
精神保健福祉士は、メンタルが弱くてもやっていけるの?
結論から言うと、メンタルが弱い自覚があるだけで、精神保健福祉士に向いていないとは思いません。
むしろ、自分のメンタルの弱さを自覚していることは、精神保健福祉士として働くうえでプラスになる面もあります。
ただし、誰でもやっていけるとまでは言いません。
すでにかなり調子を崩していて、日常生活や仕事に大きな支障が出ている人にとっては、相談支援の仕事が重くなることもあります。
その場合は、まず主治医と相談した方がいいです。
一方で、落ち込むことはあるけれど回復できる。
自分はメンタルが弱いかもしれないと不安を感じながらも、生活は何とか回っている。
そのくらいの状態であれば、メンタルが弱い自覚は、精神保健福祉士を目指すうえで必ずしもマイナスだけではありません。
学生のころ、私もメンタル面の不安があった
私自身も学生のころ、自分のメンタルが強いとは思っていませんでした。
精神保健福祉士として働いたら、いつか自分も病んでしまうのではないか。
相談支援の仕事を続けられないのではないか。
そんな不安がありました。
それなら精神保健福祉士にならなければいい、と言われるかもしれません。
でも、なったんですよね。(笑)
メンタルの弱さの自覚があるからこそ、精神保健福祉の仕事に関心を持つ人もいると思います。
自分が不安を抱えた経験がある。
人のしんどさを軽く見られない。
支援する側に立ちたい気持ちと、自分が支援を受ける側になるかもしれない不安が、同時にある。
精神保健福祉士を目指す人の中には、そんな迷いを持つ人もいるのではないかと思います。
精神保健福祉士の仕事でメンタルが不安になりやすい理由
精神保健福祉士として働いていると、精神疾患や生活上の困りごとを抱える方と関わります。
たとえば、次のような方と出会うことがあります。
- 統合失調症やうつ病などの精神疾患を抱えている方
- 双極性障害や不安障害などで生活に影響が出ている方
- 家族関係やお金の問題で生活が不安定になっている方
- 医療、福祉、行政などの支援につながるまでに時間がかかっている方
- 支援者が関わっても、すぐには状況が変わらない方
精神保健福祉士の仕事では、支援者が一生懸命に関わっても、すぐに結果が出るとは限りません。
病気、家族関係、生活状況、経済面、住まい、人間関係。
いろいろな事情が重なっています。
支援者の力だけで解決できない場面もあります。
その現実にふれたとき、自分のメンタルがもつのか不安になるのは自然です。
私も、学生のころはその不安がありました。
メンタルが弱い自覚は、自己覚知の材料になる
精神保健福祉士として働くうえで、自分のメンタルの弱さを知っていることは大事です。
なぜなら、自分の弱さを知らないと対策ができないからです。
たとえば、次のようなことを考えるきっかけになります。
- どんな相談内容に自分は影響を受けやすいのか
- どんな利用者や家族との関わりで疲れやすいのか
- どれくらい働くと睡眠や食欲に影響が出るのか
- しんどくなったとき、誰に相談できるのか
- メンタルを保つために、何をすると良いか
- 自分一人で抱えてはいけないラインはどこなのか
精神保健福祉士には、自己覚知が必要です。
自己覚知というと、少し硬い言葉に聞こえるかもしれません。
簡単に言えば、支援者自身が自分の傾向を知って、支援に活かすことです。
自分は何に反応しやすいのか。
どんな場面で冷静さを失いやすいのか。
どんな支援でムリをしやすいのか。
自分のメンタルが弱いと感じている人は、すでに自分を見つめています。
そこは、精神保健福祉士として働くうえで一歩前進できているのです。
メンタルが強ければ、精神保健福祉士に向いているわけではない
私は、精神保健福祉士に必要なのは、メンタルの強さではないと考えています。
もちろん、ある程度のストレス耐性は必要です。
精神保健福祉士の仕事は、人の生活や病気、家族関係に関わる仕事です。
しんどい話を聞く場面もありますし、すぐに状況が変わらないこともあります。
ただ、メンタルが強い人ほど、自分を振り返らなくても働けてしまうことがあります。
「自分は平気」と思っていると、支援者自身の疲れや偏りに気づきにくいこともあります。
また、メンタル面の繊細さや不安定さを抱える方の感覚が、どうしても想像しにくい人もいます。
悪気があるわけではなくても、支援をする側と受ける側で、どこか波長が合わないこともあると思います。
一方で、メンタルが弱い自覚がある人は、自分への対策を考えやすい面があります。
無理をしたら崩れるかもしれない。
