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発表!精神保健福祉士の職場&就職先ランキング60【どこで働く?】

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精神保健福祉士の就職先ってどこかな?働く職場で悩むなぁ

こうした疑問のある方へ。職場・就職先をランキングで紹介します!

この記事でわかること

  • 精神保健福祉士の職場・就職先の分野別ランキング
  • 精神保健福祉士の職場・就職先ランキング60

私は某自治体で働く精神保健福祉士・社会福祉士です。現場経験はおよそ13年です。

精神保健福祉士の就職先に悩んでいる方は、多いのではないでしょうか?

精神保健福祉士にはたくさんの就職先があります。

この記事が、あなたが求める就職先と出会う参考になると嬉しいです。

なお、このサイトでは精神保健福祉士の就職について、たくさんの記事を書いてあります。リアルな体験も知ってもらえます。こちらのリンクから一覧できるのでご参考に。

本記事の情報源

・参照データ 令和2年度精神保健福祉士就労状況調査

・調査機関  (公財)社会福祉振興・試験センター(国家試験の実施機関)

・調査回答者 精神保健福祉士約9.3万人(全体の約40%)

では見ていきましょう!

発表!精神保健福祉士の職場&就職先ランキング60【どこで働く?】

精神保健福祉士の職場・就職先【分野別ランキング】

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順位精神保健福祉士が働く分野割合
1位障害福祉25%
2位医療23%
3位高齢福祉15%
4位行政11%
 5位児童・母子福祉5%
 6位地域福祉5%
 7位学校教育関係4%

精神保健福祉士の職場・就職先で、1番多い分野は障害福祉です。精神障害のある方を支援している人が多いんでしょうね。

あなたの興味があるのは、どの分野でしょうか?

では、具体的な精神保健福祉士の就職先をみていきましょう!

精神保健福祉士の職場&就職先ランキング 1位~20位

順位職場・就職先割合
1精神科病院14.9%
2精神科以外の医療機関8.9%
3障害者支援施設8.1%
4就労支援事業所7.0%
5相談支援事業所6.1%
6市役所、町村役場5.0%
7地域包括支援センター4.2%
8市区町村社会福祉協議会4.1%
9居宅介護支援事業所3.6%
10その他の障害福祉サービス事業所3.6%
11介護老人福祉施設3.5%
12精神科診療所2.6%
13保健所・保健センター2.2%
14その他の高齢者福祉関係1.8%
15障害児施設(入所・通所)1.7%
16その他1.7%
17その他の障害者福祉関係1.6%
18介護老人保健施設1.5%
19地域密着型サービス事業所1.3%
20居宅サービス事業所1.2%

1位 精神科病院 14.9%

1位はダントツで精神科病院でした。

精神科病院で働く精神保健福祉士の平均年収は、384万円です。

精神科病院は精神保健福祉士を必要としています。これからも精神保健福祉士の求人はたくさん出るでしょう。

なぜなら、精神科病院は診療報酬という制度で収益をえているからです。

診療報酬には条件が決まっていて、精神保健福祉士がいないとできないことやお金がもらえないことがあるのです。

例えば、令和4年度の診療報酬改定で新しくできた「療養生活継続支援加算」というものでは、条件として「専任の精神保健福祉士が1名以上勤務していること」と決められています。
≫参考:2022年度診療報酬改定について~精神保健福祉士の評価を中心に~

