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【社会福祉士とは?簡単まとめ】現役の自治体職員がわかりやすく解説

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社会福祉士ってどんな仕事?なりたいけどわからないことがいっぱい・・・

社会福祉士は、さまざまな人の相談に乗って、支援する仕事です。

自分の人生経験を活かせるし、人として成長できるのが魅力です。

でも、社会福祉士って、どんな仕事をしているかわかりにくいですよね。それに、

  1. 社会人から目指せる?
  2. 年齢制限はないの?
  3. 経験がなくても社会福祉士になれる?

こういった現場のリアルは、学校ではあまり教えてもらえません。だって、学校の先生たちは現場から離れているからよく知らないのです。

私自身も、社会福祉士のリアルを知ったのは働いてからです。だからこそ、現場経験をもとに、リアルな情報をお伝えしたいと思います。

よく知らないまま社会福祉士になると、後悔するかもしれません。「はじめから知っていたら社会福祉士にならなかったのに・・・」なんて思いたくないですよね。

このサイトでは社会福祉士についてさまざまな記事を書いてきたため、記事が増えて「社会福祉士についてサッと知りたい人」にはかえって不便かもしれません。

そこでこの記事では、社会福祉士についてカンタンにまとめました。

私は某自治体で働く社会福祉士・精神保健福祉士。現場経験はおよそ14年です。

ではまいりましょう!

【社会福祉士とは?簡単まとめ】現役の自治体職員がわかりやすく解説

社会福祉士とは?

まずはこちらの動画をみてみましょう。ざっくりとわかります。(90秒の動画)

社会福祉士はこんな資格です。

社会福祉士とは?

  1. 国家資格(名称独占資格)
  2. 「ソーシャルワーカー」と呼ばれる社会福祉専門職
  3. 1987年に誕生
  4. 根拠法 社会福祉士及び介護福祉士法
  5. 学問的基盤は社会福祉学
  6. 支援対象は、身体的・精神的・経済的に日常生活に支障のある人等(精神保健福祉士よりも広い)
  7. 実際の支援は、相談を通じて助言等を行う。加えて、福祉サービスや医療サービスその他の関係者と連携・調整等も行う。

社会福祉士は名称独占資格。つまり、社会福祉士と名乗って良いのは、社会福祉士だけです。

名称(名前)だけを独占しているってことですね。

仕事の基本は、相談支援です。

相手の話を聴いて、こちらも言葉を返しながら関係をつくっていく。その関係をもとに、相手の課題解決・目標達成を支援していく仕事です。

※児童相談所の児童福祉司など、行政機関では、相手は求めていないけど、こちらにはニーズがあるケースに介入していく仕事をすることもあります。

例えば、虐待など解消しないといけないことがある場合ですね。

実は、「社会福祉士とは何か?」をうまく説明することはとても難しいです。

現場の社会福祉士に出会うことがあったら、聞いてみてください。たぶん、困った顔で説明を試みたり、逆に「君はどう思う?」と聞き返してくるはずです。(そして、答えない!)

詳しくはこちらの記事で話しています。

なので、申し訳ないですが当サイトのいろんな記事を読みながら、「社会福祉士ってこんな感じか~」と感じ取ってもらえたら嬉しいです。(他力本願)

こちらのカテゴリから、社会福祉士の現場リアルや体験談を知ってもらえます。

社会福祉士の職場や就職先は?【分野別グラフ】

社会福祉士は、いろんなところで働いています。分野別にグラフにするとこんな感じです。

一番多いのは、高齢者を支援する職場です。3人に1人がそこで働いています。

具体的な職場としては以下が代表的です。

  • 高齢者・障がい者福祉施設
  • 社会福祉協議会
  • 病院・クリニック
  • 地域包括支援センター
  • 福祉事務所
  • 児童相談所、児童福祉施設
  • 学校
  • 市町村役場、都道府県庁

 

もっと詳しく知りたい人は、こちらの記事を見てみてくださいね。ランキングにして、現場のリアルを解説してあります。就職先を考えるのに役立つでしょう。

社会福祉士の平均年収・給料の高い職場は?

