PR
キャリア・転職

社会福祉士・精神保健福祉士はフリーランスで働ける?独立の現実と可能性

社会福祉士・精神保健福祉士はフリーランスで働ける?独立の現実と可能性
スポンサーリンク

社会福祉士・精神保健福祉士が、フリーランスとして働くことはできる?

社会福祉士・精神保健福祉士が、フリーランスとして働く道はあると思います。

ただ、資格を持って独立すれば、そのまま仕事になるほど単純ではありません。

むしろ、これまで組織の中で働いていたからこそ使えていた力を失い、自分個人の力量が問われる働き方になるのだと思います。

組織で約15年働いてきた今も、フリーランスという働き方に淡い希望を抱いている私が、その現実と可能性について考えてみます。

筆者:ぱーぱす(社会福祉士・精神保健福祉士)
自治体で働く現役ソーシャルワーカー。児童相談所などで十数年の実務経験あり。
スポンサーリンク
この記事を書いた人

社会福祉士・精神保健福祉士の多くは雇われている

ここ1年ほど、お金のことを勉強したり、自分の将来設計やキャリアについて考えたりする中で、フリーランスという働き方に魅力を感じることがあります。

改めて考えると、社会福祉士や精神保健福祉士、ソーシャルワーカーの大半は、どこかに雇われて働いています。

社会福祉法人、医療法人、企業、行政などに所属し、毎月の固定給をもらう。

自分で事務所を構え、自分で仕事を取ってくる人は、まだまだ少数だと思います。

実際、フリーランスに近い働き方といえる独立型社会福祉士事務所で働く社会福祉士は、全体の0.3%です。

私たちの相談支援は、資格だけで成り立っているわけではありません。

障害分野であれば、障害者総合支援法。

児童分野であれば、児童福祉法や児童虐待防止法。

生活保護であれば、生活保護法。

それぞれの分野に制度や法律があり、その中で役割を持つ行政機関や法人があります。

私たちは、そこに所属する職員として支援をしています。

所属しているからこそ、できる支援がある

社会福祉士や精神保健福祉士が、相談に乗るだけの仕事であるなら、必ずしも組織に所属する必要はないのかもしれません。

しかし、実際の支援はそうではありません。

制度の利用につなげる。

行政として判断する。

サービスの支給決定に関わる。

入院や退院について、医療機関の職員として調整する。

組織や制度の中にいるからこそ、使える手続きや動かせる仕組みがあります。

社会福祉士や精神保健福祉士の資格そのものに、何でも決められる強い権限があるわけではありません。

資格に加えて、どこに所属し、どの制度の中で働いているか。

それによって、支援者としてできることは大きく変わります。

少し皮肉ですが、特定の法人や行政に雇われているからこそ、その社会福祉士や精神保健福祉士へ相談する価値が高まっている面もあると思います。

フリーランスになったとき、何を売るのか

では、特定の法人や企業、行政に所属せず、社会福祉士や精神保健福祉士がフリーランスとして働くとしたら、どのような道があるのでしょうか。

SNSを見ていると、個人で活動されている社会福祉士や精神保健福祉士のアカウントを目にすることがあります。

たとえば、次のような活動です。

  • 研修や講演の講師
  • 社会福祉士・精神保健福祉士の受験対策
  • 個人での相談支援
  • 福祉職へのコンサルティング
  • 成年後見人としての活動

ただ、それを本業にしているのか、副業として行っているのかまでは分からないことも多いです。

社会福祉士・精神保健福祉士のフリーランスという働き方は、まだ広く確立されているとは言いにくいと思います。

誰でも同じように再現できるマニュアルがあるわけでもありません。

むしろ、働き方が確立され、仕事の仕組みが大きくなれば、個人のフリーランスというより、一つの事業や会社になっていくのかもしれません。

組織の看板ではなく、自分個人を売ることになる

フリーランスになると、「NPO法人で働く社会福祉士」や「行政で働く児童福祉司」という所属先の看板は使えなくなります。

特定の組織にいる自分ではなく、自分個人の経験や知識、信頼を売ることになります。

これは、自由な働き方である一方、かなり厳しい働き方でもあると思います。

