
社会福祉士の将来性とか需要ってあるん?AIで仕事なくなる?社会福祉士をめざすか迷う・・・。
こういった思いの方へ。
この記事の結論は、社会福祉士には需要があるし、将来性もあるということです。
社会福祉士に需要・将来性がある理由7
- 需要(求人数)に供給(社会福祉士の数)が追いついていないから
- 今後の日本は高齢者数&割合が増えていくから
- 児童相談所の採用が増えているから
- スクールソーシャルワーカーの需要が高まっているから
- 生活保護ケースワーカーとしての活躍が広がっているから
- 社会福祉士の平均年収・資格手当が改善されているから
- AIでは代替できないと考えられているから
では、解説していきます!

需要(求人数)に供給(社会福祉士の数)が追いついていないから
現に、社会福祉士には求人(需要)があります。
論より証拠ということで、社会福祉士の求人をいろんなサイトで検索した結果がこちら。
| 検索サイト | 求人数 | |
| 2022年2月5日 | 2026年6月13日 | |
| 求人ボックス | 410,094件 | 725,060件 |
| ハローワーク | 21,291件 | 25,490件 |
| マイナビ介護職 | / | 11,834件 +非公開求人 |
こんな感じで多数あります。
社会福祉士登録者数は266,557人(R3年度)なので、社会福祉士の数より求人の方が多い状況です。
社会福祉士の需要に、供給が追いついていないと推測できます。

仕事がなくて困ることは無さそうやな
詳しい話は、こちら『【実証】社会福祉士は仕事ない?【結論:引く手あまたの安定職です】』でわかります。
今後の日本は高齢者数・割合が増えていくから
社会福祉士の活躍フィールドで一番多いのは高齢分野で約43%です。
社会福祉士の半数近くが働いています。
この高齢分野がこれからどうなっていくかと言うと

出典:総務省統計局ホームページ
ごらんの通り、増えつづけます。
| 年 | 高齢者人口 | 高齢者割合 |
| 2020年 | 3,619万人 | 28.9% |
| 2040年 | 3,921万人 | 35.3% |
これから20年近くかけて、わたし達は「3人に1人以上が高齢者」という初めての時代に入っていきます。
すなわち、高齢者人口・割合が増えていくのと連動して、社会福祉士の需要も高まっていく可能性が高いです。
高齢者施設での社会福祉士がどんな仕事をしているかというと、こちらの動画をチェックするとイメージできるでしょう。
児童相談所や市町村の社会福祉士採用が増えているから
世間の耳目をあつめる児童虐待。
対策として、児童相談所の児童福祉司(ケースワーカー)や市町村の社会福祉士採用が増えています。
≫参考PDF:「児童虐待防止対策体制総合強化プラン」(新プラン) に基づく人材確保に向けた取組について
児童福祉司になれる資格職の筆頭は、社会福祉士です。
現に、国は「子ども家庭ソーシャルワーカー」を社会福祉士の上乗せ資格としてつくることを決めました。
子どもをとりまく行政事務は、2023年4月1日から創設される『子ども家庭庁』の管轄となり、ますますテコ入れが進んでいきます。
こうした背景には、急激に増える児童虐待の相談件数があります。

出典:厚生労働省 平成30年度 児童相談所での児童虐待相談対応件数<速報値>
わたし自身も児童相談所のケースワーカーとして働き、一時保護などの第一線を体感してきました。
≫詳細:【経験者解説】児童福祉司とは?仕事内容・年収・なるには【まとめ】
児童虐待で多いのは次のようなパターンです。
- 子どもの前での夫婦喧嘩 → 心理的虐待
- 体罰 → 身体的虐待
- 母子家庭の母が、夜に子どもを置いて交際相手と会う → ネグレクト
- 保護者(父、祖父など)から子への性的な接触 → 性虐待
つらい状況の子どもたちがたくさんいます。その救い手として、社会福祉士が期待されているんですね。

子どもがかわいそう。なんとかしたいなぁ。
ちなみに、児童相談所は高給職場で、社会福祉士の職場別年収ランキングの2位です。
詳しくは、「社会福祉士の給料・年収高い職場ランキングTOP42【最新公式調査より】」でわかります。
スクールソーシャルワーカーの需要が高まっているから