一人で抱えたら危ないかもしれない。
睡眠を削ると判断が鈍るかもしれない。
そんなふうに、自分の扱い方を考え、働き方を調整するきっかけになります。
そして、同じようにメンタルの繊細な方と、どこか波長が合ったりする。
だから、メンタルが弱い自覚は、精神保健福祉士として働くうえで、一つのセンスになる面があると思っています。
ただし、メンタルがかなり不安定な状態なら無理に進まない
メンタルが弱い自覚は、悪い材料だけではありません。
ただし、すでにかなり調子を崩している状態なら話は別です。
たとえば、治療や休養が必要なほど調子を崩しているなら、精神保健福祉士として働くかどうか以前に、自分の生活を整えることを優先した方がいいです。
精神保健福祉士の仕事は、人のしんどさに関わる仕事です。
支援者自身が不安定な状態だと、相談支援の現場はかなり重く感じると思います。
その場合は、まず医師や信頼できる支援者に相談することをおすすめします。
資格や仕事より、自分自身を守ることが先です。
相談支援の仕事にメンタル対策は必要
精神保健福祉士だけでなく、社会福祉士、児童福祉司、相談支援専門員など、人の相談を受ける仕事にはメンタル対策が必要です。
私は、相談支援の仕事をするなら、メンタルヘルス対策は必須科目と思っています。
気合いだけで続ける仕事ではありません。
根性論で何とかなる仕事でもありません。
精神保健福祉士として働くなら、自分のメンタルをどう保つかを考えておく必要があります。
私が意識しているメンタル対策
私自身も、メンタルが強いとは思っていません。
職場での様子を見た人からは、心配されることもありました。
繊細そうで、メンタルが弱そうに見えるかもしれません。
だからこそ、対策を調べ、考え、実践するようになりました。
たとえば、私が意識しているのは次のようなことです。
私のメンタル対策
- 睡眠時間を削らない
- 散歩や運動で体を動かす
- 仕事のしんどさを一人で抱え込まない
- 重要な判断を、疲れ切った状態でしない
- 自分が揺れているときは、その自覚を持つ
- メンタルヘルスに関する本から学んで実践
全部を完璧にできているわけではありません。
むしろ、できていない日もあります。
ただ、何も対策しないまま相談支援の仕事を続けるよりは、自分の状態を見ながら働く方が良いです。
私が参考にしているものの一つに、精神科医の樺沢紫苑さんの本やYouTubeがあります。
行動ベースで書かれている内容が多く、メンタルヘルス対策を考えるうえで参考にしやすいです。
こちらの記事でも紹介しています。
今の職場で限界を感じるなら、転職を考えてもいい
精神保健福祉士として働いていて、今の職場では続けられないと感じることもあると思います。
その場合、転職を考えることは逃げではありません。
精神保健福祉士として働き続けるには、本人の努力だけでなく、職場環境も大きく影響します。
上司との関係、業務量、相談できる体制、緊急対応の多さなどによって、同じ精神保健福祉士の仕事でも負担は変わります。
もちろん、何でも職場のせいにするのは違います。
ただ、全部を自分の弱さのせいにする必要もありません。
相談支援の仕事を続るなら、続けやすい場所を探すことも大切だと思います。
まとめ:メンタルが弱い自覚は、精神保健福祉士の弱点だけではない
精神保健福祉士は、メンタルが弱くてもやっていけるのか。
私の答えは、メンタルが弱い自覚だけで、精神保健福祉士をあきらめる必要はないというものです。
むしろ、メンタルが弱い自覚があれば、下記のような良い面があります。
- 自己覚知の材料になる
- 自分に合う働き方を考えるきっかけになる
- 生活習慣を整えるきっかけになる
- 人に相談するきっかけになる
ただし、すでにかなり調子を崩している人は、無理に進まない方がいいです。
その場合は、医師や信頼できる支援者に相談することが先です。
精神保健福祉士の仕事は、軽くはありません。人のしんどさに関わる仕事です。
だからといって、メンタルが弱いから向いていない、とすぐに決めなくてもいい。
自分の弱さを前提にして、どう働くかを考える。
精神保健福祉士を目指すなら、そのくらい現実的な考え方でいいのかなと思います。
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私がメンタルを保つために実践していることを、総まとめにした記事です。






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