相談者や依頼者から見れば、資格を持っていることは最低限の条件にすぎません。

その人に相談する理由。

その人へ仕事を依頼する理由。

「お金を払ってでも、あの人に相談したい」と思われる理由。

それを、自分で作らなければなりません。

組織の中では、十分に仕事ができていた人でも、フリーランスとして仕事を得られるとは限りません。

反対に、組織の中では評価されにくかった人が、個人の経験や発信を仕事につなげることもあるのでしょう。

かなり実力主義、成果主義に近い環境になると思います。

私も、いつかフリーランスで働けたならと思う

私自身も、ときどき考えることがあります。

いつか、社会福祉士や精神保健福祉士として、フリーランスで働けたならおもしろいかもしれない。

そこには、雇われて働くのとは違う自由があると思います。

自分で仕事を選び、自分でやり方を考え、自分の責任で結果を受け止める。

うまくいけば、組織の中では得られない達成感や、やりがいもあるのかもしれません。

ただし、私個人にそれだけの実力があるのかと聞かれれば、正直に言って、まだ疑問符がつきます。

社会福祉士や精神保健福祉士として長く働いてきたことと、個人で仕事を取って稼げることは別です。

現場経験があるだけで、依頼が来るわけではありません。

資格があるだけで、生活できるほどのお金を稼げるわけでもありません。

自由には魅力があります。

しかし、その自由を支えるだけの実力と責任も必要になります。

いきなり仕事を辞める必要はない

フリーランスという働き方に魅力を感じても、今の仕事を辞め、背水の陣で挑戦する必要はないと思います。

固定給がある環境で働きながら、少しずつ可能性を探る。

つまり、副業として小さく始めてみる。

そうして、自分の経験や知識に、本当にお金を払ってもらえるのか確かめる。

続けられそうなのか、自分に合っているのかを試してみる。

そのほうが、失敗したときの傷は小さくなります。

安定した仕事を捨てなければ、本気ではないように感じる人もいるかもしれません。

しかし、生活できなくなれば、続けたくても続けられません。

特に福祉職は、他人の生活を支える仕事をしている一方で、自分のお金や働き方について考える機会が少ないようにも感じます。

だからこそ、いきなり大きく動くのではなく、今の仕事を続けながら試してみる。

そのくらい現実的な始め方でよいのだと思います。

フリーランスは、自由になるための魔法ではない

社会福祉士や精神保健福祉士がフリーランスになれば、組織のしがらみから自由になれる。

嫌な上司や面倒な会議から離れ、自分のやりたい支援だけができる。

そんなイメージを持つこともあります。

ただ、実際には組織のしがらみがなくなる代わりに、収入の不安や営業、契約、責任をすべて自分で背負うことになります。

相談支援だけをしていればよいわけではありません。

仕事を取り、信頼を得て、お金を受け取り、結果に責任を持つ必要があります。

それでも、自分の力を試してみたい人にとっては、魅力のある働き方だと思います。

私も、まだ具体的な道筋があるわけではありません。

「いつかできたらいいな」と、少し空想している段階です。

ただ、その空想を空想のままで終わらせるのか。

今の仕事を続けながら、小さく何かを始めてみるのか。

社会福祉士・精神保健福祉士としてフリーランスで働くことを考えるなら、まず問われるのは資格の使い方ではなく、組織の看板がなくなった自分に、何ができるのかなのだと思います。

関連記事

社会福祉士や精神保健福祉士が、副業として始めやすい活動の一つに、成年後見人があります。

高齢者の増加とともに需要が高まっている一方で、報酬や責任の重さなど、課題も少なくありません。

成年後見人の報酬体系や、副業として成り立つのかを調べた記事がこちらです。

この記事を書いた人
ぱーぱす

自治体で働く社会福祉士・精神保健福祉士|現場経験15年、地域・医療・行政の3つの立場を経験。ブログ歴6年、記事約400本。福祉職のキャリアや生活に役立つ実践的な情報を発信しています。

詳細プロフィールはこちら

フォローしていただけると、ブログ更新がわかります!
スポンサーリンク

コメント