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児童福祉

児童福祉司と児童指導員の違い|仕事内容・年収・やりがいを経験者が解説

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児童福祉司と児童指導員って、何が違うの?

福祉職を目指す人や、現場に入りたての人から、よく聞かれる質問です。
名前は似ていますが、実際の仕事はかなり違います。

ただ、制度の説明だけを聞いても、正直イメージは湧きにくいですよね。

私は、児童福祉司と児童指導員をどちらも経験してきました。

この記事では、実務経験をもとに、
児童福祉司と児童指導員の違いを、できるだけシンプルに整理します。

項目児童福祉司児童指導員
仕事内容ケースワーク生活支援
支援の形間接支援直接支援
勤務先児童相談所施設・事業所
関わる相手子ども以外が多い子どもが多い
年収約600万円約374万円

この記事でわかること

  • 仕事内容の違い
  • 任用資格の違い
  • 給料・年収の違い
  • やりがいとしんどさ
筆者:ぱーぱす(社会福祉士・精神保健福祉士)
自治体で働くソーシャルワーカー。児童相談所などで十数年の実務経験あり。
このブログでは、福祉を学ぶ人・働く人が明日から使える視点を持ち帰れるよう、現場の知見や考察をもとに発信しています。
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児童福祉司と児童指導員の違い 【結論】

まず結論です。

  • 児童福祉司:ケースワーカー(間接支援が中心)
  • 児童指導員:施設職員(直接支援が中心)

この違いを押さえておけば、大きくズレることはありません。

児童福祉司も児童指導員も、子どもを第一のクライエントとします。

ただし、児童福祉司は、子どもを取り巻く環境側(保護者・関係者・支援機関・学校など)と関わることが多い職種です。私はこれを「間接支援」と捉えています。

一方で児童指導員は、子どもに直接関わりながら支援を行います。そのため、「直接支援」と呼ぶことができます。

児童福祉司については、
児童福祉司とは?仕事内容・役割・やりがいを現場経験から解説【児童相談所ケースワーカー】
で詳しくまとめています

また、児童指導員については、
児童指導員の職場・年収・やりがい・大変さ・資格|経験者まとめ解説
でも解説しています。

児童福祉司とは?(ケースワーカーの仕事)

児童福祉司は、児童相談所で働くケースワーカーです。

子どもに関わる仕事ではありますが、
日常生活を一緒に過ごす支援ではないのが特徴です。

主な仕事内容

  • 虐待対応
  • 保護者からの相談対応
  • 家庭訪問
  • 子ども・保護者への面接
  • 施設入所児童のフォロー
  • 学校や施設、警察など関係機関との調整

児童福祉司の仕事の特徴

比較的、外向きの仕事です。

  • 電話対応
  • 面接
  • 家庭訪問
  • 施設訪問
  • ケース会議

デスクワークも多いですが、
外部との連絡や調整が多い職種です。

また、直接支援ではないといっても、
面接や一時保護対応など、子どもと直接関わる場面もあります。

子どもを中心に据えながらも、業務の比重としては、
保護者や周囲の大人など、子どもを取り巻く環境の調整にあたることが多いです。

児童指導員とは?(現場での直接支援)

児童指導員は、施設などで子どもと日常的に関わる職員です。

主な勤務先

  • 児童養護施設
  • 障害児入所施設
  • 放課後等デイサービス など

こちらの厚生労働省の動画でもイメージをつかめます。

児童指導員の仕事の特徴

児童指導員は、子どもの生活にとても近い立場です。

  • 日常生活の支援
  • 関係づくり
  • 行動や学習のサポート
  • 送迎など

場合によっては、
親より長い時間を一緒に過ごすこともあるのが現場のリアルです。

ただし、

  • 記録業務
  • 会議
  • 関係機関連携

などもあり、
支援だけをしていればいい仕事ではないのも事実です。

児童福祉司と児童指導員の違い|任用資格の違い

ここは、児童福祉司と児童指導員の違いの中でも、特に誤解されやすいポイントです。

児童福祉司と児童指導員は、どちらも任用資格があります。
任用資格とは、その職に就くために必要な条件のことです。

児童福祉司と児童指導員の任用資格で共通するものとして、例えば以下があります。

  • 社会福祉士
  • 精神保健福祉士

ただし、実際に働くまでの流れには大きな違いがあります。

児童福祉司になるには

児童福祉司になる3ステップ

  1. 児童福祉司任用資格を満たす(社会福祉士・精神保健福祉士など)
  2. 地方公務員試験に合格する(都道府県等による採用)
  3. 児童相談所で児童福祉司として任用される