スクールソーシャルワーカーのもつ資格で一番多いのは、社会福祉士です。
その割合は63.6%。(2020年)
スクールソーシャルワーカー(SSW)は、児童の環境へ働きかけたり、関係機関とのネットワークを活用したり、問題を抱える児童へ直接支援などをする専門職です。
あつかう課題は広いです。
- いじめ
- 不登校
- 暴力行為
- 児童虐待
- ヤングケアラー など
子どもの数は減っていますが、子どもの抱える課題は増えているようです。
物質的な豊かさと生きやすさは、連動していないということでしょう。社会のうまくいっていないしわ寄せが、弱い立場の子どもたちに向いているように思います。
国はスクールソーシャルワーカーを増やすべく、全中学校区への配置(10,000中学校区)をすすめています。
≫参考:文部科学省初等中等教育局 令和2年度 概算要求主要事項
スクールソーシャルワーカーは認知度の高まりとともに活躍を期待され、増えています。
そして社会福祉士は、スクールソーシャルワーカーの担い手として指名されているんですね。
スクールソーシャルワーカーの選考は,国の「スクールソーシャルワーカー活用事業実施要領」において,「原則として,社会福祉士や精神保健福祉士等の福祉に関する専門的な資格を有する者のうちから行うこと」とされている(後略)
学校のフィールドでも社会福祉士の需要があり、今後の将来性もあると言えます。
詳しくは、「学校で働く社会福祉士=スクールソーシャルワーカー(SSW)とは?」でも解説しています。
生活保護ケースワーカーとしての活躍が広がっているから
約20年の間、生活保護受給世帯は右肩上がりです。
50世帯のうち1世帯ほどが生活保護を受けています。つまり、全世帯の2%くらいです。
生活保護を担当するのは、福祉事務所などの「ケースワーカー」。このなり手としても、社会福祉士の登用が増えています。
仕事のイメージはこちらの動画でつかめるでしょう。
支援は専門的な知識がなければ、対応に困ることが多いです。
こうしたわけで、ケースワーカーの社会福祉士割合が増えているんですね。
社会福祉士の平均年収・資格手当が改善されているから
社会福祉士の平均年収は改善傾向で、5年で26万円アップしています。

詳しくは「【現役解説】社会福祉士の平均給料・年収はいくら?【最新調査より】」でわかります。
それと、社会福祉士の資格手当は月平均10,827円。資格手当のある人の割合も、5年間で3割→4割弱へとUPしています。
≫【発表】社会福祉士の資格手当の月平均【手当の無い職場もある?】
まだまだ課題はありますが、社会福祉士の待遇は上向きです。

社会福祉士は評価されてるんやな。
生成AIでも代わり難いから

生成AIの発展は、本当にめざましいです。
ChatGPTのようなAIは、人間らしい言葉で質問に答えてくれます。
正直なところ、下手な相談員に話をするよりも、「それ、わかるなぁ」と思えるような、的確で共感的な返答をしてくれることさえあります。
だからこそ、生成AIはこれから、相談業のニーズの一部を確実に担っていくと思います。
「人に相談するほどではないけれど、誰かに話を聞いてほしい」
「匿名で、気軽に考えを整理したい」
こうしたニーズとは、とても相性が良いでしょう。
一方で、生成AIには限界もあります。
- 機関を背負っていないため、責任をもって動くことができない
- もっともらしい誤情報を返すことがあり、専門知識がないと見抜きにくい
- 実体がないため、家庭訪問や関係機関との調整など、直接的な支援ができない
たとえば、
「使える制度はありますか?」
「私の住んでいる自治体では何が利用できますか?」
「家族と一緒に話を聞いてもらえませんか?」
「関係機関と一緒に考えてもらえませんか?」
こうした一歩踏み込んだニーズになると、生成AIは急に弱くなります。
なぜなら、支援はとても個別性が高いからです。
同じ悩みでも、住んでいる地域や家族状況、経済状況によって、使える制度も支援の方法も変わります。
実際に関係機関へ確認し、調整し、責任をもって動く人が必要になります。
そこに、社会福祉士の役割があります。
実際、生成AIが広がった今でも、私の仕事が減った実感はありません。
むしろ、「AIで効率化できるなら、その分もっと多くのケースを担当できますよね」という流れになっています。
以前よりも考えることは増えましたし、判断する場面も増えました。担当ケース数も増えています…。
便利な道具が増えたから楽になる、というより、「便利な道具を使いながら、より複雑な仕事をこなすことが求められる時代」になったのだと思います。
だから私は、生成AIが社会福祉士の仕事を完全に奪うとは思っていません。
仕事の一部は変わるでしょうし、AIに任せたほうがよい部分も増えていくでしょう。
それでも、「誰かと一緒に考え、責任をもって調整し、現実を動かしていく仕事」は残り続ける。
現場にいる一人の社会福祉士としては、生成AIが台頭した今でも、社会福祉士の需要はまだまだ高いと感じています。
こんな記事も書いていますので、ご参考ください。
最後に

日本では福祉の課題がたくさんです。残念ながら、今後の10年、20年、30年の間に劇的な改善は望めません。
社会に福祉の課題があるかぎり、社会福祉士の仕事はなくならないでしょう。
裏返すと、社会福祉士の需要・将来性があるということでもあります。
社会福祉士がめざすのは、究極的には社会福祉士がいなくても良い社会。
「あなたはどう生きたいですか?」と質問し、一人ひとりの人生をともに考える社会福祉士の仕事は、AI時代でも価値を提供しつづけるでしょう。
実際に仕事につけるか不安な方は、『【実証】社会福祉士は仕事ない?【結論:引く手あまたの安定職です】』を読んでもらうと安心できると思います。
社会福祉士になるには、あなたの学歴などでコースがわかれます。通信でとることも可能。くわしくは下記の記事でわかります。

社会福祉士は需要も将来性もあるんだね!

そういうことです!今回はここまで。それではまた!








コメント
はじめまして。いつも記事参考にさせて頂いています。来年から専門学校の社会福祉士コースに入る予定で今は大学で心理学を勉強中の者です。Twitterフォローさせていただきました。これからも記事楽しみにしています。
yasu540さま
はじめまして。応援いただき嬉しいです。励みになります。きっと、様々な思いあってのご決意かと思います。yasu540さまのバイタリティを見習いたいです。こちらこそ応援しております。