一般企業が参入しているところもあります。

事業所の数も増えています。

選択肢が増えるのは良いことです。

でも、その分、質の差もあります。

言い方は悪いですが、ピンキリです。

専門性が育つ事業所かどうかは見た方がいい

私が今から福祉の仕事としてB型事業所を選ぶなら、専門性が育つ事業所を選びたいです。

  • ただ毎日、作業を回すだけ
  • 利用者さんに通ってもらうだけ
  • 日常生活や社会生活への支援が、意識されていない

そうした現場だと、専門性は育ちにくいと思います。

転職にもつながりにくい。

自分の支援者としての自信にもつながりにくい。

もちろん、現場を回すことは大事です。

でも、働くなら、

チェックしたいこと

  • 職員が利用者さんに偉そうにしていないか
  • アセスメントを大事にしているか
  • 個別支援計画が形だけ(使いまわし)になっていないか
  • 職員同士で支援を振り返っているか
  • 利用者さんの障害特性を理解しようとしているか

このあたりは見た方がいいです。

「どんな障害の方でも受け入れます」は注意して見てもいい

これは私の感覚も入りますが、「どんな障害の方でも受け入れます」という事業所は、少し注意して見てもいいと思います。

もちろん、地域によっては選択肢が少ないこともあります。

田舎で、その事業所しかない。

そうした場合は、幅広く受け入れる必要もあると思います。

ただ、ある程度選択肢がある地域で、あまりにも何でも受け入れるという形だと、逆に専門性が見えにくいこともあります。

  • 知的障害の方を中心に支援している事業所
  • 精神障害の方を中心に支援している事業所
  • 身体障害の方に合わせた環境を整えている事業所
  • 発達障害の方に合う作業設計をしている事業所

このように、ある程度の方向性がある方が、支援の質が安定しやすいことがあります。

なぜなら、利用者さん同士の関係もあるからです。

B型事業所では、利用者さん同士のトラブルも起きます。

「あの人だけなぜ許されるのか」
「なんであの人は作業しないのか」
「なんであの人は話が通じないのか」

こういうことが起きます。

そのとき、職員が全部を肩代わりして解決するわけではありません。

本人たちの力も支えながら、集団としてどう過ごすかを考えていきます。

だからこそ、障害特性があまりにもバラバラだと、運営が難しくなることがあります。

ルール設定も難しくなります。

支援の軸もぶれやすくなります。

それに職員が求められる専門知識・技術としても、幅広くなりすぎて追いつきません。

だから、誰を対象としたB型事業所なのか。

ここは、見学や面接のときにチェックしておいていいと思います。

就労継続支援B型の仕事に向いている人

B型事業所の仕事は、毎日まったく違う人と出会う仕事というより、顔なじみの利用者さんと継続的に関わる仕事です。

毎日、同じような時間に通ってくる人がいる。

いつもの作業がある。

いつもの会話がある。

でも、その中で少しずつ変化がある。

今日は調子が悪そうだな。

最近、作業に集中できているな。

あの人との関係が少し変わってきたな。

そういう小さな変化を見る仕事です。

派手ではありません。

でも、人の顔が見える仕事です。

継続的な関係を作ることが好きな人には、向いていると思います。

逆に、すぐに成果を出したい人。

目に見える達成感がないとつらい人。

給料を大きく上げたい人。

営業的にバリバリ動きたい人。

そういう人には、少し物足りないかもしれません。

求人票を見るときに確認した方がいいこと

就労継続支援B型の職員に応募するなら、求人票だけで判断しない方がいいです。

面接や見学で、できれば次の点を確認した方がいいと思います。

  • 主な作業内容は何か
  • 利用者さんの障害種別や年齢層はどうか
  • 身体介助はあるのか
  • 送迎業務はあるのか
  • 納品や販売活動はあるのか
  • 残業代は出るのか
  • 記録や個別支援計画は勤務時間内にできるのか
  • サービス管理責任者はどのように関わっているのか
  • 職員の退職が多くないか
  • 処遇改善手当がどう配分されているのか

特に、見学は大事です。

  • 利用者さんの表情
  • 職員の声かけ
  • 作業場の空気
  • 職員同士の関係

ここに、かなり出ます。

求人票には出ません。

でも、現場には出ます。

まとめ:就労継続支援B型の職員は、夢を見る仕事ではない。でも意味はある

就労継続支援B型の職員の仕事内容は、単に作業を教えるだけではありません。

  • 利用者さんの日常生活、社会生活を支援する
  • 作業を通して、その人なりの役割を作る
  • 生活リズムや人間関係も見ながら、必要な支援を考える
  • 個別支援計画を作り、日々の関わりにつなげる

そうした仕事です。

介護が中心の仕事ではありません。

営業が中心の仕事でもありません。

ただし、事業所によって(表面上の)仕事内容はかなり違います。

残業や給料も、法人によって差があります。

そして、正直に言えば、高収入を期待する仕事ではありません。

ここは、夢を見すぎない方がいいです。

でも、やりがいを感じる場面は、たしかにあります。

毎日顔を合わせる利用者さんがいる。

少しずつ関係ができていく。

できなかったことが、少しできるようになる。

荒れていた人が、少し落ち着いて通えるようになる。

そういう変化に関われる仕事です。

お金だけでは続けにくい。

でも、気持ちだけでも続けにくい。

だからこそ、求人票だけで決めずに、現場を見てください。

自分がそこで働いたときに、ちゃんと支援者として育っていけるか。

利用者さんを「作業する人」としてだけでなく、一人の生活者として見ている現場か。

そこを見た方がいいと思います。

就労継続支援B型は、派手な現場ではありません。

でも、人の暮らしにじわっと関わる現場です。

そこに面白さを感じられる人なら、長く働ける可能性はあると思います。

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仕事内容、利用者さんの層、支援の考え方、職員体制、残業代、処遇改善手当の扱い。

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この記事を書いた人
ぱーぱす

自治体で働く社会福祉士・精神保健福祉士|現場経験15年、地域・医療・行政の3つの立場を経験。ブログ歴6年、記事約400本。福祉職のキャリアや生活に役立つ実践的な情報を発信しています。

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