最新の統計によると、社会福祉士の平均年収は403万円です。

残念ながら世の中の平均よりは低いです・・・。しかし、5年前よりは増えました。その額、約26万円。

詳しくはこちらの記事で。

ただし、「平均年収=あなたの年収」とはなりませんね。平均年収どおりの社会福祉士が多いかと言うと、実態はそうではない。

実際の年収としては、300万~400万円の人が多いです。

そして、この収入で満足できるかどうかは、人それぞれ。

実際に「もっとお金が欲しい」という方が転職する方もいます。社会福祉士が転職する理由ランキングでは、「給料が低い」という理由が6位となっています。

「もっと高い給料・年収が欲しい!」という方は、平均年収の高い職場に就職・転職するのも一つの方法です。

職場によっては、年収に300万円以上の差があります。同じような仕事をしていても、給料も、年収も、得られる生活水準も違うのが、社会福祉士のリアルです。

平均年収の高い職場はこちらの記事でチェックできます。

社会福祉士資格のメリット・デメリットは?

「社会福祉士は取っても意味ないんじゃない?」「取る価値あるの?」とギモンに思うかもしれません。

でも、メリットはちゃんとあるんです。

ただし、デメリットもあります。実際に困ったことや悩んだことをまとめました。今のうちに知っておけば、対策ですます。逆に、知らずして社会福祉士になると後悔するかもしれません。

社会福祉士は病む?メンタル対策は?

社会福祉士は病むって本当? 自分も病気になりそうで心配・・・

このように心配する人はいますし、実際にメンタル不調になって休職したり、果てに退職する人はいます。それは事実です。

その割合が世の中と比べて高いのか低いのかはわかりませんが、対策しておいた方が良いのは確かだと思います。

社会福祉士の仕事は精神労働がメイン。心をつかって働きます。

肉体労働であれば、疲れを感じ取りやすいですね。無理をすれば筋肉痛や、ケガをするので、休むタイミングがわかりやすいです。

でも精神労働では、疲れを自覚しにくい。

あなたは自分のストレス状態、感情を正確に把握できるでしょうか?実は、これはとても難しいことです。

だから、訓練や工夫が必要です。”自己覚知”はその1つですし、あなたが社会福祉士として健康に働くためにも、より良き支援者になるためにも、必須のテーマです。

福祉業界には奉仕精神の高い人が多く、ついつい無理をしてしまう人がいます。

人は1日の無理には耐えられますが、数か月以上の無理が続くと折れてしまいます。

いったん折れてしまうとカンタンには復帰できません。休職から退職・転職へつながり、恋愛や結婚生活にまで深刻な被害を受ける人がいます。

かく言う私自身、メンタルが弱いです。しかし、高ストレスな児童相談所のケースワーカーとして働き続けても、健康を維持できています。その理由は、メンタル対策を徹底しているからです。

方法は惜しみなくこちらの記事で紹介してあります。

社会福祉士の需要・将来性は?

社会福祉士について「やめたほうが良い?」と不安になる方がいます。社会福祉士にネガティブなイメージがあるからです。

例えば次のようなイメージをもつ方は多いでしょう。

  1. 給料が低そう
  2. 役に立たなさそう
  3. しんどくて大変そう
  4. 仕事が無さそう
  5. 将来性が無さそう
  6. 自分が病気になりそう

実際はそう悪いことばかりではありません。早めの対策で解消できることもあります。

私の結論は、社会福祉士には需要も将来性もあるということです。理由は以下の通りです。

  1. 高齢者数・割合が増えていくから
  2. 児童相談所の採用が増えているから
  3. スクールソーシャルワーカーの需要が高まっているから
  4. 生活保護ケースワーカーとしての活躍が広がっている
  5. 求人が多いから
  6. AIでも変わり難いから
  7. 社会福祉士の平均年収・資格手当が改善されているから

詳しく知りたい人は、次の記事を見てくださいね。

社会福祉士の合格率・推移・難易度は?

社会福祉士の資格がつくられてからというもの、合格率は約30%が続いていましたが、ここ数年は約50%となっています。上がったんですね。

各学校の合格率をランキングにしてあるので、志望校選びに役立ててもらえるでしょう。

だからと言って、社会福祉士の国家試験はカンタンではありません。ノー勉強、記念受験で受かるレベルではないです。

「簡単すぎ」と余裕をかましている人もいるようですが、確かに一部の天才の人たちはラクに合格しているかもしれません。

でも、私を含め、9割以上の人は勉強しないとまず受かりません。

だから、社会福祉士になるには、勉強方法が大切です。当たり前なんですけどね。

社会福祉士国家試験の勉強法は?【一発合格したい方へ】

誰にでも向いている勉強方法はないです。自分に合う方法が良いと思います。

スッキリしない回答でごめんなさい。

私は独学がメインでした。その方法はこちらの記事で紹介しています。

でも自分で勉強すると不安という方もいますよね。それは当然です。

私も完全な独学だったかというと、そうではありません。大学に通っていたし、途中で受けるのをやめましたが、国家試験の対策講座というものを受けたことはあります。

そこで誰もが使えるのは、社会福祉士国家試験対策の”通信講座”です

いくつかの選択肢がありますので、比較記事をつくりました。検討の材料にしてみてくださいね。

社会福祉士の適性・向いている人とは?