つまり、精神保健福祉士を雇うことで、精神科病院はお金をもらいやすくなったり、病院の目標を達成しやすくなったりするんですね。

精神科病院では、精神保健福祉士が白衣を着たり着なかったりします。職場次第なんですが、この是非は意見がわかれるところです。

3位 障害者支援施設 8.1%

障害者支援施設は、障害者の入所施設です。

日中は、生活介護等のサービスを行い、夜間などは施設入所支援等のサービスを行っています。

例えば、入浴、排せつ、食事、着替えなどの介助をしますし、相談支援もしますね。

障害者支援施設で働く精神保健福祉士の平均年収は391万円

入所施設ゆえにシフト制勤務や夜間の対応があり、手当てがあると思われます。

障害者支援施設は全国で2600ほどあります。あなたのお近くにもきっとあるでしょう。

6位 市役所・町村役場 5.0%

地方公務員として働く精神保健福祉士さんですね。

地方公務員は「行政ならでは」の仕事ができます。例えば、地域の福祉計画や予算の策定、各種相談窓口の運営、行政指導や監査などです。

やりがいが感じられるかは人それぞれですが、給料・年収は高いです。精神保健福祉士の中では一番高いかもしれません。

詳しくは、下記の記事でわかります。給料・年収が高い職場のTOP10をほぼ独占しています。

7位 地域包括支援センター 4.2%

地域包括支援センターは、市町村が設置主体で、高齢者を対象とした機関です。

運営するのは市町村か、市町村から委託された民間法人です。

なので、地域包括支援センター職員の身分は「公務員もいれば民間職員もいる」となります。
参考:厚生労働省 地域包括支援センターの手引き 地域包括支援センターについて(概要)

主な事業は次の3つ。

  • 包括的支援事業
  • 介護予防支援
  • 要介護状態等になるおそれのある高齢者の把握

こんな記事も書いていますので、ご参考になるかもしれません。

8位 市区町村社会福祉協議会 4.1%

社会福祉協議会は、福祉のまちづくりをめざした諸活動をしている団体です。

  • 全国・各都道府県・各市区町村単位で設置されている
  • まるで公務員職場かのようだが民間職場
  • 給料年収は公務員レベル

社会福祉協議会の年収はこのようになっています。

精神保健福祉士の平均年収
都道府県社会福祉協議会421万円
市区町村社会福祉協議会439万円

社会福祉協議会は、地域に密着した事業・活動を行えるのが魅力ですね。例えば次のような事業があります。

  • ホームヘルプサービス(訪問介護)
  • 配食サービス
  • サロン活動
  • ボランティアに関する相談・紹介
  • 地域の特性を踏まえた独自事業

こちらの記事で、社会福祉協議会のことをもう少し知ってもらえます。

7位 市役所、町村役場 4.7%

市役所、町村役場ということは、公務員の職場ですね。近年は、精神保健福祉士を募集する自治体が増えています。

「行政ならでは」のできることがあるので、やりがいはあるでしょう。

しかも、給与・年収は精神保健福祉士の中でトップクラスです。

9位 居宅介護支援事業所

居宅介護支援事業所は、ケアマネジャー(介護支援専門員)の職場です。

事業所の役割は、在宅生活を送る要介護度1以上の高齢の方が、適切な介護サービスを受けられるように支援すること。

例えば、居宅サービス計画の作成やサービス事業者等との連絡調整などをしていますね。

こちらの動画で、仕事の雰囲気をサッとつかめるでしょう。

実は、ケアマネジャーは精神保健福祉士が他にもつ資格の2位です。約3割の人がもっていますね。高齢分野で働く精神保健福祉士は多く、ステップアップとしてケアマネを取得する人が多そうです。

精神保健福祉士が他にもつ資格ランキングのすべては、下記の記事でわかります。

11位 介護老人福祉施設 3.5%

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)とは、要介護高齢者のための生活施設です。

特養とくよう」と呼ばれますね。

介護老人福祉施設で働く精神保健福祉士の平均年収は420万円です。

入所要件としては、要介護度1の方も可能ですが、実態は3以上の方が多いです。

精神保健福祉士は特養でどのような仕事をしているのか?

