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地域活動支援センターと就労継続支援の違いとは?【社会福祉士解説】

地域活動支援センターと就労継続支援事業所の違いはなに?

やってること同じ?

こういったギモンのある方へ。

この記事の内容
  1. 就労継続支援A型とB型の違い
  2. 就労継続支援A型の特徴
  3. 就労継続支援B型の特徴
  4. 就労継続支援と同じに見えるのは地域活動支援センターの『Ⅲ型』

わたしは社会福祉士・精神保健福祉士で、現場経験は10年以上です。

結論は、就労継続支援と地域活動支援センター(Ⅲ型)は似ているということです。

ポイントごとに比べながら解説していきますね!

地域活動支援センターと就労継続支援の違いとは?【社会福祉士解説】

就労継続支援(作業所)は『働く場』

就労継続支援事業所は、障がいや難病のある方などが働く場というのがメインです。

会話では「作業所」とよく呼ばれますね。

就労継続支援A型とB型の違い

A型とB型の2パターンに分かれていて、一番の違いは雇用契約を結ぶかどうかです。

A型は雇用契約を結び、B型には雇用契約がありません。

就労継続支援
A型
  1. 雇用契約あり
    ☞最低賃金保障あり
就労継続支援
B型
  1. 雇用契約なし
    ☞最低賃金保障なし

雇用契約を結ぶかどうかは、工賃(賃金)の違いとなります。

就労継続支援A型の特徴

要点は次のとおりです。

  • 最低賃金(最賃)が保障される
  • B型より賃金が高い
  • 負荷は高くなる ex.週5日通わないといけない など

ちなみに全国の最低賃金は、厚生労働省が公表していますね。

就労継続支援B型の特徴

要点は次のとおりです。

  • もらえるお金は最低賃金未満
  • マイペースにつかいやすい ex.週1回だけ通う など

B型の工賃は、1時間あたり数十円のところもあれば、300円程のところもあります。

一か月かよって、1万円~2万円かせげたら良い方でしょう。

B型のメリットは、週1日だけ通えたりする等、自分のペースで通いやすいことです。

それと働くだけでなく、サロンのようにゆっくり過ごせたりもします

  A型もB型も『働く場』がメイン機能

A型・B型、いずれの就労継続支援も、『働く場』というのがメイン機能です。

ちなみに作業所の工賃については、こちらの記事で深掘りしてあります。
≫【最新】A型・B型作業所の平均工賃・給料【生活できない対処3つ】

地域活動支援センターの活動内容【型による違いを比較】

地域活動支援センターは3つの型にわかれています。

型によって、活動内容が違います

地域活動
支援センター
Ⅰ型 Ⅱ型 Ⅲ型
職員配置・3名以上
(2名以上が常勤)
・専門職員
(精神保健福祉士等)を配置
3名以上
(1名以上が常勤)
2名以上
(1名は専任者)
基礎的事業・創作的活動
・生産活動
・地域にあわせた支援を行うこと
・創作的活動
・生産活動
・地域にあわせた支援を行うこと
・創作的活動
・生産活動
・地域にあわせた支援を行うこと
機能強化事業・相談支援事業
・地域住民の
ボランティア育成
・障がいについての
普及啓発など
・機能訓練
・社会適応訓練
・入浴等のサービス
援護事業(小規模作業所)の実績が概ね5年以上あり、安定的に運営できていること。
実利用者数
の想定
概ね20名以上/1日概ね15名以上/1日概ね10名以上/1日

機能強化事業を比べると、活動に違いがあるとわかりますね。

就労継続支援と同じに見えるのは地域活動支援センターの『Ⅲ型』

就労継続支援と同じように見えるのは、『Ⅲ型』の地域活動支援センターでしょう。

なぜなら、Ⅲ型はもともと作業所だったからです。

障害者自立支援法ができる前は、小規模作業所(別名:無認可作業所、共同作業所、福祉作業所)とよばれていた事業所だったのです。

障害者自立支援法ができてからは、小規模作業所の多くが事業内容にあわせて、以下の事業へと移行していきました。

  • 生活介護
  • 自立訓練
  • 就労移行支援
  • 就労継続支援A型・B型
  • 地域活動支援センター など

つまり、地域活動支援センターのⅢ型は、もともと作業所なので、パッと見ると就労継続支援とやっていることが同じなのです。


現行の障害者総合支援法をよく理解すると、地域活動支援センターや就労継続支援事業所、福祉制度やサービスなどがわかるようになります。

わたしが使っているのはこちらの本で、図解があってわかりやすいです。

関連記事|『地域活動支援センターと○○の違い』シリーズ

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