ぼくは人が苦手だから、向いてなさそう。 話すのが下手だから、自信がない・・・。 社会福祉士は、人好きで、話し上手な人が向いてるんじゃない?

このように思うかもしれませんが、決してそうではありません。むしろ、内向的な人の持ち味を活かせる仕事です。というか、内向的な人や繊細な人のほうがポテンシャルをもっています。

でも、たいていの社会福祉士さんは「向いてないのでは・・・」と悩むステージを経験します。私もそうでした。

なので、社会福祉士を目指そうか迷っているステージの方が、「自分には社会福祉士は向いていないかも・・・」と悩むのは自然です。

むしろ、「もしかしたら向いていない?」という悩みを抱かずに「私は社会福祉士に向いている」と思っている人のほうが、

実は、客観的には社会福祉士に向いていないというか、支援をできていないことがあったりします・・・。

皮肉なことです。自己評価と他者評価が一致しないんです。

私は10年以上この仕事をしていますが、未だに人と話すのは疲れるし、性格は間違いなく内向的です。

でも、社会福祉士の仕事は続けられているし、面白みも見つけています。

だから、自信を持って言えます。社会福祉士は人が苦手でも、話すのが苦手でも、内向的でも大丈夫です。『コミュ障』だという人も、それだけで諦める必要はありません。

ちなみに、「男性は社会福祉士に向かないのでは?」と思う人もいますが、男性も必要な職種です。

社会福祉士の男女比率はこんな感じです。

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男性は少なめですが、大丈夫です。私も男ですから。詳しくは次の記事で解説しています。

社会福祉士の恋愛・結婚・プライベートは?

誰しも、社会福祉士である前に一人の人。社会福祉士だって恋愛・結婚をします。

次のような疑問や悩みを抱える方は多いです。

  1. 社会福祉士は結婚できない?恋愛で不利?
  2. 社会福祉士はプライベートが無い?

しかしデリケートなテーマなので、公には話されにくいです。大学や養成機関の講義で扱われることはまず無いでしょう。

それに、個別性が高いので、

「社会福祉士なら必ずモテる」
「社会福祉士は結婚で有利」
「プライベートが充実している」

と、ひとまとめには言えません・・・。

例えば恋愛や結婚では、ルックス・性格・価値観といった要素は大切ですが、これは社会福祉士以外の要素ですよね。

社会福祉士として注目されるのは、社会福祉士の平均収入や、仕事とプライベートのバランスでしょう。

リアルを詳しく知りたい人は、こちらのカテゴリから社会福祉士の恋愛・結婚にまつわる記事をご覧いただけます。

社会福祉士になるには?受験資格をとるには?

社会福祉士になるには、3つのステップがあります。

  1. 社会福祉士国家試験の受験資格を得る(12ルートあり)
  2. 社会福祉士国家試験に合格する
  3. 社会福祉士資格に登録する

第1関門は、国家試験の受験資格取得です。これには時間と忍耐とお金がいります。

受験資格を得るルートは合計12です。

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「どの方法で受験資格をとったらいいのかな?」と迷う人も多いと思います。

学校や仕事の経験によって、一番早く受験資格をとれる方法が違います。こちらの記事で解説していますので、参考にしてください。

社会福祉士と精神保健福祉士、どちらを先に取るべき?

社会福祉士と精神保健福祉士、どちらを先にとったら良いの?

この質問への私の答えは、「特別な理由が無ければ、社会福祉士からとるべき」というものです。詳しくはこちらで解説しています。

ネット上では「精神保健福祉士のほうが試験が簡単だから、先に精神保健福祉士をとったほうが良い」という意見がありますが、本当にそうでしょうか?