児童福祉司になる方法については、
児童福祉司になるには?【計9ルートを経験者が簡単に解説】
で詳しく解説しています。

児童指導員になるには

児童指導員になる3ステップ

  1. 児童指導員任用資格を満たす(社会福祉士・精神保健福祉士など)
  2. 児童福祉施設・事業所に就職する

このように、同じ任用資格でも、
児童福祉司は「公務員採用が必要」
児童指導員は「施設等への就職」と、働き方の入り口が大きく異なります。

▶ 児童指導員の資格 児童福祉施設の設備及び運営に関する基準 令和8年3月1日 施行

(児童指導員の資格)
第四十三条 児童指導員は、次の各号のいずれかに該当する者でなければならない。
一 都道府県知事の指定する児童福祉施設の職員を養成する学校その他の養成施設を卒業した者
二 社会福祉士の資格を有する者
三 精神保健福祉士の資格を有する者
三の二 こども家庭ソーシャルワーカーの資格を有する者
四 学校教育法の規定による大学(短期大学を除く。次号において同じ。)において、社会福祉学、心理学、教育学若しくは社会学を専修する学科又はこれらに相当する課程を修めて卒業した者
五 学校教育法の規定による大学において、社会福祉学、心理学、教育学又は社会学に関する科目の単位を優秀な成績で修得したことにより、同法第百二条第二項の規定により大学院への入学を認められた者
六 学校教育法の規定による大学院において、社会福祉学、心理学、教育学若しくは社会学を専攻する研究科又はこれらに相当する課程を修めて卒業した者
七 外国の大学において、社会福祉学、心理学、教育学若しくは社会学を専修する学科又はこれらに相当する課程を修めて卒業した者
八 学校教育法の規定による高等学校若しくは中等教育学校を卒業した者、同法第九十条第二項の規定により大学への入学を認められた者若しくは通常の課程による十二年の学校教育を修了した者(通常の課程以外の課程によりこれに相当する学校教育を修了した者を含む。)又は文部科学大臣がこれと同等以上の資格を有すると認定した者であつて、二年以上児童福祉事業に従事したもの
九 教育職員免許法に規定する幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高等学校又は中等教育学校の教諭の免許状を有する者であつて、都道府県知事が適当と認めたもの
十 三年以上児童福祉事業に従事した者であつて、都道府県知事が適当と認めたもの
2 前項第一号の指定は、児童福祉法施行規則別表第一に定める教育内容に適合する学校又は施設について行うものとする。

また、同じ児童指導員でも、働く場所によって役割は変わります。

児童福祉司と児童指導員 給料・平均年収の違い

これは正直にいきます。

児童福祉司の平均年収

  • 地方公務員
  • 平均年収:600万円程度

この年収は、社会福祉士や精神保健福祉士の資格を持ち、児童福祉司として勤務しているケースをもとにした目安です。

児童福祉司の平均年収については
▶ 児童福祉司の平均年収・給料・手取りは?【高収入な福祉職公務員!】
で解説しています。

児童指導員の平均年収

  • 民間 or 公的施設
  • 平均年収:374万円程度

児童指導員の平均年収は、
▶ 【発表】児童指導員の年収・給料は安い?【職場別の年収ランキング】
で詳しく解説しています。働く場所によってかなり差があります。

実際の差

体感としては、児童福祉司と児童指導員で
200万円前後の差が出ることは珍しくありません。

これは、民間と行政の両方を経験した上での実感です。
年収格差|民間と公務員の「見えない壁」を考える
でも解説しています。

児童指導員と児童福祉司 やりがいとしんどさ(どちらもある)

児童指導員と児童福祉司。
どちらが良いかは、一概に言えません。

児童福祉司のやりがい5つ

  • 子どもの最善の利益を追求できること
  • 困難な折衝を乗り越えられたとき
  • 緊張や対立関係にある関係機関と協働できたとき
  • 子どもや保護者の「家族としての歴史」に触れ、感慨を抱くとき
  • 支援しているケースが改善し、その事実を実感できたとき

児童福祉司のやりがいについて、
▶ 【体験談】児童相談所の児童福祉司のやりがい5つ【虐待対応の現場】
で詳しくお話しています。

児童指導員のやりがい

  • 保護者代わりの使命感
  • 子どもの変化・成長がうれしい
  • 元気をもらえる
  • 子どもに助けられる
  • 親になるイメージをもてる

児童指導員のやりがいについては、
▶ 体験談|児童指導員のやりがい&魅力TOP5|やってて良かったこと
でお話しています。

やりがいも、しんどさも、どちらもある仕事です。

まとめ|どちらが向いているか

ここまで見てきた通り、児童福祉司と児童指導員の違いは、支援の立ち位置にあります。

シンプルに言うと、次のように整理できます。

  • 環境調整・ケースワークをする → 児童福祉司
  • 子どもと日常的に関わる → 児童指導員

どちらが上という話ではなく、役割が違うのです。

だからこそ、「自分がどんな関わり方をしたいのか」で選ぶことも大切です。

ただし、それぞれの仕事について、もう少し広く・深く知っておくことで、「こんなはずではなかった」というミスマッチは防ぎやすくなります。

児童福祉司や児童指導員の仕事に関心がある方は、以下の関連記事もあわせてご覧ください。より具体的でリアルなイメージを持ちやすくなるはずです。

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この記事を書いた人
ぱーぱす

自治体で働く社会福祉士・精神保健福祉士|現場経験15年、地域・医療・行政の3つの立場を経験。ブログ歴6年、記事約370本。福祉職のキャリアや生活に役立つ実践的な情報を発信しています。

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