こちらの動画でサッとわかります。

介護老人福祉施設でのMHSW業務

  1. 入所希望の相談対応
  2. 入所前の実態調査・契約
  3. 入所時の内外調整
  4. 入所者の調整(ベッドコントロール)
  5. 入所後の生活・退所にかかる助言・調整など

動画でも説明されていますが、介護業務もすることがあります

そのこともあってか、精神保健福祉士が他に持つ資格の4位は『介護福祉士』です。介護スキルを高められたら、職場でのスキルアップになるんでしょうね。

「私がやりたいのは相談支援であって、介護じゃない!」と思う方は、ミスマッチになりそうです。ほかの就職先を探しましょう!

精神保健福祉士の職場&就職先ランキング 21位~40位

21位~40位 この順位層の職場はどれも0.3%~1.2%と少ないです。あなたの気になる就職先はあるでしょうか?

順位職場・就職先割合
21基幹相談支援センター1.2%
22児童相談所1.2%
23福祉事務所1.1%
24その他の児童・母子福祉関係1.0%
25区役所(特別区)1.0%
26乳児院・児童養護施設・母子生活支援施設0.8%
27保護施設0.7%
28精神保健福祉センター0.7%
29無回答0.7%
30その他の生活困窮者自立支援関係0.6%
31その他の行政機関0.6%
32小学校、中学校0.5%
33障害者就業・生活支援センター0.5%
34保育所0.4%
35その他の就業支援関係0.4%
36児童家庭支援センター0.3%
37その他の生活保護関係0.3%
38都道府県社会福祉協議会0.3%
39その他の地域福祉関係0.3%
40その他の学校教育関係0.3%

22位 児童相談所 1.2%

児童相談所は、精神保健福祉士のニーズが急速に高まっている就職先です。

児童相談所の役割は時代ごとにうつり変わってきました。虞犯・非行をあつかう時代もありました。ところが現在は、主に児童虐待をとりあつかうことが多いです。

児童福祉司は私も経験のある職務です。こんな記事を書いたことがあるくらいで、私史上いちばん激務かと思います。

ですが、「子どもの最善の利益」を守ることを使命としたなくてはならない仕事です。やりがいも見出すことはできる。

そして、児童相談所の児童福祉司の平均年収は、精神保健福祉士のトップクラスです。

平均年収
児童福祉司(精神保健福祉士の有資格者)557万円

その一方で、自治体が募集をしても精神保健福祉士が集まりきらないという状況です。不人気なんですね。

そもそも精神保健福祉士って児童相談所で働けるの?児童福祉司とは違うでしょ?

精神保健福祉士、児童相談所で働く資格をもっています

児童相談所の児童福祉司(ケースワーカー)になるには、ステップが3つあります。

児童福祉司になる3ステップ

  1. 児童福祉司任用資格をとる
  2. 地方公務員試験試験に合格(都道府県等による任用)
  3. 児童相談所で児童福祉司として任命される
    ※①②は前後可能