思うに、精神保健福祉士の合格率が高いのは、受験者の質が違うからです。

それと、社会福祉士から精神保健福祉士になるのと、精神保健福祉士から社会福祉士になるのとでは、受験資格を得る期間とシンプルさが違います。

ひらたくいえば、社会福祉士から精神保健福祉士になる方が、より短期間で済むし、シンプルです。

この事実を知らずに、精神保健福祉士をとってから社会福祉士をめざすと後悔するので注意してください。

こちらで、精神保健福祉士になってから社会福祉士をめざす場合の話をしています。

社会福祉士の協会とは?【都道府県社会福祉士会&日本社会福祉士会】

社会福祉士には、2種類の職能団体があります。

  1. ○○社会福祉士会』 各都道府県に1つ
  2. 日本社会福祉士会』 全国に1つ

加入するといろいろなメリットがあります。例えば、勉強会や交流会に参加できます。

でも、デメリットもあります。例えば、入会費や年会費を払ったりしなければなりません。社会福祉士の収入からすると、けっこう高いです。

そのためか、社会福祉士の全員が入っているわけではありません。ぶっちゃけ、入会率は20%未満です。

注目な点は、社会福祉士が成年後見人になるには、社会福祉士会に入らないといけないこと。

成年後見人は高い倫理観が必要ですが、社会福祉士の副業として選択肢になるでしょう。報酬を調べてまとめたのがこちらの記事です。

社会福祉士の求人の探し方、就職・転職方法は?

では、社会福祉士の求人はどうやって見つけたら良いのでしょうか?

社会福祉士はどんな方法で、希望する職場に就職したり、転職しているのでしょうか?

こちらでTOP10がわかります。

しかし、そもそもこうしたギモンのある方もいるでしょう。

  • 年齢制限はあるの?
  • 40代や50代でも仕事が見つかるの?
  • 経験がなくても大丈夫?

実は、社会福祉士の求人はたくさんあります。年齢制限もなくて、経験がなくてもOKなところがほとんどです。

社会福祉士はいったん就職したら、定年までそこで働き続けているかというと、そうではありません。

私が働き始めたここ10年数年くらいの間でも、肌感覚として、社会福祉士の転職はかなりスタンダードになりました

例えば、大学の頃の知り合い達にひさしぶり会うと、「転職した」とか、「これから転職予定」という話を聞きます。

転職してキャリアアップという価値観が浸透し、「1つの職場で新卒から定年まで働く」という人は、ほとんどいなくなったように感じます。

福祉の現場は、どこもかしこも人手不足です。福祉職公務員なら人手が十分かというと、まったくそうではありません。

公務員現場も人手不足に苦しんでいます。(なので、就職するチャンスでもある)

転職はもはや”普通”となり、特に驚きもしない話。

私自身も、転職を2回しています。

いわゆる「転職サイト」「転職エージェント」を使った転職方法も、社会福祉士業界に浸透してきました。各社を比較しておすすめを紹介していますので、いざというときに参考にしてください。

最後にメッセージ 社会福祉士の魅力について

社会福祉士の仕事には面白味があります。

大きくとらえると、社会福祉士が支援するのは人の人生です。

小手先のテクニックではうまくいきません。「優しければ良い」というシロモノでもありません。知識をひけらかしてうまくいくわけではありません。

あなたの人生経験・人格が影響します。まるで、体当たりのようなものです。だから、疲れます。

でも、これこそが社会福祉士の仕事の面白いポイントです。

例えばあなたが、人生につまづいてきた人ならば、波乱(万丈)の人生を送ってきた人ならば、他業界の経験がある人ならば、なんとなく生きづらさを抱えている人ならば、

あなただからこそできる支援があります。なぜなら、支援で関わる人たちとつながる、シンパシーとなるからです。

あなたがこれまで頑張ってきたこと、無駄だったと後悔していること、今につながっていないと感じられる人生経験に、意味を与えられるのです。

私もストレートでは無い生き方をしてきました。

人との関わりに悩んだり、生き方に悩んだり、挫折したり。

しかし全ては肥やしとなり、今の私の支援を成り立たせてくれています。

他者を救うつもりが、自分を救うことになる。それが社会福祉士の仕事です。

このサイトでは、社会福祉士について現場目線でさまざまな情報を発信しています。たくさんの記事がありますので、社会福祉士に関心のある方は知っておいて損はないでしょう。

ここまでお読みいただきありがとうございました。あなたの今後を応援しています!

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