精神保健福祉士資格をもっている人は、第一ステージをクリアしているのです。

つまり、精神保健福祉士は『児童福祉司任用資格』なんですね。詳しくはこちらの記事をごらんください。

このサイトでは、児童福祉司のカテゴリをご用意しています。たくさんの記事があるので、ご参考にしてもらえるでしょう。

26位 乳児院・児童養護施設・母子生活支援施設 0.8%

「乳児院・児童養護施設・母子生活支援施設」は入所施設です。

職員は土日休日関係なくシフト制で働くことが多いでしょう。宿直手当や夜勤手当があるので、年収は高めになると思われます。

精神保健福祉士は「児童指導員」などの立場で働くことになるでしょう。直接支援がメインなので、やりがいを得やすいと思います。

ただし入所施設で働くなら、施設特有の辛さを覚悟しましょう・・・。「楽で高給な職場」を期待すると後悔しかねません。

どうしてこのようなことを言うかというと、私が児童入所施設で働いてきた経験があるからです。こんな記事を書いたことがあります。

仕事のイメージはこちらの動画でつかめます。

このサイトでは、児童指導員向けの記事をたくさん書いてあります。体験談ベースなので、職場選びに役立つはず。

32位 小学校、中学校 0.5%

小学校・中学校で働く精神保健福祉士がいるのを知っていますか?『スクールソーシャルワーカー(SSW)』と呼ばれます。

こちらの図でスクールソーシャルワーカーの役割をざっくり理解できます。

詳しくはこちらでも解説してあります。

スクールソーシャルワーカーになるには、応募条件があります。

SSWになる必要条件

  1. 社会福祉士
  2. 精神保健福祉士
  3. 資格は無いが、実績やスキルがある人

精神保健福祉士の有資格者は、あとは教育委員会の実施する採用試験に受かればスクールソーシャルワーカーになれます。

実際、スクールソーシャルワーカーの保持資格で2番目に多いのは、精神保健福祉士なんですよ!

SSWは通信でめざせますが、対応しているのは4校だけです。こちらがまとめ記事なので関心のある方はご参考に。

34位 保育所 0.4%

実は、精神保健福祉士の中には、6.1%の人が保育士資格も持っています。

保育士も精神保健福祉士と同じく名称独占の国家資格です。

精神保健福祉士の職場&就職先ランキング 41位~60位

この順位帯は、精神保健福祉士としてレアな職場と言えます。それでは見ていきましょう。

順位職場・就職先割合
41公共職業安定所(ハローワーク)0.3%
42都道府県庁0.3%
43介護医療院、介護療養型医療施設0.2%
44障害児相談支援事業所0.2%
45保護観察所・地方更生保護委員会0.2%
46身体障害者更生相談所0.1%
47知的障害者更生相談所0.1%
48子育て世代包括支援センター0.1%
49婦人保護施設0.1%
50独立型精神保健福祉士事務所0.1%
51ひきこもり地域支援センター0.1%
52高等学校0.1%
53大学、短大等0.1%
54障害者職業センター0.1%
55矯正施設0.1%
56更生保護施設0.1%
57地域生活定着支援センター0.1%
58EAP0.1%
59無料低額宿泊所0.0%
60その他の司法関係0.0%

この順位帯では、行政機関が多いですね。『福祉職公務員』とも呼ばれます。

福祉職公務員になるには、公務員試験に合格する必要があります。また、専門的な知識が求められることもあります。

興味がある方は、事前に情報収集や準備をしっかりと行ってくださいね。

51位 ひきこもり地域支援センター 0.1%

「ひきこもり地域支援センター」は、すべての都道府県・指定都市にある、行政が運営するひきこもりに特化した相談窓口です。(NPO法人などに委託しているケースもあります。)社会福祉士や精神保健福祉士などの資格を持つ支援コーディネーターが中心となって相談支援などを行います。
引用元:厚生労働省HP

「ひきこもり」は結果であって、背景にはさまざまな理由があるでしょう。

そうした背景をひもとき、必要な支援を考えたり連携するには、精神保健福祉士の専門性が必要ですね。

ひきこもり支援の仕事をしたいと思う読者さんから、相談を受けたことがありますので、ご参考になるかもしれません。

最後に

あなたの興味のわく就職先はあったでしょうか?

就職先をどのように選ぶかに正解はありませんが、もし私が今から選ぶなら、応募するまえに見学や体験をするようにします

例えば病院・診療所で働こうと思っても、実際の雰囲気や仕事環境、人間関係などは求人票ではわかりません。

どのような考え方で働いているのかも、会話をすることでようやくわかります。だから、できるだけ実際のありようを見ておきたいですね!

就職先えらびの役に立ちそうな記事

精神保健福祉士の就職については、たくさんの記事を書いています。こちらのリンクから一覧をみてもらえるのでご参考に。

以下、いくつかピックアップしますね。

精神保健福祉士のみなさんがどうやって仕事を探しているか、知っていますか?あなたが知らない探し方が見つかるかもしれません。

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